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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#42 パワー・オブ・ラブ王の怒り

やはりなんだかんだで、石田監督のコメディ成分は今のキバには必要なんだな…!前回はお供ンスターズがそこそこコメディリリーフを努めてくれたんですが、今回はホントに誰もコメディ担当してくれてないよ!かろうじて嶋さんが一部やってくれてたけど、あれはコメディというよりは異変を示唆するシーンだからな〜。話の展開がとにかく重いので、コメディ無いとかなり苦しい感じ。こういうの嫌いじゃないけどさ!でもさ!
 ファンガイアハーフである渡が人として受け入れられていく一方で、太牙が着々とファンガイアからの孤立フラグを打ち立てていて心臓に悪い!かといって、人間に受け入れてもらうつもりもきっと無いんだよ、太牙自身。


■太牙
 なんというか…もう。嶋さんの所にいた時の太牙の心境を思うと涙が出そうですよ。虫けらを見るようなって、どんだけ見下げられて(と太牙は思って)いたんですか!実際はどうあれ、そう思ってたってことは太牙にとっては真実なんですよね。とはいえ、嶋さんの気持ちはどうだったかというと、恐らくホントにそんなつもりはなかったんだろうなあ。でなきゃ「太牙を救ってやってくれ」とは言えないよ。
 この二人の間に生まれた悲劇は、嶋さんなりの愛情が太牙には通じなかった、結局ここに尽きるんでしょうね。


 太牙としては、嶋さんをファンガイア化することで、見下げていた(と太牙が思っていた)自分と同じ土俵に引きずり下ろすことで復讐し、溜飲を下げたかったのだろうと。
 一方では渡に恩を売ることができて、うまくすれば自分の所に来るかも知れないという計算があったのかな。もしくは、「お前がファンガイアにならないなら、お前の周りをどんどんファンガイアにしてしまうぞ」という脅しの意味もあるのかもね。更に言うと、ファンガイア化した嶋さんを渡が殺すように仕向けて「お前はもう人間の側にはいられないぞ」と追い込むつもりかもしれない。
 復讐が成ったのと、渡を手に入れる胸算用とで花屋での太牙は浮かれてたんだろうなあ…。そんなところにもってきて、意中の深央さんがプロポーズを受けてくれるような素振りを見せられたら、そりゃあテンションもフォルテッシモでしょうよ!しかも、これが深央でなくても「自分の愛を受け入れてくれる」=「自分を愛してくれる」って認識だろうからね…。やっと孤独から救われるってんでものすごい嬉しかった筈なんですよ。テレ朝公式にまで「大はしゃぎ」って書かれちゃったよ!しかし実際は深央は太牙の排除を望んでるからね……。ていうか、次回のサブタイがヤバすぎる。


 しかしまあ、太牙の思惑通りに渡がファンガイアの側に来るはずも無いわけで。むしろ父親代わりだった嶋さんへの太牙の仕打ちを父親に思い入れの強い渡が看過できるわけもないので、きっとこれが切っ掛けで太牙と渡の全面戦争が始まるんだろうな…。ここまで看破してわざと渡と対決するように周囲の状況を持っていったのだとしたら、それはそれで切なすぎですが。それほんと、なんて自虐。まあ、死に救いを求めるタイプじゃなさそうだしこれは無いだろうけど。
 メタ的に考えると、なんだかんだ言っても太牙は渡に直接手を上げられていない(冒頭では見逃しだし、その後もなんだかんだ理由をつけて戦いを避けてる感じ。最後は一応押せ押せで攻撃はしてたか…。ただ「気が長くない」と言いつつ、何度も何度も「こっちこーい、渡〜」ってやってるんで、引き伸ばしてるな〜という印象)ので、渡と太牙を全面対決に持っていくためには渡をブチ切れさせるしかないのかなぁ〜と。


 そしてこの嶋さんファンガイア化計画で怖いのが、太牙が罪も無い一般のファンガイアを一人犠牲にしてるってとこですよね。前回もくらげファンガイア殺してるしさ。言ってみれば私利私欲のために同属を殺してる訳で、それがファンガイアの秩序を保とうとするビショップ辺りにどう受け取られるか……。キングはホントに王で、ファンガイアの生殺与奪も全部キングの意のままだからいいんだ、という考え方もあるんだろうけど、ちょっと不安。行き過ぎた王制はいずれ倒されるのは歴史が証明してるんだっぜ☆
 ファンガイア全体のためにならないキングなど排斥してしまえという流れになるなら、太牙はファンガイアからも締め出されてしまうんですが。そうしたらほんとに太牙に救いが無いよ!うわぁ。いや、さすがにそれは無いと思いたい……んだけども。


■嶋さん
 嶋さんも、要は不器用な人だったんだろうなぁ…。なんか結婚してないっぽいし、まさに男手一つで育てた息子(義理)に裏切られて、自分なりの愛情も通じてなくて…となると、これまたものすごく悲哀が漂ってる感じですよね。ファンガイア悪・即・断!だと言い張って渡には直接攻撃の指示もしたくせに、太牙に関しては「救ってやってくれ」だからね!渡からしたら「どのツラ下げて」って思われても仕方ないよ、それ!……でも結局は太牙を割り切れない嶋さんもまた哀しいな。
 最近顔を見せてなかった(?)ゆりの墓に詣でてるってことは、太牙がらみで色々思うところがあったんじゃないんだろうかと思うんだけども。もしかして真夜から太牙を預かったっていうのは、ゆりの口利きだったりするのかな?過去編ではゆりと真夜が着々と女の友情築いてるし、真夜が命を狙われることになるけど子供もファンガイアとしては育てたくない、ってなった時に「信頼できる大人」として嶋さんをあげることは不自然じゃない気がする。嶋さんもゆりの頼みだったら無碍にはできないだろうし、預けたことを知っている第三者がいるなら「赤ん坊のうちに殺してしまえ」という手は使えないしね。


 そういえば嶋さんをファンガイア化した技術って、前に神田博士がやってた、ファンガイアにファンガイアの力を付加するって実験の応用ですかね。あれっきりのネタになるかと思ってたら、こんなところで効いてきた!しかし「いつかしっぺ返しを喰らうぞ」という言葉通り神田博士も報いを受けてるんですけど、まさか嶋さんにまで跳ね返ってくるとは!さすがにこれは予想外!


