路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#36 革命・ソードレジェンド

 若干リアルタイムから置いてきぼりで見ている訳ですが、周り中が口を揃えて「昼ドライダー」と連呼する理由が解ってきました。遅いよ。ていうか、今回はほんとに納得せざるを得ない。
 やっぱりさ、キバはファンガイア側にもドラマがあるのがいいんでさ。そりゃー今はファンガイア側のドラマを真夜とか深央とか太牙が一手に引き受けてくれちゃってるから他のドラマ挟む余地はないんだというのはわかるんだけど、こう。まあ、次回出てくるのかもしれないけど、まあ無いだろうなぁ。つーか、ファンガイアという種族に妙に思い入れしすぎだよ!


■過去編
 音也が元に戻っていて安心しましたよ。ということは「魅入られている」とは言うものの、やはり「純粋に自分を理解してくれるものへの傾倒」ってことは確定でいいのか。まあ、チャーム的な特殊能力をクイーンが持っててどうするよ、って話もあるよね。キングとの結婚は定められている訳だし、人間と恋に落ちるのはタブーな訳だしね。いやでもホント前回の魅入られっぷりは怖かったんだって!


 ブラッディローズも完成した以上、もうこれ以上は真夜に会わないという意思表示をする音也は、もちろんけじめとしてもそうなんだけども、自分に言い聞かせてる感がひしひしとします。最近は音也とゆりの絡みが無いのもあるけど、明らかに音也の感情としては真夜に揺れてるのが態度でわかるんだもんよ。するってーと、今までは女の子を自分に振り向かせるためだった「運命の女」というセリフが、自分をゆりに引き戻すための言葉になってて、同じセリフなのに意味合いが逆転してるのが興味深いですな。


 そして真夜のための新曲と、それにカブってファンガイアと一人戦うゆりが切なすぎる。音也と会う前も一人で戦っていたには違いないけど、一度、共に戦える、更には一緒に生きていけると思った人が現れた後の一人での戦いは身に沁みるよな。それにしても、ゆり強すぎる……。一度くらいは生身でファンガイア倒してくれてもいいと思うよ!余りに強すぎるとイクサの存在感薄れちゃうから微妙かもだけど!
 おそらく、真夜との決別の意思を込めた演奏の曲が、ゆりの戦いにもかぶっていて、これがゆりと音也の決別も暗示しているような気がします。というか、現在編から帰納的に考えるにそうなるしかないのはわかってるんだけどもさ。そのきっかけというか、分かれ道がここにあるような気がする。あ〜、何がどうなって現代編につながるのかが楽しみすぎる。


 っていうか、キングきたー!過去のキングが来たー!真夜の態度を見るに、本当に立場上結婚して立場上子供をもうけたって感じですね。あの二人の間に漂う緊張感が半端じゃない。怖いよ、これ。むしろ、太牙が黒沢に育てられたのって、太牙の情操教育的に凄く正しかったんじゃないかって気がする。


■現代編
 なんか子世代の恋愛模様がすごい事に…!つーか、ほんとに太牙お前空気読めないっていうか、視聴者的な神の視点から見てなくてもちょっと位態度で気づいても良いんじゃないのか?あれ普通に月9とかだったら「あれ?」ってなってもおかしくないって言うか、むしろ深読みしすぎて本当は深央が太牙を好きで渡に相談しているというシチュエーションだったとしても誤解しまくってゴタゴタが生まれるくらい深央と渡怪しいだろうよ!あーもう!太牙が純真なんだか単なる(天然)ボケなんだか解らなくなるよ!
 いや、つまりはそれだけ「ファンガイア(しかもクイーン)が人間と恋に落ちる」ってのがファンガイア(キング)的にありえないかってことの証左かもしれないね。それにしては先代のクイーンが人間を愛した罪で力を奪われて追放状態だったり、次から次へと人間を愛するファンガイアが出てきてますけども。あれか、「ウチの子に限って」思考なのか。


 今回は深央がほんとがんばった!押しの強い太牙に流されたり、そもそもクイーンの仕事を受け入れたのは渡とお付き合いしたいがためだし、立場のせいで渡と別れてしまうんじゃ意味ないからね。かといって全部を正直に話してしまうと、今度は自分が処刑対象になってしまうし、深央としては本当に八方ふさがりなんだけどもその中でほんとよく頑張った!健吾の件はちょっと予想外だったろうけど。いやもう、ほんとにどうなるんだろうな、この後。


