読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#18 カルテット心の声を聴け

 渡の決意がはっきり形になる話。ついでに名護さんと渡の道が完全に分かれちゃった感じもします。共通に敵と認識しているファンガイアを倒す過程では、期せずして協力関係を結んだりもするかもしれませんが、なにせ「なぜファンガイアを倒すのか」が「誰かのため」と「自分のため」で完全に逆向いちゃってますからね。名護さんの問題点は、それでも自分は正しいと思ってるところだと思うんだ。


■現代編
 渡がグレた……!いや、無理もない。無理もないよ、渡。ただでさえ次々と裏切られたり、叩き潰されたりして凹んでたのに、名護さんは(まあ名護さんとしては当然なんだが)容赦なく自分を倒そうとしてくるし。ガルルセイバー取られちゃうし。それでいてイクサはファンガイアを倒す力もあるわけだから「僕がやんなくたって」っていう思考にはそりゃなるさ。
 ただまあ、健吾の件で「渡が渡の意思でファンガイアを倒す」というイベントをもうやっちゃってるんで、「そこでまた凹むかー!?」という思いも無きにしも非ずですが。でもなぁ、間に大ちゃんが挟まっちゃったから、それくらいのショックはあってもおかしくないかな?


 渡がこうやって惑ってしまうのには、キバットの説明不足もあるんじゃないかと思うんだ。ブラッディローズの弦の音で半ば本能的に戦えている間は良かったんだけど、最近は明らかにそうじゃないのが解ってるわけで。それこそモスファンガイアが出てきた時とか、名護さんから隠れたりとかしてる辺りとか、渡の意識がどんどんキバとしての行動に影響してくるようになってるわけで。そこで「とにかく戦え」ってのは、逆効果なんじゃないかな。戦えば戦うほど、辛い状況に追い込まれてもいるわけだし。
 かといって、キバットが言葉で謎解きをやってしまうと、過去編の存在意義が無くなるしなぁ。悩ましい。その意味では、「人間はみんな音楽」とか今回の「本当にやりたいことをやれ」という、過去編から現代編への直接影響してる、シンクロしてる部分がもっと出てきてくれるとすっきりするんだろうけど。……甲子園対策過ぎて、映画後くらいから畳み掛けてくれるかね。


 倉石さんにケガをさせてしまい、それでも好きなことをやり続けている彼女の姿に、再度戦う決意をする渡はカッコよかった!健吾の時に「誰かの為に戦う」という決意があり、今回でそれがもっと強固に上書きされたという感じかな。
 大ちゃんの件で「ファンガイアと襲われている人間とどちらも知っている人間だったら」という状況(あの時はそもそも間に合ってもいなかったから、選択の余地は無かったわけだが)を経ての「誰かを護りたい」という決意は相当固いものになると思うよ。
 次に渡が揺れるとしたら、やっぱり出生の秘密絡みになるのかな。


 基本的に大きな不満はないんだけど、渡が決意を言葉にしたのはちょっと興がそがれたかも。米村脚本は肝心なところを言葉にしないで「考えるな、感じろ!」をやる割に、言葉にしなくていいところをセリフにしちゃったりする気がする。まあ、この辺のバランスとか配分とかは好みが影響するから、良い悪いじゃないんだけどね。私は無言で弁当食べてパワーアップする方が好みなんだもん。(笑)


■名護さん
 壊れちゃったー!アバンタイトルの狂気じみた戦い方といい、「俺はバウンティハンターの名護だぞ!」再びといい、自分の正義を貫くためなら悪事にも手を染めるところといい、名護さんは一体どこまで行くんだろう。
 ようやくボタンを手に入れたんだけれども、やってることは明らかに犯罪だし、ファンガイアも倒した訳じゃない。それどころかバウンティハンターとしての正義を貫こうとすると、ファンガイアはある意味安全地帯に行ってしまうんですよね。警察に保護(じゃないけど)されてれば、キバも手出しはできないわけだし。奇しくもファンガイア本人に言われたように、「お坊ちゃん」だなぁ、という感じ。この皮肉の効いたセリフは大好きだ。


