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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

Task.8「アトランティスの秘宝」

 戦隊恒例、ニセモノ話。蒼太の傷にまたそろっと触れてくる話でしたな。元スパイの情報収集能力を生かしてボウケンジャーの頭脳を担っている蒼太ですが、その元スパイという来し方が逆に蒼太の首を絞めてしまうと。なんというか、過去が与えてくれるものは表裏一体だけれども、それを抱えて「ボウケンしていく(生きていく)」という辺りが示唆されているのかな。その意味で、今を生きるホンモノの蒼太とヴリルが擬態したニセモノの蒼太が向き合う構図なのが、過去との対峙という意味でも象徴的。
 過去に捕らわれている蒼太の所業を責めるのは菜月なんだけども、その蒼太を肯定して認めてくれるのが、過去を失った菜月というのが、なにやら暗示的で良いですね。


 一緒に仕事をする相手の事を調べなくちゃ気がすまない、とは言うものの、そのデータが入ったPCを無造作にそこら辺に置いておいたり、データにロックすら掛けてなかったりと、かなり詰めの甘い蒼太は、既にボウケンジャーにすっかり馴染んじゃってるんですよね。本人余り自覚が無かったようですが。見られても大丈夫、と思っていたというか。だからこそ、大丈夫じゃなかった今回のような場合に、改めて過去のクセを突きつけられて愕然としちゃうんだろうなぁ。
 その辺は、結局自分が歩いてきた道のある意味ツケだろうし、蒼太自身が背負っていかなくちゃならないんだろうな。


 生身バトルかっけー!かなり動ける人なんで、生身アクションが映える映える。いいね!やっぱり生身で戦ってナンボってとこはあるよね、特撮は!狭い室内だからか、余計アクションが派手に見えるってのはあるけど、それにしても動くな〜。カッコいい〜!
 そして蒼太さんは、地味に怒らせちゃいけない人だね。そりゃ自分がホンモノだって解ってるにしても、自分と同じ顔のものをまとめてコンクリ詰めですよ。怖ぇ〜!怖ぇよ、蒼太さん!
 巨大化したヴリルは、コピー不全のダイボウケン。レゴで作ったようなモールドがちょっと可愛いと思う…。いやいや。もっと複雑な人間はあんなに完璧にコピーしたのにダイボウケンがあれだけ中途半端だったところを見ると、蒼太のPCにはダイボウケンのデータはほとんど入ってなかったんですな。とにかく一緒に仕事をする「人間」に拘ってたんですね。しかし、コンクリで動けないようにしてドリルで粉砕って…えっげつなーい。


 自由時間の3人もそれぞれらしくて可愛かったな〜。さくらねーさんは甘味、チーフは本屋。真墨は、実は休みが手に入っても、自分では何をしたいかってのがイマイチ見つけきれてない感じがしますね。手持ち無沙汰っぽい。蒼太のギターに対抗して楽器屋入ってたけど、それはさくらやチーフのように「自分がこうしたいから」という動機じゃなさげ。きっと休みの日は真墨と菜月で動くんだろうけど、「何がしたい」ってのは全部菜月の発案に違いない。


 新規参入組が先発メンバーへの信頼を露にするという、全体が一つにまとまる話でもあったのかな〜。

 それにしても、冒頭でガジャ様からヴリルを強奪するボウケンジャーは、なんつーか正義の味方じゃないよな。いや、この人たち正義を掲げた戦隊じゃないからいいんだけど。(2008/02/04記)