路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

Task.4「失われたビークル」

暁のキャラがなんかこなれてきた感じ。暁にどうにも感情移入しづらかったんだけど、この話で大分好感度アップですよ。カッコいい奴が過去に傷を抱えてるの大好き。つか、やはりボウケンジャーの面子は何らかの形で傷を抱えていて、ボウケンジャーとして活動していくことで何かを埋めようとしてるのか。はっちゃけた面子が少ないってのもありますが、底抜けに明るい感じがしないのは、そういう所も関係してくるのかも。


あっという間に6号ビークル・ゴーゴードリルがお目見え。ガオとかアバレタイプの、メカ換装型のロボになるのは見え見えだったのですが、それにしても展開早い。でもやっぱり、ドリルってのは無条件でカッコいいな!
パラレルエンジンがスーツのパワーになるというのは、もしかしてスーツの力が切れてしまっても、ビークルまで戻りさえすれば充電(?)可能とかいう話のネタになったりしないでしょうか。しかしながら、使えないようなパワーを持ったものを作るな、という突っ込みは無粋でしょうか。無粋だな。うん。


暁はトレジャーハンター時代に仲間を失っていたんですね。見捨てたと思われても仕方ない、なんていうどこか他人事のような言い方をしながら、その実誰よりもその事を気に病んでいたのは、暁自身なんだろうな。だからこそ、プレシャスを奪うためなら仲間を殺すようなリュウオーンみたいなのは絶対に許せなかったと。
ぶっきらぼうな態度ながら、一番仲間思いなのは暁なんだな、やっぱり。ただそれを上手く表現できない不器用さんだと。蒼太とさくらは話を聞いているから通じるかもしれないけど、真墨や菜月には通じないよな、そりゃ。
ちょっと気になるのはミスターボイスと、サージェス財団の考え方。とにかくプレシャス第一、人類第一なのはいいんですが、そのためにはチームのメンバーやビークルを犠牲にするのもやむをえないというスタンスは、今後も継続するんでしょうか。多分暁の決心を際立たせるための、今回限りのパターンだと思うんですけど。とはいえ、この究極の選択の配置が會川氏っぽいなぁ。


チーフとしての責任は、チームを引っ張っていくということだけでなく、メンバーを信用して負担を分散させることも時には必要というのが、暁に欠けていたものだったんですな。なんでもかんでも「俺が俺が」というタイプのリーダーは、上手く回っているときは頼れるかもしれないけど、ちょっと歯車が狂うとウザいトップになりかねないもんな。
ゴーゴードリルが残りのビークルにたどり着いただけで、機能が回復したように見えるんですが、それは閉じ込められていた雪の結界を一部破壊したってことでいいのかな?この辺り、ものすごい緊迫感だったのに、雪を突破した途端にしりとりやってて大笑い。さくらねーさん、「コルト45」はねぇだろ、「コルト45」は。(笑) いやぁ、好きだなぁ、桃のこういうキャラ。


プレシャスはいきなり巨大ロボ化。数あるプレシャスの中にはこういうものもある、という一例なのかな?プレシャスという名をつけられるものが、ものすごく幅広いので、もうなんでもアリですね。このフレキシブルっぷりが、後に吉と出るか凶と出るか、ちょっと心配。


嬉々として他のメンバーに特訓を課す暁が、かなり鬼畜に見えつつ、一方で可愛いなとか思っちゃいましたよ。仲間たちを自分と同レベルの人間達だと認められて、しかもそれが嬉しかったのかも。一応、職業戦隊なので仲がいいといっても余りベタベタしすぎた感じになるとプロっぽくなくなるし、その辺の仲良し加減が上手くこれから出てきてくれると良いなぁ。難しいさじ加減だとは思うんですが。期待しておりますですよ。