路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#01 運命・ウェイクアップ!

 井上ライダーということで、わくわくしながら視聴開始です。だから、最初はニュートラルなテンションにしておかないと、後が大変だというのに。良くも悪くも。


 最初の取っ掛かりは1986年からスタート。やはり最初の敵がクモなのは外せなかったりするんでしょうか。それにしても美しいクモだなぁ、おい。どぎつい色使いが毒クモっぽくていいね。色を抜かれて殺された人は、生命エネルギーを抜かれたとか、そういうことかな?…ラーム?井上繋がりで。ファンガイアはステンドグラスのようなカラフルなモザイクのエフェクトが掛かって怪人体に変化するので、吸い取った色(エネルギー)を吸収してるってことなんだろうな〜。
 そして喪服を纏った戦うおねーさん登場。ゆりさんね。うっわー!髪型なっつかしー!化粧もなんか懐かしい雰囲気満々ですよ。そして、クモが残した傷跡が古びて、時間の経過を表現するのはわかりやすくていいですね。2008という文字が地面に書いてあるのはなんかあざといと思うけど。


 噂にだけ聞いていた2008年と1986年を同時に描くというのは、心配していたよりも解りやすかったと思います。くどいくらいに文字と画面上下が入れ替わる演出で強調するし、過去映像には四隅にステンドグラスみたいなエフェクトも入ってるしね。ただ、ぼーっと流し見してると見落としそうな感じではあるので、ちゃんと画面前に正座して見ろってことでしょうか。いや、正座は冗談として。
 現在と過去との入れ替わりが激しい割りにそう煩雑になってないのは、過去で馬ファンガイア逃した→現代でも出現、とか、過去でゆりが残した言葉→現代でのハンター・恵も同じ事を口にする=二人には何らかの関係がある、というのが情報の時系列(…っていう言い方でいいのかはよく解りませんが)の順番どおりに出てくるので、一度気付けば混乱しないんだろうな、と。


 感想は暫定的に現代編と過去編と分けてみます。


■現代編。
 いきなり怪しさ大爆発の主人公。この世アレルギーってのは、精神的な弱さ、極端な潔癖症の表出の表現だろうけど、なぜそこまでの状態に陥ったのかってのが、今後のキーですかね。静香ちゃんとの関係も気になる。そしてこの関係が、ちょっとだけ翔一と真魚ちゃんを思い出させたり。それにしても魚の骨をニスに混ぜるってのはありなのか?ヘビの抜け殻に犬の糞も?え?


 キバに変身できる理由は、今後明かされるんでしょうな。その為の過去編だろうし。とりあえず、理由については明らかになるまで座して待つとして。
 ライダーカッコいいー!獰猛そうながらしなやかな動きとか、ごつい装甲とか!オマケにあのライダーキック!拘束解いたら羽がばさっ…って!肩にも鎖の意匠があるので、これは肩の拘束を解いたらハイパーなライダーパンチができるとかかな。CM見る限り笛は幾つもあるようだし。
 あ、画像で見てたらピンとこなかったベルトの意図が映像で見たらわかった!そうかコウモリだからさかさまにぶら下がるのか!


 そうそう、キバットのこと忘れてた。こういうマスコット的なキャラを井上さんが弄るのはあんまり無かった気がするので、ちょっと期待中。ゼクターの可愛さ+イマジンのキャラ付けってことかなー。でも、全体的にゴシックな雰囲気が漂う世界で、ちょっと浮いてる気も。そういう意味では雰囲気に溶け込みつつ、妙にどんくさいキャッスルドランのが可愛いぞ。
 しかし、キャッスルドランが抜け出してもビルには影響が無いんだろうか…。それともバトルフィールドとか次元の狭間っぽいのが形成されてて、その中でだけ存在できてるとか、そういう背景なのかな。


■過去編
 とりあえず、見事な80年代表現に脱帽。髪型とかメイク、服装、喫茶店で流れる歌謡曲!(あえてJ-POPとは言わない/笑)懐かしいなぁ。ああ、そうか。懐かしいと感じる人間には、より時系列の差が解りやすいのかも。…いいんだよ、夢を忘れた古い地球人だから!閑話休題
 電王では過去にとんだとはいってもせいぜい10年前後程度で、見た目に「過去だ」と解りやすくはなってなかったのですが、今回は過去の時間軸を固定することで80年代の色を前面に押し出すことができたんでしょうね。上手いこと生かされてるな。


 喫茶店のマスターは姿が変わってないってのは、当然伏線でしょうね。ファンガイアにあれだけ立ち向かっていくゆりが、生後二ヶ月の仔犬を怖がってるのが可愛いです。それにしてもあのワンコ、22年後の成犬と同じ子?いや22年生きるわんこもいるけど、かなり長生きだよね。
 音也がなんというか、あの当時の浮かれた若者っぽくて思わずニヤニヤ。この音也がファンガイアに立ち向かっていくことになるんだろうけど、その時の状況次第でものすごく燃えそうだ。


 現在編でゆりと音也の姿が見えないということは、おそらく過去の戦いで力尽きてしまったということなんでしょうか。そうだとすると、現代編で渡や恵は、ファンガイアを倒すことでそれぞれの父・母を越えると同時に、敵を討つということにもなるんでしょうね。いや、もしかすると何らかの事情で姿を隠してるだけかもしれないですけど。
 あと、OPの映像を見ている限り、父/母の影という呪縛から解き放たれる、的な事にもなりそう。


 そういえば東映公式見てて気付いたんですが、サブタイトルに楽譜の記号が入ってるんですね。今回はで反復記号ですか。過去で逃がしたファンガイアが再び出てくる、というのと、音也が巻き込まれた理由を(現代視点から)反復する、とかいうのが暗示されてるような気がします。


 全体的に、人物紹介編という感じでそつなくまとまってる感じですね。おもしろいけど「ぎゃ!つかまれた!」という感じじゃないというか。井上さんメインだと、結構エンジンかかるまでに時間が要ったりもするのでもうちょっと気長に見たほうがいいかも。
 それにしても井上臭がやや薄い気がするんですけど、もしかして慣れすぎて鈍感になっちゃってますかね?これからもっと濃くなる事を期待してもいいですか?わっくわっく。←つかまれてんじゃねぇか。


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