路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

18話「激震!ドリルアングラー」

どうしてこう、セイザーXはギャグとシリアスの振り幅がでかいんだろう。それが魅力だからいいんですが、毎回かなりドキドキさせられますよ。もっともこのシリアス部分のみを強調しようとすると、とてもきつい話になりそうなので、ギャグで中和するのはありなのかな〜。


そんなわけで今回のギャグ部分。ブレアードがとうとう安藤家のペットになってしまいました。そうか、話には聞いていたけど、そうくるか…。腰縄にムシロに…ってよく考えなくてもひでぇ扱いだ。やっぱりあれじゃないのか。実はこの番組で一番酷いのはセイザーX側じゃないのか。
それにしても「俺はポチじゃねぇ!」って、よく日本文化を勉強してるじゃないか、ブレアード


お母さんも妹も大概の事では驚かなくなったのか(妹は最初驚いてたけど)、洗濯物を干させようとしたりとか結構やりたい放題ですね。なんかこの家族の度量の大きさは、恐ろしいくらいですね。まああの祖父が育てた父と、その父を選んだ母と、その両親から生まれた子供だからなぁ。さもありなん。


ギャグはギャグとして相当面白かったですが、今回はアドが!アドが大変な事になってますよ。故郷が攻撃されていると知って平静ではいられないのはもちろんの事、戦いのきっかけを作ったのが自分の故郷だという衝撃的事実がアドを待ってましたよ。しかも皮肉なのは、最初に手を出したのがビオード星側だということは、未来の世界では周知の事実であるという事ですね。ビオード星の国民(星人?)気質もあいまって、微妙に皮肉臭を感じるのですが、気のせいでしょうか。当然のように、アドは心神喪失状態。そらそうだよなぁ。自分の依って立つ立場が一気に危うくなっちゃったんだもんな。
そして更に「殴ったから殴り返して」という憎しみの連鎖を断ち切ろうとするシャーク隊長。シャーク隊長は元々ネオデスカル側の人間だったわけだから、どちらの言い分も解る立場にいるわけで、こんな不毛な戦いを続けていても意味が無いこともよく解っているわけですね。リュウケンドーでもやってたけれども、力のインフレというのは簡単に起こり得るわけで、誰かがどこかで連鎖を止めない限りは、憎しみと力の強化のいたちごっこは止まりようがないと。これは真っ当にやっちゃったら、重すぎて子供がついてこなくなるかもね、確かに。


アドは混乱したまま出撃して、ネオデスパーに為す術なし。シャーク隊長もドリルアングラーに装甲を貫かれてかなりピンチ!辛うじてネオデスパーは撃破したものの、未来恐獣は強化・復活できる方法が確立されちゃったし、ジャッカルもネオデスカルの意向とは無関係に動くしで、今後の戦いが心配。


アドはショックが重なって一人彷徨、シャーク隊長も部下に「冷酷」のレッテルを貼られて、やっぱり地味にショックを受けてそうです。どうなる次回!
って。セイザーXは基本1話完結だと思ってたから、ここまでずるっと引っ張るのはちょっとビックリ。


「今日の一言」は「お手伝いは進んでしようね」と。本編が本編だっただけに、生真面目な顔でガラスを磨くアドが泣ける。アドめ!アドだよ!