路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

7話『二兎を追うものは二兎とも取れ』

新ライダー登場編。7話で新ライダーってめっちゃ早いような気になってましたが、別にそんなことは無かったですね。巷でカイザっぽいだのなんだの言われてるザビーですが、どこがカイザっぽいのかよくわからん。顔のイメージが「X」っぽくみえるような気がするところ?皮の中の人が一緒ってのは、とりあえず無しで。なんにせよ、伊藤ライダーは相変わらず美尻だのう。


初っ端からいきなりゼクトルーパーがピンチ!しかし、毎度毎度の事ながら、せめてもうちょっと防御力の高いスーツなりなんなりは支給してもらえんのだろうか。
加賀美は相変わらずデータ収集を頑張っております。そういえば、テントウムシワームをこのスコープで識別できたのは、たまたま以前にテントウムシワームのデータをZECTが入手していたからだ、という説をどこかで読みました。確かにそれはありそうだ。
ゼクトルーパーたちがやられ、何とかワームに対抗しようとする加賀美の下へ、新ライダー・ザビー登場。ゼクトルーパーも精鋭部隊シャドウが登場。ラインが入ってるんですね。チームワーク抜群です。しかし、閃光弾を使った作戦はかなり有効っぽいけど、それってザビーがいてトドメをさせるからこその作戦ですよね。もちろんザビー+シャドウとしてはこれでいいんだけれども、ライダーがついていないノーマルゼクトルーパーの部隊にはきついものがあるんじゃ。


天道も最初っからかなりの面白キャラだったけれども、ザビーこと矢車想も負けてませんな!パーフェクトハーモニーですか!完全調和ですか!いや、言ってることは一理あるんだけれども。
そのためか、加賀美がすっかり矢車に心酔状態入ってますよ!今後の行動の指針まで貰って、やたらと嬉しそうですね。
あ、シャドウの中に、福沢さんと押川さん発見。福沢さん、ボウケンの現場もあるはずなのにカブトでもお手伝い…?


それはそうと、矢車さんは精鋭シャドウのさらにトップクラスだったとか。田所さんとも面識があるんですね。新入りの加賀美が知らないのはまあ当然として、シャドウのことも、矢車がその構成員だったことも知っていて、さらにはおそらく本部付の三島とも直接話せる立場にいる田所さんの立ち位置が気になります。
や、だってさぁ。シャドウ+ザビーでこうもいい連携を見せられると、今のところ田所さんの指揮能力が微妙な感じがするっていうか…さぁ…。ねぇ?!


豆腐屋の前で天道と矢車の邂逅。樹花のためという天道はいいとして、矢車は可愛い部下のために料理を手作りですか?シャドウはあれだけの人数いるのに豆腐1丁で足りるの…?幾ら水増しするにしても1丁は苦しい気がするんだけれども…。
豆腐1丁を争って豆腐料理対決が始まる辺りがなんともいえません。しかも結果は『暖かいのが好き』だけで矢車に軍配が上がるのか!ひより、可愛いなぁ、ひより。しかしこの辺の采配は上手いですね。初登場の矢車に花を持たせつつ、天道が天道自身の料理の腕で負けた訳じゃないという風に持っていくあたりが。天道がぐちぐち後に引きずらず、「負けは負け」という風にきちんと引き際を知っている人間だという風に描写されているのもいいです。そして、自分も妥協しない代わりに、相手も妥協させない人なのね。
調和の矢車と唯我の天道。これからこの2人がどう絡んでいくか、ものすごく楽しみですよ。普段は考え方からなにから全部違うのに、いざという時に互いを信頼して何かを託して…というような展開になったら、ノックアウトされそう。さて、どうなるかな〜。


天道は相変わらず、ものすごい読みの鋭さを発揮。加賀美から新しいライダーの話を聞いたときは、かなりの確率で矢車がザビーだとアタリをつけていたんですね。加賀美は加賀美ですぐカマかけに引っかかるし。
4話の感想で『加賀美はそれを嫌がりつつゼクトの一員として「天道は守るべき一般人」という感覚を拭えないでいた部分があるのではないかと。』ということを書いているのですが、その時完全に払拭されたのかと思っていたこの感覚は、まだ根強く残っていたんですね。ただあの時点ではカブトしかライダーがいなくて、不本意でも天道に頼らざるを得なかったわけで。
 人として天道と知り合えば知り合うほど、天道総司という人間とZECTという組織とは関わりあって欲しくなくなってるんだろうな。危険なことには関わり合わせたくないってことでしょ、あれ。当然、自分(やZECT)は、自らを犠牲にしてでもワームと闘おうとしているということで、天道の言うところの『戦士には向かない性格』を相変わらず地で行ってる訳で。ものすごいアンビバレンツ。


矢車の言葉どおり、ワームの行動原理の辺りをつけた田所チーム。岬さんコスプレ第二弾!加賀美までコスプレ…!結構ガタイいいんだなぁ。タキシードがこんなにサマになる若手ってなかなかいないと思うなぁ。
そしてそこへ現れる天道。ZECTが固めているはずの場所にどうやって入り込んだんだ、とか、次の瞬間には着替えてるけど?なんて無粋な突っ込みはナシナシ!つーか、天道だというだけで、何もかもができそうな気がするこの万能感はなんだ。あれか、樹花のお兄ちゃん崇拝が感染ったか?白ずくめ天道、めっちゃかっこいい!


今回のワームはウデムシだそうで。結構グロイという噂なのでまだ画像を探してません。みても大丈夫なもんでしょうか、どうなんでしょうか。
今回はザビー戦がメインとは言いつつも、カブトも魅せてくれます。石田監督、クロックアップ後に車の上で戦うの好きだなぁ。今回は演出やカット割が慣れて来たのか、前ほどの『いかにも止まった車の上で戦ってます』感は減った感じですね。
ワームが余りにも似すぎているせいで、最初は2体いると気付きませんでした。この辺はもうちょっと解りやすく見せても良かったんじゃないかなぁ。余り解りやすく見せすぎると、取り逃したことに気付かないザビーの優秀性が揺らぐからか?それにしたってなぁ。


ザビーの闘い方は、常に動いているというか、ボクシングのような小刻みにステップを踏む動きで、動きと動きの間にタメが入るカブトとは対照的。ワームの吐く粘液を、カブトは撃ち落し、ザビーはステップで避けるというのも対照的でいいですね。


あくまで一人の個としてある天道とは対照的に、組織の一員でありその和を護ることに重点をおく矢車。どちらが正しいということも無い立脚点なんですが、その組織と個が対立する時にはそこに戦いが生まれてしまうと。彼らの生き方を貫かせようとすると激突は必至な訳ですが、敢えて言うならどちらも正しい戦いなので、この状況を乗り越えて共闘するようになってくれたら、それはすげー燃えますね!
つか、あの腕と腕をぶつかり合わせるあのシーンは、理屈関係なくカッコいいよ! 戦う男の背中っつーのは、どうしてこう燃えるかな。
次回の話になりますが、夕日をバックにしたシルエットでの戦いもものすっごく楽しみです。