路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#19 フュージョン・オーラの嵐

 お帰り敏樹。っつーか、井上脚本って濃い濃い言われるけど、どっちかというと濃い出汁の味だなあと、今回思った。米村脚本の濃さはどっちかっていうとジャンクフード的というか、味付けの濃い濃さというか。いや別にどうでもいいんですけど。そして単なる好みの問題なんですけど。
 それにしても、キバットリビアおニャン子クラブが登場するとは思わなんだ……。


■現代編
 健吾!健吾!良かった、良かったよ再登場してくれて!やっぱり、渡の言ってたことが正しかったってのが実際襲われてから解って、かといって絶交を言い渡した手前、なかなか前のように仲直りっていうのも照れくさいやら気恥ずかしいやらで、なかなか連絡取れずにいたんじゃないかと妄想。不良(とはいえ、ご時世的には可愛いタイプの不良だと思わなくもない)に絡まれた時は「よっしゃ今や!」だったのかも。可愛いなあ。なし崩し的に仲直りもできて、良かったね、健吾!


 キバはロックや、とか言い出して渡に詰め寄る健吾がまた……!キバを知っていて、且つキバの正体を知らない(それなりに)親しい人間が増えてきているわけだけども、ここで正体がバレた時の反応が気になる。それぞれのキバへのスタンスが三者三様で違うのがまた期待をそそりますね。こういう「一つの事象を複数人にぶつけて、反応の差でドラマを描く」のは井上得意パターンなんで、もうものすごい期待中。


 霊能者が怪しさ爆発だったけど、腕は確か……だったのか?ちょ、音也降りてきてる!
 つーか、渡というか中の人の話になるけど、ちょっとあれ凄すぎる。もともとアフレコとか聞いてたら声をがらっと変えるのは得意だろうと思ってたけど、顔と身振り手振りがついたらもう!何回か、本気で音也に見えた。予告見ると、86年ファッションも着るみたいなんで、そしたらますます凄いことになっちゃうんじゃ。ぎゃーす、楽しみすぎる…!


■名護さん
 ボタンを手に入れて落ち着いたのか、今日の名護さんは割りと良い名護さん。でももはや爽やかの仮面を被ろうともしてないというか、被ろうとしてもできないのか。渡に「進歩がないな、君は」と言い放っちゃうのは、ある意味先週の壊れっぷりより怖い。要するに、自分を褒め称えない渡(というか他者)は「至らない」(要らない)ということでしょ。米村名護は狂気の人って感じがするけど、井上名護は新興宗教の教祖っぽい。


 無駄だと思うが、なんていいつつ、霊能者の所に行くのに付き合っちゃうのは、ほんの些細なことでもキバの手がかりを得たいからでしょうな。それどころか、どんな眉唾ものの情報でも得たいぐらいに切羽詰まってるってことか。霊能者のところで、言いだしっぺの健吾じゃなく、名護さんが真っ先に質問してるし。
 そういや、渡が音也っぽい言動をしてる現場に名護さんが居ないね。あと、木戸さんも。次回でどうなるか解んないけど、名護さんは音也のことは聞いたことぐらいはあるのかもね、と予想してみる。


 珍しく恵と共闘してみる名護さん。っつーか、イクサナックル落としちゃったところまではともかく、生身で飛び掛かる前に拾おうぜ、名護さん。恵とは意外と良い連係プレーができてましたな。ぶっちゃけ、次狼と音也よりは全然マシ(笑) 普段は気が合わなくても卓越したハンター同士だということなのか、それとも根は合うのか。あ、なんか恵×名護とかちょっといいかもとか思った!
 そして捕まったー!名護さん的には相当な屈辱だろうね、あれ。


■過去編
 ルーク再登場!相変わらずタイムプレイ続けてますね。画面に映らないところで何人殺されてるんだか……。しかも今回は成功しちゃってるしな。こえー。
 教会でのバトルは、1話を踏襲してるんでしょうね。ロケ地同じかな?確認してないですが。花束を持ってくるゆり、迫るファンガイア、扉の傷とディティールは似てるのに、舞台と結果が真逆なのが象徴的というか暗示的というか。予告にも教会っぽい建物が映ってたし、モチーフ的にも教会ってなんとなく意味ありげなので、今後もまた絡んでくるんじゃないかと思ってみる。


