路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

20話「ケイン、裏切りの刻!」

ある意味禁じ手的な「家族を人質」ネタをやっちゃいましたよ。うわ〜。ケイン、大丈夫か、ケイン!

未来組で、以前から家族の話題が出ていたのはケインのみで、それも『過去に来てしまったからには二度と会えない』という話だったんですよね。二度と家族に会えなくても自分が戦うことが家族の未来に繋がるなら、という決心で戦いに参加したケインにとっては、家族を人質に取られるのは、戦う意志の根幹を揺るがすくらいの大事件。
それにしても、グローザは実に的確にセイザーX側の弱点を突っついてくるな。やっぱり真に敵に回すと恐ろしいのはグローザだ。ガレイドなんか目じゃないね。


ケインの決心に至るまでの緊張感と息苦しいまでの切なさが、もうどうしようかと。結局ケインは仲間を裏切らなかったんですが、それは家族よりも仲間を取ったということで、ケインにとってはどっちを取っても身を切られるような選択だった筈ですね。前回「家族っていいな」ということをやっておいて、その次にこんな話を持ってくる辺りが憎らしいくらいですよ。
しかも、すっかりポチとして安藤家に馴染んでしまったブレアードを返還するという寂しさを描くことで、家族も大切、仲間も大切、ということを画面で見せてからやるところがまたキツい。
それにしてもブレアードは海賊としてではない、穏やかな生活が気に入ってしまった訳ですね。無頼を気取っているけど、生まれた環境さえ違ったら、ブレアードは単に気のいいおっちゃん(人間換算で30歳前後だと思ってるんだけど)だったんじゃないかなぁ。閑話休題


おそらく、ケインが裏切りの意志を見せたところでグローザが艦隊を止めるという保証は無いし、『絶対ということは無い』と信じていたからこその決断だったとは思うのですが、それでも「ごめん、母ちゃん…」というケインの姿には泣かされました。つか2週連続で泣かすな、セイザーX


結局、ルーエ星の悲劇を繰り返すな、という一致団結の元、ラディ星はネオデスカルを退けることに成功。良かった…!
しかもケインは二度と会えないと思っていた家族の姿をまた見られたということで、二重に嬉しかっただろうなぁ。声は通じないんだけど、また無事な姿を見られたというのは、ケインには想定外だったはずで、そういう意味では最終的にはうまい方向に転がったんですね。一安心。


ところで、ジャッカルと闘っていてケインのピンチにやってこられなかったシャーク隊長。ジャッカルとの戦いのことは自分の問題ということで部下を突っぱねてます。そういえば、シャーク隊長が元はネオデスカル側の人間だったというのを、随分あっさり流していたような。これはもう、未来では周知の事実という奴なんでしょうね。
ネオデスカル側から地球側について、隊長職にまで就いた訳だから、未来でも色々あったんじゃないかと妄想。偏見とか疑惑の目とか、大変だったんじゃないかなぁ。なんにせよ、自分の行動が招いた事態だから、部下には関係ないと言い切る姿はカッコよかった!でもちょっと危うげに見えるので、この後大丈夫かなぁ。思い詰めるタイプっぽいしな。
 そういえば、あのとき壊れた戦艦の中にはジャッカルがコールドスリープしてたんですね。その割にシャーク隊長はのんびりと宗二郎と戦艦を直した上、地球観光(違)していた訳で…。その上、自分たちネオデスカルを裏切ったんじゃ、そりゃぁ恨み骨髄ですな。


最後のオチで、一番泣きじゃくってるのが拓人だというのに大笑い。さすがだたっくん!ケインも泣くに泣けないなぁ、こりゃ。つか、むしろ泣かせてやれ。


今日の一言は「家族を大切にしよう」。うあ!オチが!落ちが無くて落ち着かない!……すいません。