路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

天道はイヤな奴か?

「天の道をゆき総てを司る」などと聞きようによってはものすごく傲慢な自己紹介をし、話せば良いところを実力行使し、目的のためなら加賀美を謀ることも厭わない、ミスター自己中のように見える天道ですが、どうにも嫌いになれません。いや、むしろ好き。


なんでかな〜と思ってたら、天道がしてることって実はものすごく利他的なんですよね。店員に声を掛けられない人間がいれば助け舟を出し、煙草の煙を嫌がっている子供がいれば助けてやり。玉突きに巻き込まれそうな車からは若者を助け、落っこちたジェットコースターから男性を救ってます。もう、ものすごい利他的。
それを偉そうな態度で、一見『献身的』とは縁のない様子でやるのがまたカッコいいんだな。多分、良いことをしてるという意識ではやってないね。『俺が正義』だから『俺のしたいようにやる』、それが結果的に利他的になってるのかな。


だからといって、結果的には利他的なことをしてるんだけれども、その方法がどうなのか、といえば、端的に現れている2話のSalleでのシーンなんかをみても決して「誰からも賞賛される」やり方を採ってはいないし、むしろそのやり方が天道の行動の結果の評価まで下げてる感があります。
ただこれは、劇中でも(描写は弱いけど)「賞賛されること」としては描かれていないので、その辺をこれからどう弄ってくるか様子見ですかね。