 今後どうするかと言えば、太牙君ですよ!突然、婚約者から好きな男の存在をほのめかされたと思えば相手に関しては完全黙秘、うっかり聞いてしまった話では、相手は親友だわ、人間だわのダブルパンチ。しかも相手であるところの渡君からは「深央さんが好きなんだ」告白を受けてて、ぶっちゃけ自分蚊帳の外?定められた婚約者なのにハブ?っていう。うわぁ。いたたまれない!
 この後、太牙君はどんなリアクションを取るんでしょうね…。「ファンガイアの掟を破った君を誰かの手に掛けさせるのは忍びない。どうせ処刑される道ならせめてこの手で…」の大正浪漫(勘違い)ルートなのか、「たとえ心が他の男のものでも、もう君のいない世界は耐えられない。君に恨まれようとも君を僕のものにして君の命を守り抜く」な真性昼ドラルートなのか。太牙君の様子を見るに、キングとしての冷徹さはともかく、それ以外のところでは割と普通つーか穏やかに育ってるっぽいので「君を殺して君の心と永遠を生きよう」的な思考回路にはならなさそうな気もします。なので、まだしも後者かしら、とか。
 それにしても、この穏やかさを育んだのは黒沢さんかと思うとそれはそれで感慨深いものが…って閑話休題


 渡、深央、太牙の三角関係が濃いので他が薄れがちになって困りますが。
 ビショップと真夜の対面きたー!わざわざ探し出してまで処刑しようとは思ってないのか、とか考えてましたが、居場所知ってても特に処刑とかは考えてないっぽいですね。むしろ、力は剥奪されていて今は何か事を起こす気力体力時の運どれもないが22年前の真相を知る人物。今、正当な後継者以外にキバの鎧が出現している以上は、当時の関係者に話を聞くしかないですから、とりあえずしばらくは真夜の命は安泰なのかと。しかしあの場所、真夜が隠れ住んでる場所なのか、それとも出入りフリーに見えて実は真夜だけは出る事のできない牢獄なのか。なんか後者な気がしてきました。


 そしてザンバットソード登場。いや、先週からちらっと姿は見せてましたけども。剣が抜けないドッガとバッシャーが可愛かったけども。
 なんかガルルさん、結構さくさくと表に出てきてますね。閉じ込められて出てこられないって話はどこへ……と思ったんですが、ガルルさんが表に出てきてる時ってのは、音也との約束を守るために必要な時だけだったりしませんか、もしかして。キャッスルドランの幽閉力(っていうのか?)によりも何よりも優先するのか、音也との約束って!うわぁ!むしろ、音也との約束を守るために必要だからキャッスルドランにお供ンスターズを幽閉してるのか。凄すぎる。


■名護さん
 いや、まさかアレだけ濃かった名護さんが一服の清涼剤になる日が来るとは思ってもいませんでした(笑)
 まあ、実際のところ名護さん自身はまるで変わってないんだけどね。恵との距離感が変化して少し軟化した感はあるけど、神頼みだって「俺は悪くない」の屈折した表出だろうし。おみくじに関しては…まあお茶目かもしれないが。あれが覚えたての遊び心ですか?
 名護さんがいう「神」が神道だったってのはちょっと納得。だって一神教の神だったら、世界の誰もがその神には叶わないからね!名護さんは自分が一番、の人なんですよ。例え神であれ、自分より上に居る人は許せないんですよ。だって名護さん自身が新世界の神だから!なので、イクサの意匠とは裏腹に、キリスト教と名護さんは一番相性悪いと思うよ。神道ならほら、やり方次第によっては自分が神として祀り上げられる可能性は十分にあるしね!ぶっちゃけ、邪神だって神ですよ。つまりあの参拝は「神様お願いします、お願い叶えてプリーズ」ではなく「貴様の采配はなっていない。その神の座、私によこしなさい」という宣戦布告なんだと思う。
 しかしまあ、冗談はともかく。健吾と並んで自分を克服しないといけない人たちの決着はいつ頃になるのかなぁ。年末に向かって畳みかけの辺りかな?


■記号
 記号名がわかんなかったんですけど「前の拍と同じ」ってやつかなぁ?前クイーンに続いて、現クイーンまでが人間に惹かれてしまったとか、繰り返し要素は幾らでもありますしね。でも悲劇で終わった(?)22年前と違って、今度はハッピーエンドで終わって欲しいんじゃよ〜!



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