 イクサナックルを掏り取る音也がもうね。つか、次狼マジでおニャン子のファンだったのか(笑) ぜってー、マスターと嶋さんに取り入るためのフェイクだと思ってた。うっかりナックル掏り取られてるとこ見ると、アレは演技じゃないっぽいよね。


 音也の真意がちょっと見えづらいところ。自分の身をもってイクサが危険だってことは解ってるわけだし、ぶっちゃけ自分と次狼の二人掛かりで敵わない相手に、イクサを装着したとしてもゆりだけで敵うわけもない。アレだけ惚れたって言ってて、ゆりが危険な目に遭うのを是とはしないだろうし。
 それでも敢えてイクサナックルをゆりに渡すのは、「自分でやってみないと敵う/敵わないも解らないだろう」と思ったのと、せりふ通り「お前の後ろには俺がいる」=仲間が居るというのを解らせたかったからなのかな〜と。それこそ、イクサが量産できればその時には敵うかもしれないし。この「まずやらせてみる」的な愛情表現がなんだか父性を感じますよ。次狼はやっぱり自分の仔を産ませたいわけだから、傷つかれちゃ困るんで、護ろう護ろうとするしね。この辺の対比がうまいところ。


 渡が乗っ取られてたせいでやたら出番があったように感じますが、そんなことはなかったぜ、紅音也!


■親子の対決
 ゆり、恵ともイクサへの執着を持ってることは、今まで描かれてきた通り。ここにきて二人揃ってイクサナックルを手にしてファンガイアと対決ですよ!しかし、二人ともがイクサへの変身はならず。今まで生身でファンガイアと戦ってきた二人だから、ファンガイアへの畏怖ってことは考えづらいかなぁ。ゆりに関しては相手がルークなんで、それもやむなしとも思うけど、恵は直前まで生身で戦ってたからな!
 そうするってーと、イクサ自身になにか問題があるのかなぁ?音也も次狼もあっさり変身できたし、この辺が資格者って辺りに掛かるのかなぁ。とはいえ、二人とも同じ理由で戦えない訳じゃなくてもいいのか。


■音也
 同居人に指摘されたんですが、霊能者に降ろされたってことは、音也は死んでるってことでいいんでしょうか。いや、死んでるとしてもそれ自体は覚悟完了済みだったんで全然良いんですが。
「渡?知らないな」のところで涙腺決壊した。だって、自分の子供の名前に反応ナシですよ。下手すると渡が物心つく前どころか、生まれる前に死んでる可能性もあるってことで、赤ん坊の渡を抱っこすることもなく死んだのかも知れないとか思ったら、もう駄目だった。音也自身はそんなこと意にも介さなかったかも知れないけど、見てる側として駄目。やばい、これで映画観に行ったら本気で泣きそう。最初は一人で観に行く方がいいかな、これ。


 いやまあ、自分への呼びかけで息子の名前呼ばれても、音也のあの性格なら反応しないかもしれないですけどね。あと、降りてきた音也の意識がどこの時点のものかってのもあるだろうし。少なくともあの音也の意識はおそらく1986年から地続きだろうし、死んだ記憶もなさげ。
 これはあれか、ルークと同じように22年間眠りについていたとかそういう話になるのか。もしそうだとしたら、ルークはファンガイアだから歳とらないけど、音也はどうなるんだろう。
 ギャグ話かと思えば、こんなところで刺されたよ!うわー。


■記号
 スラーかな?音符の高さが若干違うし。二つの違う音を一つの音のように演奏ってことで、渡への音也憑依のことでしょうね。


■次回サブタイトル
 あ、愛の救世主!こんなところにまでV3!さすがミスター"番組乗っ取り"!(違)



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