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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

43話・チラ裏雑感

今回のヒビキがカッコよく見えたのは、比較対象があったからだろうと思う。
桐矢のみっともなさ、頑張ろうとしても身体の事情で今は頑張ることができないトドロキのもどかしさ。
それらを受け止め、反射としてヒビキはカッコよく見えたのだ。


所詮特撮は絵空事。体を鍛えて、全身皮アーマー状の肉体に変化しちゃう世界なんだから。そこで、言葉でどれだけ「最強」をぶち上げられたところで、そんなものは正しく絵に描いたモチという奴で、全然実感など伴いはしないわけですよ。敵が強い描写があれば味方が引き立つ。仲間がやられているのを助ければ、主役が強く見える。だから、乱れ童子戦やら鎧童子・鎧姫戦の響鬼はとてつもなく強く見えた。


ヒビキというキャラは、歴戦の勇士であり戦いに際して飄々とした態度でコトに当たるタイプ。それは日常生活シーンにおいても同じこと。むしろ「戦いを余裕で終わらせられる凄い人」であるがゆえに、携帯を余り使えなかったり、車の運転ができなかったり、そういう「デキる男の、ちょっと抜けたお茶目な部分」がクローズアップされていた。子供にとってもそこは身近な日常的シーンであるが故に「だめなところ」ばかりが目に付き、実感として感じられるだろう。
言ってみれば、子供にとっての「ヒビキさん」というのは、「日曜日のお父さん」に近いものがあったんだろう。そこに凄さを見出すのは、社会経験や人生経験を積んだ大人にしかできないと思う。


あれだ、昔あったCMの『昼間〜のパパは〜ちょっとちが〜う〜♪』ってやつ。子供は昼間のパパの凄さは、きちんと見せてもらわないと解らない。
その「凄さを見せる」部分は、特撮番組なんだから比較対象を置いて、ハッタリを効かせて見せてやらないとならなかった。ぶっちゃけ、今までのヒビキ/響鬼の描写に足りなかったのはここだったんだ。なるほど。


そんな事をまざまざと思い知らされた43話のヒビキ像だった。