路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#21 ラプソディー・指輪の行方

 1回目に見た時は異様に恥ずかしく、2回目も酒を入れないと見られなかったというこのテンションの高さっぷりはどうだ!やべー、おもしれー、はずかしー!いやね、なんかダメなんですよ、こう、なんて表現して良いか解らないんだけど、恥ずかしくて恥ずかしくて画面を正視できないシチュエーションってのが、自分の中に確かにあるんですよ!あー、上手く抽出できない自分の言語能力が恨めしい。
 うん、とにかくその恥ずかしさのツボにはまってしまって、何度見ても次狼のプロポーズシーンがまともに見られません。はーずーかーしーいー!そのくせ、見れば見るほど、スルメのようにおもしろさが滲み出てくるので見ずにはいられない。どうしたらいいんだ。


■現代編
 相変わらず健吾が名護さんに懐きまくりですよ。力強く闘う者は彼にとっては全てロックンローラーなのか(笑) 前にも「くだらないことは止めろ」って言われてるし、今回も言われてるのに挫けないのは、健吾の持ち味だね。渡が押しまくれない分を補ってる感じがするのは、キバの正体バレに向けての布石になるかしらどうかしら。


 名護さんも鬱陶しそうな割に決定的に拒絶しないのは、やっぱり拝んで崇めて奉ってくれる人がほしいからですかね?やっぱり自分一人が自己肯定してるだけってのはキツイしな。月謝ってのが、一応諦めさせる口実なんだろうけど、実現できなくもない条件なのが揺れる75心(笑)ですね。結局、自分を慕ってくる人間をすっぱり切り捨てることは、名護さんにはできないんだろうな。ちょっと見方を変えると、そういうことを言っても自分についてくるかどうかの忠誠心を試してる感じもしますが。
 前回、恵も戦士としての名護さんは認めてくれたばかりだからか、今日の名護さんは精神的に落ち着いた、おおむね良い名護さんですね。……むしろ地味に妄想は誇大化してる気もしますが。自分が世界を指導する世界はまだ来てないんだっつーの!合コンでそんな仕切り方しなくていいですから!ああ、やっぱり名護さんKY……(笑) しかし、一生懸命フォローしてくれてたあの子はいい子だと思う。


渡と健吾。良い奴らだなあ。つか夢を追う者同士の適切で健全な距離感って感じもしますな。だからこそ健吾←→名護さんの歪さが際立つというか。うん、おもしろい。
 そして合コンの席の恵さんかわゆすぎ。確かにあれじゃあ恵さん立つ瀬ないな〜(笑)
 合コンでは意味ない立ち位置の恵さんとゆり、思いもよらないところで女の子と距離が縮まる音也と渡ってのは対比かな。


 で、深央ちゃんですよ。女の子版渡って感じ。確かに静香も恵も「ぐいぐい引っ張ってくれるお姉さんタイプ」だったから、渡としてみれば新鮮だし、自分のダメなところを「ダメね」と言うんじゃなくて「そうなんですよ」と肯定してくれる存在ってのはぐっと来るんじゃないかと。人見知りという割に深央ちゃんも渡には打ち解けてたし、なかなか良い雰囲気じゃないですか。豆腐屋のおっちゃん!冷やしちゃだめ!(笑)
 しかしながら、今まで過去の特撮経験出演者はみんなファンガイアだったし、この子もどうなるかなぁ。さすがにこの子までファンガイアってことはないよな……きっとな。なにせ今まで追いかけられて、構われているだけだった渡が、初めて自発的に追いかけて行った子だからね!ここらで渡もちゃんと報われて欲しいところ。


 そういえば、現代編では唐突にファンガイアが出てきた気がするんだけど、見逃したかな?過去編を見るにやっぱりブティックやってるんでしょうか。なんつーか美しく着飾らせてから食べるってのが、「脱がせるために服を贈る」的で、なんだかエロスを感じますよ。あと、手の動きがいちいちエロいのかもしれない、カメレオンファンガイア。
 久し振りにノーマルキバでウェイクアーップ!を聞いたのに、逃げられちゃったよ、残念!しかし、周囲に擬態したとはいっても、実体はその場所にあるんじゃないのか?それとも動きも速いんだろうか…。あと、完璧に夜にならなかったから、キックの威力が弱かったのかもしれない、とかふと思ってみる。