 正義を仮託したボタンを手に入れた名護さんの笑いは、狂気が滲んでてマジで怖かった。名護さん、自分がやってることが世間的に正義だと認知されることはないだろう、ってのに内心では気付いてる……よね?それでも自分が間違ってることは認められないから、自分が正義である状況を作ろうとして必死なんだよね?だからこその、ボタンを獲得した、という意味では前回からの流れでは目的を達成した勝者なんだけど、あの高笑いは敗者の笑いなんだよな。
 哀れだのう、切ないのう、愛しいのう……。


■過去編
 どうでもいいことに思えて実は特訓でした、もしくは「やっぱり特訓じゃなかった」ってのは、後者ですな。まあ、解りやすいといえば解りやすかったが。それにしても、ビリヤードやったことなかったんだね、音也。アレだけちゃらちゃらしてるように見えて、やっぱりずっと音楽一筋だったんだろうな〜という気が。
 ビリヤードの辺りの一連の演出は、さすが石田監督っていうか。(笑) ガルルの顔芸がまた良い味出してんだよ!いやほんと、普通に仲良くなってるように見えて微笑ましいよ。


 音也の授業というか説得が「お前は音楽を楽しんでいない」という風になるのかと思ったら「自分のやりたいことをやれ」ってことで、ちょっと良い方向に裏切られたよ。そもそも倉石さん(子供)は、バイオリンをやりたいと思ってやってなかったんだ。それなら楽しめと言われても無理だし、スランプにもなるって。基本的に器用で、あれこれ何でもこなせるタイプだったのが災いしちゃったんだろうね。
 音也の言葉が誰かを通じて渡に届く、というシチュエーションは二回目なんだけど、毎回毎回ずっぎゅん来るよ。ちくしょう、音也カッコいいな!


 自分の好きなことをやれ、というのが音也の理念なのはその通りだと思うんだけども。前回も書いたんだけどバイオリンの指導を辞めたのはなんでかな〜と。この言葉からすると「自分が音楽に打ち込むために、人の指導を辞めることにした」という前向きさとも取れるんだけども。逆に「自分は何らかの目的で不本意ながらも音楽を教えることから遠ざかった、だからお前は好きなことをやれ」とも取れなくもなく。
 結局音也の行動の動機が見えないと解らないことなんだけども、ちょっと引っかかるんだな。あ〜もう、早く早く!


■カルテット
 四重奏ってか。キバ、ガルル、バッシャー、ドッガの4つの力が合わさってドガバキフォームってことでしょうな。それにしてもこのフォーム名、口幅ったくて言いづらいよ。左右に違う形の腕がついてる感じとか、アギトのトリニティフォームを思い出します。トリニティもカッコよかったけど、ドガバキもいいな。ネーミングセンスは完敗だけどな、ドガバキ。
 キバットが調子が悪いのと、何の前振りもなく4つのフォームをあわせて使うって辺りに何の関連性も無いけど、まあ余り気にするところではないか。むしろ、3つのフエッスルを次々に吹かないとならないから、緊急時に役に立たないんじゃないかと心配なんだぜ?あ、だから特別フォームなのか。


 心の声を聞いたのは、倉石さん(過去でも現在でも)と、渡、名護さんかな。時代を超えて心の声四重奏。音也かと思ったけど、同じくやりたいことをやってるはずなのに、立脚点を間違ってしまったばかりに、完全に斜め上を明後日の方向にきりもみ回転してぶっ飛んでいく名護さんはもう……もう……最高です!(もっと大きな声で!)


■記号
 リンフォンツァンドとスフォルツァンドが合体してるの?それともこういう書き方があるの?なんかよく解りませんが(いつものことじゃねぇか)、とにかく「その音を強く」ってことなのね。カルテットがドガバキフォームのことなら、「キバをより強く」ってことで、心の声に掛かってるってことなら、「その思いをより強く」ってことでしょうか。


////////
にほんブログ村 テレビブログ 特撮ヒーローへ