路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

Task.36「鬼の金棒」

思いっきりギャグ話として成立していながら、暁と映二の父親越えをしっかり描いている辺り、ものすごく練られてるな〜と。


太郎への接し方は、暁と映二の2人ともそれぞれ、自分の父親からしてもらったことをなぞってるんですよね。映二はされたことそのまま返してて、暁は「こうして貰いたかった」が出てるような気がなきにしもあらずですが。(暁が小さい頃は結構泣き虫小僧だったのは映画で出てるけど、本当にあんな感じで甘やかされてたら、今の暁はいないだろうから、実際は結構スパルタだったんじゃないかと。)


鬼退治から逃げてしまった太郎を映二が「太郎は太郎だ」と認める辺りで、同じように育てられてきた自分自身を間接的に肯定してるんですよね。「高丘」映二でなく「映二」でいいと。アシュを封印するべく育てられてきた映二にとっては、ボウケンジャーとしての活動は言ってみれば寄り道な訳でそれを肯定できたとき、映二は真に「高丘」とアシュの呪縛から逃れられたのかな。しかもその後、「太郎が太郎として」クエスターに挑んだことで、そういう過去を持った映二自身も包括して肯定しちゃうと。よかったな、映二!


一方暁はといえば、一時的にしろ自分の庇護下に置かなければならない人間を得たことで、父親がかつて抱いていた思いを追体験できたんじゃないかと。映画を見る限り、お父さんは割りに自由気ままに生きている人ではあるけど、子供のことは大事に思ってたようだし、暁も貰った時計はずっと持ってたりとかしたわけで、決して憎みあってた親子じゃないんですよね。すれ違っちゃってた部分はあったけど。山へ帰る太郎を見送った時、暁は自分が悲しいのもあるし、子を置いていくときの父親の気持ちも幾ばくかは感じたんじゃないかと。


こんな2人だからこそ、最後の太郎の「お2人とも、父上のようでした」ってのが効くんだよな〜。たまらんね。


菜月の話で、慇懃無礼なレイに萌えたりしたわけですが、今回は相変わらず子供っぽいガイに萌え。クエスターロボ作るために金棒が必要だったんじゃないんだ…?金棒があるからクエスターロボ作るんだ?しかも結局作るのはレイだろうし。かわいい…。


しかしながら、ドラマが濃すぎるせいか、バトルがあまり印象に残らず…。太郎がクエスターロボをぶん回したのはびっくりしたけど、それ以外がどうもなぁ。ボイジャーも見慣れてきてしまったんだろうか…。ううむ。つか、今回のクエスターロボ、スタイル良くて非常に好みです。


あと、ねーさん可愛かったな、ねーさん。きびだんごー。
そして今回なにが足りなかったって、ズバーン分が足りないよ、ズバーン分が。赤ん坊をあやす暁と映二の後ろでご機嫌よさそうにしてたら可愛かったのにぃ。前回も出てなかったような気もするけど、前回はSHTの終わりのコントがあったのに、今回はそれすらないから…。CMで心を慰めてみます。しくり。意外とズバーンのことを気に入っていたらしい、自分。