路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#4 パズル解読

 翔一の居場所確立編。記憶喪失で居候で、というある意味根無し草な状況の翔一をヒーローとして成立させるのと同時に、拠って立つ場所を与える、と。この4話まででヒーローとしての「アギト」がようやく成立したのかもしれないね。

■翔一と真魚
 迷いを吹っ切って自らの意思で変身したのに、それを真魚ちゃんに見られて逃げられて、折角ついた自信が真っ二つですよ。この場合、どちらも悪くないのが切ないです。
 教授から翔一の過去の一端が明らかに。水の事故に関係するってあたりで、さりげなくあかつき号との関係を示唆してたんですな。どんな状況でも翔一は翔一、というエピソードが真魚ちゃんの翔一を受け入れる素地になったところがきれい。とぼけてたり、ギャグは薄味だったりするけど、基本的に利他的で優しい奴なんだよな、翔一って。ただ、利他的だけど、自己犠牲的ではないってのは翔一を翔一足らしめるものとして外せないところなのかもしれないな〜と。なんとなく。自分も楽しみつつ利他的というか。そう考えると翔一と音也って通じるものがあるよね。


 記憶喪失だからこそ自分の居場所を求めていた翔一だけども、結局その居場所というのは自分の手でつかみとるしかない、と。それを言葉にして指し示してくれたのは真魚ちゃんなんだけども、真魚ちゃん自身が「自分の居場所」を求めているなら、その言葉はいずれ自分に戻ってくるはず。その時の真魚ちゃんの成長が楽しみですよ。


■翔一と氷川
 初対面かな。実際はアギトとG3として出会ってるんだけどね。てか、表の顔同士裏の顔同志では面識があるのに、それぞれの正体に気付いてないってのは視聴者的にはやきもきするけどおもしろいよね。
 最後の「敵か味方か」という問いに、G3に背を向けて去って行くアギトが2話のラストとは対照的で実にいい!翔一が翔一として戦ってるってのが集約されてるシーンかな、と。


■氷川と北條
 G3が使えない事に苛立つ北條さん。うん、ちょっと表現は歪んでるし、自分一番なエリート意識というか自尊心が高すぎるのが鼻につくけど、基本的には正義漢だよね。G3の装着員に真っ先に志願したってのもそうだし。だからこそ氷川も、そのセリフがぐっさり刺さるんだろうけどさ。表現が悪いあまりに損をする人間の典型だな、北條さん。でもこういうタイプは、他人に自分がどう思われようが構わないから、変わらないんだよね。
 小沢さんも、北條さんに対してキツイ言い方をしてるけど、やってる内容を非難してるわけじゃないんだよな。ほんとに気に食わないんだろうな〜。まあ、似たもの同士っぽいし。割と。


■涼
 先週の翔一と同じく、他者に変身を見られる(恐らく)という状況に足を踏み入れましたよ。偶然だった翔一とは違って、涼は自ら相手を信頼して見せた、という違いが、今後の両者の状況を分けるカギになりそうな。


■バトル
 前回G3が活動できなかった分、氷川頑張る!PMと女の子を守りながらアンノウン2体相手に立ち回るG3はほんとカッコよかった!今回はGM-01とGG-02の合体武器(って書くと戦隊みたい)で亀ノウンを華麗に撃破。対してアギトはライダーキックでもう一体を倒すと。G3が恐らく甲羅よりは柔らかいであろう腹側に攻撃してるのに対して、アギトは背中からキックして倒してるわけだから、やっぱりアギトがもつ力よりはG3の方が弱いんでしょうね。いや、それでもよくやった!
 G3とアギトの別離シーンがカッコいいのは、前の方の項で書いたので割愛。


■赤ちゃん誕生
 超古代の遺伝子モデルから誕生ってどんだけー!しかしアンノウンがあのオーパーツを起動させたから結果としてあの子が誕生したわけで、アンノウンとしてはあの子を誕生させたかったんだろうね。しかしあんな形でヒントを与えても、あの子が誕生したかどうかは未知数。ってことは、あのモデルは試験石ってことか。意図は、あのオブジェから意味を読み取り、正しく彼の復活に手を貸せるほどに人間が進化しているかどうか探る為、かな。



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