路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#02 組曲親子のバイオリン

 1話目のインパクトが落ち着いてきて、ここからがキバの踏ん張りどころという気がしないでもないです。個人的には、過去編のテンションが上がってきたましたよ。


 アバンでいきなりモディリアーニのウンチクが入ったのは笑った。なんだ?意味あるのか無いのか良く解らん。気を取られている間に回想シーンが終わったじゃないか!あ、その為かな?その内、ストラディバリウスのウンチクとか入りそうです。
 キバに個人的な遺恨があるのかと思っていた恵は、特にそんなことはなさそうですね。むしろ、名護啓介の方に因縁があるのか。それにしてもライダーでケイスケだと、後半で性格が変わりそうな気がしてしまうのはなぜだ。エーックス!


 過去編がファンガイアを取り逃がしてばかりにならないかどうか、が心配なところかな。今回に限って言えば、人を喰う為の能力はヴァイオリンに大きく依存していたようなので、ゆりがバイオリンを破壊したことで結果的にはオクトパスファンガイアによる犠牲者は22年間出ていなかったんでしょうけど。それでも取り逃したことには変わりないもんな。
 つーか、実際ゆりの持っている武器は対ファンガイアには非力すぎる気がするんですよね。なんつーか、ハヤトのいないアンチショッカー同盟@小説版「仮面ライダー」? 平成でいうなら、ファイズとカイザのいないレジスタンス@パラダイスロストみたいな。
 軽妙な音也の登場で救われてるけど、過去編って現状はものすごく絶望的な状況ですよね。ファンガイアの存在は知られていて、それに対抗しようという組織(?)もあるのに、圧倒的に力が足りない。それでも知らない振りをするわけにはいかない、という。
 このレジスタンス組織と音也の関わり、それからキバへの敵愾心(?)を持つ名護啓介の関わり辺りが気になるところ。


■過去編。
 とにもかくにも、音也が気になる。
 明らかにファンガイアに対抗する術を狙ってゆりに近づいてるんだけど、その動機が良く解らない。「音楽をなんだと思ってやがる」というセリフだけ聞くと、音楽を人を操る道具にしたオクトパスファンガイアが許せないだけかとも思うんだけども、それにしてはゆりの言う通り、あんな人外の存在を見て動揺しないどころか、戦いを挑もうなんていう発想と行動になるかどうかがちょっと疑問。1話の「寂しかったろう、一人にさせて」のくだりを見ると、単に女の尻を追いかけて来たようにも、ゆりの身を案じて来たようにも思えるし。
 現代編でしつこくファンガイアをヴァイオリンが察知している描写を入れてるってことは、音也もヴァイオリンの変化でファンガイアを察知できるのかな。そうだとしたら、ああも都合よく現れることには理由がつきそうです。そもそもそんな能力(道具)をどうやって手に入れたかってのは謎ですが。その辺が過去編の肝だったりしますかね。


 相変わらずアクションを頑張っているゆりに萌え。むしろ燃え。それにしても、有名バイオリニストのマネージャー職にあっさり人を送り込める程の影響力のある組織なのか?レジスタンス(決め付け)。


■現代編。
 んー。父親の引力とは打って変わって、まだイマイチ魅力に欠ける息子。食べ終わった魚の骨とか、明らかに不要だろうと思われるものを取っていくのは(まあ、良くは無いけど)まだしも、店の看板かっぱらおうってーのは、明らかにそれはヤバいだろう。もっともそのヤバい表現を挟むから、カフェでテーブルが欲しいと頼む事ができるようになってるのが効くんだけどな。1話でまともに話すこともできなかったのに、自分でなんとか言葉にできたというのは渡的には進歩だろう。
 それから、こういうやっちゃいけないことをやった渡に対して、恵の突っ込みが入るのは気持ちよかった。看板をかっぱらおうとした店でもちゃんと(という言い方は変だけど)怒られてたしな。やっちゃまずそうだというのが見た目にも、劇中でも示唆されてるのに明確に言及されない、それどころか結果オーライ的な扱いをされると気持ち悪いからなぁ。


 そういえば、過去編では嶋さんはカフェに来てゆりに指令を出してるんだけど、現代編では顔見せすらしてないのかな。実働部隊であるところの恵はカフェに来てるようだけど、これは単なる常連さんの域という気も。過去編でのゆりは、カフェの手伝いをしてるっぽいから、現代編の方がハンター組との関わりが薄いのは何かありそうですね。嶋さんが現代編ではカフェに姿を見せないんだとしたら、22年の間に袂を分かったってことかな。木戸さんが変化しない=ファンガイアと関係ありそうということで、その辺も絡みそう。ファンガイア人間体は、外見は年とらないようだし。
 つか、22年間誰も修理してくれなかった、と言った時点でなんかおかしいことに気付けよ、渡…。その辺は渡の浮世離れした表現の一環と思えなくもないけど。


 バトルは今回バイクがメインだったので、ちょっと物足りなかったかな〜。バイクはカッコいいんだけど、どっしりしたタイプなんで、バイクアクションはちょっと単調になりそうな予感。その分、ファンガイアをどう捌くかで魅せてもらいたい所。今回のファンガイアの足を車に引っ掛けて激突とか、そういうの。オクトパスファンガイアの足が車輪になって、ローラースケート状態だったのは笑ったけども。その発想は無かったわ。そういえば、バイオリンの音で獲物を引き寄せるってのは、ローレライみたいですね。
 でも、ライダーキックは相変わらずカッコいいな!ファンガイアの後ろに紋章が刻まれるのは、これからも続けてください。是非に。


 今回のサブタイトルの記号は「テヌート(音を保って)」…かな?8分音符なのには意味がある?1話の関係性をまだ保っているということかなぁ。新しいファンガイアとかは出てきたけど、人物同士の絡みとかはそれ程動いてないし。音楽記号の正確な意味が解らんと、こじつけもしづらいな…。とほー。


 そして、松田さんきたー!相変わらず渋い声じゃのう…!
 キャッスルドランにファンガイアが食べられて、そのまま身体の中を見せるってことは、あの3人もファンガイアだってのが分かりやすくていいですな。


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