路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#07 讃歌・三ツ星闇のフルコース

 DVD-Rデッキの時間がずれてたんで合わせたら、びみょーにずれてて冒頭が数秒切れた。がーん。これはあれか。今年は「DVD買ってね?」という御大からのメッセージなんだろうか。どうなんだろうか。


■現代編
 いやもう、なんつーか。恵と名護さんってやっぱり基本的に同レベルだよな。名護さんの戦いはまだ見れてないんで実力差は解んないけど、少なくともどっちが大人かという観点から見ると思いっきり同レベル。渡に対してやってることも同じなら、レストランを追い出された後の行動も同じ。
 恵は対抗心もあるだろうけど、その辺解ってて「似たようなもののクセに偉そうに」って思ってそうな印象があるなぁ。名護さんは…うーん、どうなんだろう。本気で自分が恵より優れてると思ってるのか、そう思いたいだけなのか。渡に対する態度とか見てると、自分が優れていると思いたいがゆえに自分自身すら騙そうとしてる、って印象がひしひしとするんですけどね。次回は名護さんの過去も明かされるようだし、その辺もうちょっと解るかな〜?
 それにしても渡に対する態度が、どうしても怪しい宗教の教祖様に見えるよ、名護さん。人の話聞かないところとかもそんな感じ。


 渡はものすごい急成長を遂げていてびっくりですよ!ああ、一話ではまともに他の人と話もできなかったヤツとは思えない。頑張れ渡。超頑張れ。でもあれか。自分のテリトリーだった家の中ではちゃんとクライアントと話もできてたんだろうし、外の世界が家の中とそう変わらないということに気付けたんだったら、それ程不思議でもないのかもね。でも、やっぱりちゃんとバイトできてるっぽいのはびっくりした。


 対人関係以外のところでも「どうして皆仲良くできないんだろう」と思い悩んじゃう辺りとかは、実に真っ当で健全な精神構造してるんだよな〜、渡って。
 とはいえ、恵と名護さんは現状では単なる馬が合わないゆえのケンカに見えるけど、「人間がぞれぞれの音楽を奏でて」生きている限りは、どうしても相容れずぶつからざるを得ない状況って出て来るはずなんですよね。よく言えば平和主義、悪く言えば事なかれ主義の渡にそこを乗り越えて行けるか、ってのは見所の一つになるかな、と。
 実際、今回は空気読めてない名護さんとの戦いを避けようとして、ファンガイアを取り逃がすなんてこともやってるしね。しかし、あれはホント空気読めてねぇな、名護さん。恵もちょっと失態続きな気はするけど、なんかそれ以前の問題だぜ、名護さん。まあ、そんな名護さんもアホでかわいいとちょっと思う。


 だんだん戦っているときに渡の意思が影響するようになってきてるのか、徐々に苦戦が増えてますな、キバ。名護さんから隠れるときのキバの可愛さは異常。造形がゴツくてエロティックなのにあんな可愛い動きしちゃだめだろ!かわいー!かわいー!!
 そしてその分を補うかのようにやたらとカッコいいガルルフォーム。ワイルドなだけでなく、立ち姿も凛々しくてカッコいいんだよ、ガルルフォーム!そんでまた、今回のプローンファンガイアが青空とビルを背景にやたら美しくて、そこへ青メインのガルルフォームが対峙。美しい!美しすぎる!でもそろそろキック分が足りないぜ。


 そうそう、城の中の三人。今回はチェスじゃなくてトランプタワー作ってましたな。誰が言い出したんだ、あれ。最初は「静かに」とか言ってたガルルが、あっさり崩していくのに笑った。
 そしてドッガ可愛いよドッガ!なんだろう、セリフは一言もないのに表情がいちいち可愛いよ、この人。トランプタワーが崩れたときの「あっ!」って顔とか、「うん、頑張るぞ」的な頷きとかいちいち可愛いんですが。 次回は多分過去編でバッシャーも活躍するようだし、もちっとパーソナリティがはっきりすると見えてくるかな。


