路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

犬バカ生活のはじまり。その0

私は犬が苦手でした。どのくらい苦手かというと、どんなに小さな犬でも、散歩しているところに行き会おうものなら、歩道の反対の端に寄って、がたがた震えているくらい苦手でした。


多分、それには原因があります。


幼少時、私の家では犬を飼っていました。今から思うと、中型の雑種だったのではないかと思います。その子が、保健所に連れて行かれてしまったんですね。
当時、家の車はバンタイプで、父が運転席、私は後部座席に座っていました。その子がトランクルームから後部座席の背もたれに前足を掛けて、ひどく吠えていたのをよく覚えています。それが怖くて怖くて仕方がなかったんですね。
多分、経緯は説明されていたと思いますし、連れて行かれるとどうなっちゃうのかもおぼろげながら理解していたと思います。
だからこそものすごく怖くて、自分の中でのタブーになってしまっていたようなのです。


この事件はおそらく3歳か4歳ごろのことだったと思うのですが、小学校低学年頃は、覚えてもいませんでした。
ぼんやりと「昔犬を飼ってたよな?」と思い出したのが、小学校中学年から高学年位のこと。この頃からすでに犬と接するのはだめだったと思います。
更にうっすらと「あの子は保健所に連れて行かれちゃった」というのを思い出したのは中学に上がってからのことでしょうか。
その時の詳細を親に聞くことができたのは、ようやく最近の話です。飼い主としての責任を果たせていなかったという、人間側の身勝手が引き起こしたことでした。


とにもかくにも、この事がトラウマ状態になっていたらしく、ずっと犬はだめでした。というより、小動物そのものがだめでした。柔らかくてふにゃふにゃしていて、ホンのちょっとでも力を入れたら、壊れちゃうんじゃないかという気がして、触ることもろくにできませんでした。


そんな私が如何にして「ねむこ」を迎えることになったのか。それは次回の講釈で。(笑)