 それにしても、「人間の君へ」って渡にオムライスを作った嶋さんが、その回の内に人間じゃなくなるとは…。なんたる皮肉。あのオムライス、実は太牙にも作ってやったことあるんじゃないかな。そんでもってやっぱり食べてもらえなかったりしたんじゃないかな。その分、渡に食べてもらったことは複雑だけど嬉しかったりもしたんじゃないのかな、嶋さん…。おぶぶぶぶ。
 ……そしてあのオムライスは井上レシピだと思ってますが、何か間違ってますか?(笑)


■渡
 自分自身の立ち位置は決まったけど、今度は太牙と人間の間で板ばさみ。むしろ、自分自身の「ファンガイアと人間の架け橋になりたい」という望みのためには通過しなくちゃならないラインではあるんだけど、だからといって辛さがなくなるわけじゃないよね。
 渡は「自分は自分として生きたい」って言ってるだけで、決して太牙と敵対したいとは思ってないし、人間を傷つけてよしとも思ってない。だから自分を人間と認めてくれた嶋さんのことを助けたいんだと思うんですよ。
 その願いが逆に嶋さんをファンガイア化させちゃうことになるんだけどね!でもあそこで嶋さんから太牙を頼まれて、その太牙が「僕なら助けられるかもしれない」と言って来たら、二人の間に和解が成立すると思うだろ普通!太牙のことは憎からず思ってるし、楽しい思い出もあるし、ましてや半分とはいえ血の繋がった兄弟だし、太牙にだって普通の人間らしい情愛があると思うだろうよ!あああ。せつねぇ…。


 渡はこれからどうするのかなぁ。太牙の項でも書いたとおり対決は必至っぽいし。かといって兄を倒してそれで良しとは思えるほど割り切れるタイプにも思えないしね。いやまあしかし、対太牙に関しては、太牙の立ち位置が変われば仲良くやっていける素地はある気がするんですが。
 むしろ対深央だよね!深央の立ち位置が変わって共存できることになったとして、自分の欲望の為に兄弟の抹殺依頼を出しちゃうという、言ってみればファンガイア/人間に関わらない深央個人としての底の部分を見ちゃった以上、深央との付き合いを続けるって方向にはならない気がするんだ…。初恋は実らないものとは言うけども、さすがにこういう実らなさは可哀想過ぎる。


 更に言うと、折角受け入れてもらった人間側との絡みもなんか怖い。あそこで太牙を信じて(渡としては当然なんだけども、名護さんや恵からみたら納得できないだろう。相手は純血ファンガイアでキングなんだし)嶋さんを引き渡して、そのせいでファンガイア化させてしまったわけで。事情はどうあれ、人間を裏切ったように見えなくもないからね……。まさか兄弟揃ってファンガイアからも人間からも爪弾きされて、手に手を取って逃亡エンドじゃねぇだろうな!救われねぇ…!


■過去編
 音也さらわれたー!つーか、普通この立ち位置ってゆりか真夜じゃね?
 現在編で渡と太牙がどんどん対立を深めている中、ゆりと真夜は種族を超えて友情フラグ建設中ですよ。この辺はやっぱり対比になってるところなんだろうけども。しかし、「拳と拳で語り合い、命を賭して想い人を助けに共闘する」ってお前らほんとにどこの少年マンガだ!
 もっとも、だからこそゆりは音也から身を引けるんだろうな、と思いつつ。音也−ゆり−次狼のラインでもあったんだけど、自分が認めた男/女(音也/真夜)だからこそ惚れた女/男(ゆり/音也)を託せるって関係を作る気じゃないかな。そうやってきっちり自分の気持ちにケリをつけていないと、恵を高い高いしていたゆりのいい笑顔は出ないと思う。


 そしてキングは音也をただ殺すだけじゃ飽き足りなかったようですよ。できるだけ長く苦しめて殺す、という意図もあるんでしょうが、自分の僕たるキャッスルドランの糧にすることで、間接的に音也を使役し辱めようって意図に見えなくもないですね、これ。もしくは、怒りのあまり簡単に惨殺じゃ、キングとしての沽券に関わるとかそういうことに拘ってんのかな。
 まあ結論としては音也は助かるんだろうけど、既にライフエナジーの一部がキャッスルドランに取り込まれているわけで、そうすると今まで渡は音也の一部に守られていたってことになるのかな〜と思うと、それはそれで感慨深いですね。
 しかし、やたら強そうな森の番人ファンガイアも出てきたことだし、ゆりと真夜はどうやってあのピンチを潜り抜けるんだろう…。真夜も変身できないのに!あ、イクサナックルは今ゆりが持ってたっけ?


■記号
 マルカートですか。「はっきりと」ってことで、過去と現在のキングの怒りがはっきり形になった、って感じでしょうか。


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