■過去編
 おとーやーん!音也が変な人だ。相変わらず。つーか、また音也のキャラが微妙に見えなくなったよ。とりあえず、ゆりに惚れたのと、「素晴らしき青空の会」(「美しき」じゃなかった…。どっちにしろ胡散臭いが)に入ろうとしてるのだけはガチってことでいいんだよね?その動機が本当にゆりと一緒にいたいだけなのか、それ以外の理由があるのかは良く解んないけど。
 ただ、なんだかんだ言いつつゆりが音也に心を開いてるってのはいいな。仕事中のハンターとしてはどうかと言われてしまえばそれまでだけど、音也の手品に見せた笑顔はものすごく可愛かったぞ。


 そういえばふと思った。あの音也の手品でゆりは次狼を見失ったわけだけれども、それって本当に失態だったのかなぁと。いや、ゆりの立場からすると失態なんだけどね。前回、音也はゆりを助けるために次狼の力を借りてるじゃないですか。んで、今回のラストを見ると、どうも過去編の犯人は次狼っぽい。そこまで知ってるかどうかは置いておいて、次狼が普通の人間じゃなさそうだってのは音也は感づいてもおかしくないんじゃないかな、と。じゃあもしかして、あの手品は次狼から注意を反らすための作戦だった可能性もなきにしもあらずなんじゃないかな〜とか。前回の恩義を返すため、とかね。


 そして次狼ですよ。やっぱりあそこまでしっかり映ったってことは、ごまかしも何もなく過去編の事件は次狼の仕業ってことでいいんですかね。変身の仕方を見るにファンガイアではないようだけど、やっぱり人間の血が必要な種族なのか。
 そうだという前提で考えると、今回過去と現在がシンクロしてるようで、実は全然シンクロしていないという、今までに無かった演出なんですね。前回が犯人も同じ、シチュエーションもそっくりというリンクの仕方をしてたので、そっちに引きずられかけるんですけど。ということは、プローンファンガイアは、最近ようやっと活動を始めたことになるのかな。


 そうそう、プローンファンガイアが良い!っていうか、執事を蘇らせたいが為に人間のエナジーを集めちゃうのか!なんか、ファンガイアってスゲー人間くさいと思ってたけど、この人もまたやたら人間くさいですね。ファンガイアから人間へ愛情を持てるというのは、スパイダーとかモスで証明済みだったけど、忠義心とかそれに応える心とか、ホント人間っぽい。この辺が独立した種族である感をより強いものにしてますね。
 あと、ファンガイアは本来はものすごく長生きらしいということがわかりましたね。だって300年だよ!江戸時代から生きてるんだよ、プローンファンガイア!ああ、だからキバットリビアも時代に関係する内容だったのかな。それとも、あの執事さんが300年仕えてただけで、それが5人目だから単純計算で1500年生きてたりするんですか?そして、ファンガイアも自然死するんだということと、エナジーを与えると復活できるってのが、今後のカギになったりしますかね。


 そういえば、今回は名護さんが持ってきたのが赤いバラ、プローンファンガイアが執事に捧げたのが白いバラで対照的だったのが印象強いです。


 次狼の件もあいまって、次週は相当話が動きそうな予感。どうもキャッスルドランがファンガイアを食べる目的以外で動いてるようですが、はてさて。っつか、ラスト前のカットでちょろっと映ってた、あの巨大な魔化魍(違)なに!?あ〜、もしかしてギガンデス化しますか?そしてキャッスルドランが戦う?


 今回の音楽記号は「フェルマータ」だそうで。イタリア語の原義は英語のstopに相当するそうなので、それを考えると、執事達の命の終わりとかに被る気がしますね。あと、謎めいていながらも、人間の味方っぽく見えていた次狼の本性が出て来たことによる「終わり」とか。
 あ。強引なのは解ってますから。はい。


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