路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#3 俺の変身!

 いきなり情報量の密度が妙に濃くなった気がするんですが!しかし今見るとこのくらいのみっしり感が心地良い感じ。涼も病院を抜け出したからか、少しずつ露出が多くなってきたしね。
 今回はとにもかくにも「ヒーロー」であるアギト誕生回ってことになりますかね。もちろん翔一が変身した存在であるアギトというものは1、2話でも出てたんだけれども、明確に自分の意志で変身して、誰かの居場所を護るという決意を表したってのは、やっぱり大きいと思います。


■翔一と真魚
 ごめん、変身できることにも自覚は無かったんだ!とっほー。ということは、G3に殴りかかったのもあれは完全に本能的な闘争心もしくは防御本能なんだね。手を見てはっとするときのアギトが秀逸。気がついたら変な形に変わってて、変なメカとバトルってたなんて自覚したら、そりゃぁ真魚ちゃんに縋りつきもするわ。
 前回も「記憶喪失のままでいい」という台詞が二人にとって対照的に効く、というのを書いたんですが、今回のは「みんなのそれぞれの居場所(を護りたい)」ですね。翔一は記憶がない分、帰属する居場所が欲しい、そして誰ものそれを護りたいというのは自然なんだけど、真魚ちゃんはむしろ今の状況が本来の居場所とは思っていない、と。今お世話になっている美杉教授の家が嫌な訳ではないだろうけど、もっと帰属したい「居場所」がある、と。同じく自分の居場所を求めているんだけど、知らないから求めている翔一と、知っているからこそ求めている真魚ちゃんが実に対照的。
 対照的といえば、翔一の苦悩を真魚は理解できず、真魚の寂しさ(居場所の違いというか違和感?)を翔一は理解できてないんだよね。翔一、氷川、涼と三つの人間関係の輪のなかでは同じ場所にいるにもかかわらず、いちいち対照的な位置づけになるってのがおもしろいというか皮肉っぽいというか。


■アンノウンと被害者
 今回のアンノウンによる不可能犯罪は、土中での窒息死になるんだろうかね。発掘現場での遺体発見シーンは、何回見ても胃の辺りがざわざわする。
 被害者の親族が狙われるというのは、既に確定事項という認識になったようですが、更に次の共通点を求めて氷川君頑張る。G3が使えない時でも、こうして謎や事件に関わっていけるあたり、警察官ってのはやっぱり美味しいキャラポジションだと思うなぁ。今回の北條さんは割りと真っ当な感じ。つーかあの人って基本参謀タイプなのに「俺が俺が」って前に出てくるから悪目立ちすんだよなぁ。でも裏で何考えてんのか解んない不気味さもありつつ。ある意味人徳(笑)
 不可思議現象(?)に詳しいということで、小沢さんが紹介しようとしたのは美杉教授。卒論のテーマのシックスセンスを一刀両断していた教授が、その手のことが詳しいとはこれいかに、って感じですね。


■涼
 病院は抜け出す、部活は退部すると、現時点で一番自分の能力に自覚的なのが涼なんだろうな。力の発現の様子を見ても、翔一とほとんど同じくらいの段階を経ていそう。異形に変身してしまうという同じ出来事が降りかかった二人なんだけども、それでも誰かの居場所を護ろうと積極的に関わっていく翔一と、人と関わらない道を歩こうとする涼ってのは、実に対照的ですね。それにしても涼、不幸すぎる……。折角とんでもない事故から復帰したのにさ。ていうか、力が発現したから、復帰できたってことなんだろうけども。


■変身!
「誰かの居場所を護りたい」と決意した翔一が、初めて自分の意志で変身!そしてそこで流れる「BELIEVE YOURSELF」!かっこよすぎる!
 自分の意志での変身ということで変身ポーズが登場、掛け声も登場、という本人のスタイルの変化に加えて、今までは闇の中での変身だったのが、今回は日中になってるってことで、状況的にもなにかを吹っ切った感がひしひしとしてこれがまたカッコいい。今回はまだ惑っている翔一のシーンで曇り空が使われていたりもするし、精神状況と風景が上手くリンクさせてる感じですね。
 亀ノウンは結構強かったようで、残念ながら撃破なし。でもやっぱりホーンの展開はカッコいいんだっぜ!


 そして変身とバトルを真魚ちゃんに見られてさあ大変!


オーパーツ
 パズル完全解読!しかしああいう物体そのものが中に仕込まれてるんだったら、X線かなんかで内部の解析とかってできなかったのかね。あれ?X線とか有効じゃないとか言ってたっけ?まあ瑣末なところですけど。



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