路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#9 ドリルストライカー 心のネジを回せ

 うーん。なんと評していいやら。せっかくの隊長メイン話で、その辺の隊長のメンタル面を掬い上げるストーリーラインはしっかりしていて好みの感じなんですが、レスキュー方面がなぁ。良くも悪くも特撮なので、ケレンがきつかったり、大味なのは仕方ないんですが、いくらなんでも……、と。ユルユルキンに冒される前に、すでにユルユルじゃないか!っていう。
 ほんと、隊長周りは良かっただけに惜しいなぁ。ホントになぁ。


 隊長と、小学校の班長さんをリンクさせて、「俺が締めなきゃ誰がやるんだ!」って方向に持ってったのは凄く良かったと思う。実際まとめ役って、目立つ立ち位置じゃないし、下手すると邪魔者扱いだったりして、気苦労が多い割に報われなかったりするんだよね。そのくせ、責任だけはついて回ったりするしさ。それでも誰かがやらなくちゃいけない役割ではあって、それを最初はそんな役回りとして、最後はネジというモチーフに仮託して「無くてはならないもの」という演出をしたのも良かったな〜と。
 つーか、特撮見てて、中間管理職の悲哀に思いを馳せる羽目になるって、さりげなく痛いな!いや、割とそういうキャラ(特に敵役に)多いけども!現実の組織を拡大化した組織ものでやられると、悲哀が倍率どん、更に倍!ですよ。
 今までレスキューフェニックスの中で「ファイナルレスキュー承認!」をやってるのが一番目立つ辺りで、キャラとしても隊長的キャラのテンプレって感じだったのが、実は結構ヘコんだり、かなり暑苦しい男だってのが出てきたのも良かった。熱い男だったってのは6話でも示唆されてるんだけど、実際画面で見せてくれたというか。


 でもなー。それに引き換えレスキュー面がなぁ。何らかのウィルスハザードだってわかってるなら、防毒マスクするとかもうちょっと対策しろよ〜。肩についてるマスクは何の為のものだよう。しかも結局、精神論でどうにかなっちゃうしな!気合でどうにかなるなら、最初から気合入れとけよ!って話になりかねないわけで、あれはもうちょっとどうにかならんかったのか。
 ゆるゆるな動き同士がゲキトツするバトルシーンなんかは、おもしろかったけど。つーか、こういう話が許されるのがなんというか、リュウケンドーの後継って感じはちょっとする。


 レスキュードリルは、一体何の為に使われるのかと思ってたら…ああきたか!(笑) 確かにネジ締めるのもドリルも、回転という動きにおいては同じだよな!すげー直球っぷり。しかし、そのままぶら下げとくのはいかがなものかと思います。輝さん。
 レスキュークラッシャーホエールも初お目見え。放水できるってのは、閉塞部での火災なんかに役立ちそうで、今後の活躍に期待ですよ。レスキュークラッシャーのシリーズは、トランクモードからの展開がカッコよくてな!こういうツールって好きだな〜。


 つーか、とりあえず、隊長が可愛い人で、レスキューフォースみんなに愛されてるってのは良く解った。隊長への関わり方も含めて、チーム感がアップしてきたところではあるし、さて、次はチームプレイの話になるってことかな?


 今回のドロンジョ様一味。機械の身体がユルユルキンでゆるゆるになるのは解るんですが、頭のネジに関しては、正直いつもと大して変わらないかと思ったり思わなかったり。ごめん、マール様。



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