路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

第30話「約束の炎」

メンバー全員の正体バレは、メンバーそれぞれの能力とか性格とかが現れていて良かったです。視力で見つけるジョージと、聴覚で聞き分けるマリナと、細かいところに気付くコノミと、知識のテッペイと。直接見せてもらってなかったら、リュウは気付いたのかなぁ。野生の勘で見ぬきそうな気もする。


今回はもう、全体的にリュウに泣かされっぱなしですよ。こんな恥ずかしいぐらいに真っ直ぐなセリフ、リュウじゃないと言えんわ。おまけにそれを受けてミライも「大切な人」だからなー。どれだけ真っ直ぐなんですか、2人とも!


タロウとの師弟バトルも燃えますね!キックの型がそっくりだったりとかして、そんなところでも師弟関係が伺えるのに燃え。メビウスが皆の声で復活して(サコミズ隊長の声がきっかけだったように見えなくもないけど)パワーアップする展開で思わずガッツポーズしちゃいましたよ。堪らん!


1話の「出会い」から2話の「結束」、29話の「別れ」から30話の「更なる結束」へ、モチーフの対比のさせ方とか構成がうまいですよね。それぞれにモチーフにファイヤーシンボルが使われていて、そのシンボルは元々セリザワ隊長がリュウに残したもの、と考えると、全ての思いは繋がっている、感がして、非常にどきどきします。
でもさ、やっぱり何度見ても、その「おそろいのメモリーディスプレイ」はどうかと思うんだな。ミライもあっさり「お揃いですね!」って喜んじゃってるし。いや、そうだけど、そうじゃねぇけど、そうだけど!と訳のわからない動揺してますよ。


ウルトラマン達が自らの過去に人間をダブらせて無条件の愛を抱いているのだということは、力の獲得は望んだことではなく、むしろ悲しい記憶だったりもするわけで(そうだよな、生命体としてまるで違う方向への変化だし)、ウルトラマン達が地球人を見るときにどんな愛情や哀惜を持っているのかと思うと、それだけでもなんかグルグルするものがあるんですが。ああもう。


今回でミライ=メビウスと解り、しかもそれをチーム全員が知ったまま後半を乗り越えるという、ちょっと特殊な状況になったと思うのですが、これが今後のチームのあり方にどう影響してくるかが気になります。なんだかんだ言って敵は強大になってくるし、メビウスに頼らざるを得ない場面も増えてくることが予想されるわけで、そうしたときメンバーの思いが(相手を思う余りに)すれ違ったりとかしそうで。ううむ、この辺は今後を見守るしかないですね。

そしてやっぱり、サコミズ隊長への妙なカメラ着目が多すぎる。増してや今回「君はどうする」なんていうミライの正体及び帰還命令の件を知らないと出てこないセリフまであったあったし、次の山はサコミズ隊長の正体バレ?