路地裏散歩

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藤岡弘、トークライブ「若者たちよ、熱く生きろ」

時期的に、今更っちゃ今更な内容なのですが、ようやくまとめ終わったので。


行ってきました、藤岡弘、氏トークライブ。
初め友人に話を教えてもらって会場に電話したときは、「済みません、今日で席が埋まっちゃったんですよ〜」と言われ愕然!危うく電話を切られそうになるところを強引に話を繋いで、キャンセル待ちに突っ込んでもらいました。そしたら1週間ほど経って先方から電話があり、「座席数増やしたのでいらしていただけることになりました♪」ですってよ!良かった!諦めなくて良かった…!!

時は2005年3月27日。場所は「レッツ中央」。友人2人と連れ立ち、ちょっと迷いながらも無事会場にたどり着きました。受付を済ませ、待つ事しばし。3階の会場に入って、ゴザ席をゲット。なんと、前から2列目。やや端の方でしたが、会場自体がそう大きくはなかったということで、無問題。近いです。正直、佐々木氏のときより近かったです。
客足は、やっぱり30代が一番多そうな感じでしたが、40代、50代と見受けられる人もちらりほらり。お子様連れの方も多かったですね。
開演までの空き時間を使って、プロジェクターによる藤岡氏の居合切りのビデオ(寡聞にしてビデオタイトルは解らず…_o_)が上映されてました。居合切りっていうと、日本邸宅の裏庭で束にしたワラを切っているようなイメージばかりが先行するのですが、ビデオは森とか自然の中での撮影でした。林の中に佇む藤岡氏の静と動の挙動の緩急は、ビデオで見ていても鳥肌もの。すげぇ。絶対、生で見たら総毛立つね!

会場である「レッツ中央」の職員さん、館長さんからご挨拶があった後、いよいよ藤岡氏の登場です。会場が暗くなって、後方の入り口にスポットライトが当たり、なんだかものすごく気負っていたらさらりと扉が開いて、藤岡氏の入場と相成りました。会場内は割れんばかりの拍手の渦です。そりゃもう。

実を言うと。正直なところ、藤岡氏が会場に入ってきた時点では、そこまで感慨深かったわけではなかったのでした。なんていうんですか、あの藤岡氏が自分と20mと離れていない距離にいるというのが、ものすごく現実味が無くてですね。夢の中にいるようだったと言いますか。本物だ!と思った(失礼。でもマジでこんな感じだった)のは、マイクを取って話し始めた瞬間。
声が!声がどうしようもなく藤岡弘、なんだもの!当たり前なんですが、それでようやく「うわぁ…」と。動揺してたんですねぇ。

講演の内容は、かなり曖昧にしか覚えていません。心臓をわしづかむような藤岡ワールドに一気に持っていかれてしまっていて、『レポのために覚えておこう』なんてちんけな考えはあっさり吹き飛ばされました。

日本、そして若者たちへの憂い。まずは挑戦してみること。心と身体の正中線を取り、自らの足で大地を踏みしめて立つこと。男とは。女とは。『道』とは。

うなずけるところもあり、自分の主張とは相容れない部分もあり、しかしながら藤岡氏が今までどんな風に生きてきたのか、どんなことを考えているのか、それに僅かなりとも触れることができたというのは、貴重な時間でした。

付き人さんらしき人が途中で『時間押してます』と書かれたと思しきメモを持っていったのですが、そんなことはものともせずに1.5時間くらい、熱っぽく語る藤岡氏。ちょっとだけ『可愛い』とか思ってしまったのは内緒です。書いてるけど。

 最後に、「レッツ中央」さんの資料として全員で集合写真を撮って、終了と相成りました。全員が藤岡氏を取り囲むように並んだ後、当然といえば当然のようにあちこちから握手を求められる藤岡氏。混ざりてぇ!と思いましたが、いやいや、時間が押してるんだし、と遠慮するうちに達成できず。ちょっと悔しいです。
 おまけに元の座席位置に戻った後、丁度ほぼ真後ろに座っていたお兄さんが「俺、抱き締めてもらっちゃった…!」と言ってたのがまた悔しさを煽ります。くぅぅぅぅぅっ!

 己を律し、ひたすらストイックに生きるその生き様は、正しく『リアル本郷猛』と言っても過言ではないものでした。架空の人物である『本郷猛』のような生き様を見せられる人間などいないと思っていた私には、とてつもない衝撃でした。なんで、あんな生き方ができるんだろう。
 帰り道、思わず背筋が伸びたのを、今でもよく覚えています。