 そうそう。名護さんって前からあのグローブしてたっけ?なんかすごい違和感を感じたんだけれども。


■過去編
 なんという昼ドラ展開…!つーか、一番見られないシーンが、次狼のプロポーズシーンなわけで。再生するたびに悶え転がってるわけで。ただでさえプロポーズという一種気恥ずかしいシーンなのに、視聴者として次狼の下心を知ってるんで「ゆりー!逃げて逃げてー!」な上に、下心を真摯な態度に包み隠してる風でいて隠しきれてない感じなのが透けて見えて、あれやこれやで恥ずかしさマックスという。
 それにしても、次狼の言い方は詐欺師的に上手いと思った。「好きか?」と聞かれれば「結婚を考えるまで好きなのかはわからない」という逃げ方もできるのに、「嫌いか?」と聞かれたら、少なくとも「そうじゃない」と答えるしかないよね、ゆりとしては。好意は持ってるわけだからさ。


 何はともあれ、ゆりの幼い部分があれこれ一気に出てきた回だったような気がしますよ。
 次狼は(真意はどうあれ)ゆりの身体を守ってくれ(こういう書き方するとなんかアレだけど)、音也は心を救ってくれたわけで、どっちにも好意は抱いてるんですよね。ただ、好意の部分と色恋の境目がゆりにはわかってなさげ。もちろん漠然と結婚して子供が生まれてとか考えることもあるんでしょうけど、その相手が具体的に次狼だの音也だの、という姿を持って考えると想像できないんじゃないかな。それでも「誰かに取られるかも」なんて事になると「私の婚約者だ」なんて言っちゃったりとか。揺れてる揺れてる。かわいいなぁ。
 次狼としては、子孫を是が非でも残したいという非常に強い願望があるから、余裕ぶってても余裕がないんだよね。なんで、婚約指輪とかまで持ち出してきて、さっさとゆりの気持ちを縛りつけようとする。音也はその辺余裕があるから、ナルトでふざけて見せたり他の女の子になびくような素振りをして見せたりすんのね。おもしろいなぁ。


 ゆりの世界の狭さと音也の広さというのは、合コンのメンバーにも集約されてて、音也は「ゆりの友達の友達」にも実は知り合いがいたりとかするんだけど、ゆりが声を掛けたと思われるメンバーは、音也、次狼、力という実に狭い世界。力もゆり自身が声を掛けたというよりは、次狼か音也経由って気がするんだよな。


 合コンの音也と次狼もおもしろかったんだけど、問題は力ですよ、力!なんか前より喋りがぎこちなくなってる気がするんですけど!まあ、それは良いとして。
 ほんとに「がぶりと食うだけ」なのか!一応「俺の子孫産め!」なんだけど、そのために次狼のように策を弄するわけでもなく、言葉自体も直球そのもの。次狼が指輪を渡したりなんだりという手順を踏んでる分、余計に差が顕著でいいですね。それにしてもあの「食っちゃった」はないだろ、おい!もちろん、真の意味が通じてるのは次狼だけで、他のメンツはオトナの意味での「食っちゃた」だと思ってるわけで、そのギャップがニヤッとするんだけど、これ子供に聞かれたお父さんお母さんはどうやって対応したのか知りたいですよ。この辺のきわどいところギリギリを擦り抜けて行くのが、なんか敏樹っぽい。


 力の怪人体きたー!やっぱりフランケンがモチーフだからなのか、他の二人に比べると像っぽいというか、人工物っぽいというか。腕の白い金属みたいなのは、拘束具かと思ったら本人に元々ついてたのか。攻撃の一発一発が重い感じでかっこいいですな!
 そして、次狼の怪人体とはまた違うエロスを感じるんだぜ。むしろエロ度合いなら力のが上のような気もするんだぜ。なんでだろなぁ。無機質なところが逆に何かを刺激するのかなぁ。…そういえば、顔がGOD怪人にちょっと傾向が似てる気がする。なんとなく。


 過去の事例(笑)からしても音也が騙されてるというか利用されてるのは明らか(しかも、なんとなくだけど解ってて利用されてる感じがぷんぷん)だし、ゆりはそんな音也にもちょっと気を残してるっぽいし、過去編の昼ドラっぷりがすごい気になってきた。クイーンに一目ぼれしたっぽい話の後だし、ゆりからクイーンに流れる(?)布石かな、と思わなくもないんですが、え〜、音也どうするの〜!?


■記号
 スタッカート……とは違うよな……?



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