路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#01 伊達姿五侍

 スーツの形状くらいしか事前情報を入れずに見始めましたよ、シンケンジャー。和風モチーフのデカレンジャーという印象なのは、一応全員が戦うための知識を身につけたプロ集団という辺りからですかね。ボウケンジャーも(一応)プロ集団だったけど、あの人たちは宝探しやそれに付随する業務に対してプロなんであって、戦いは正確には本職じゃないからな。


 定められた戦士、という巻き込まれ型とも戦い続けてきたプロ型とも微妙に違う人員配置がちょっとおもしろい。戦う術は学んできた、恐らくそのための訓練も積んできた(緑は練習不足だったっぽいが(笑))、しかし戦うのは初めて、っていう。あ〜、ちょっとタイムっぽくもあるのかな?
 敵は外道衆、と。隙間から現れるってのが、ホラーチックでいいですね。隙間の向こうに何かいる、ってのは恐怖を煽るにはなかなかいいシチュエーションな訳で、子供が手を突っ込んだ隙間からナナシとかが現れる辺りはなかなかぞくぞくした。外道衆は顔出しの幹部が(今のところ)誰も居ないんですが、デザイン自体はなんとなくエロティシズム漂う感じでカッコいいし、これはちょっと期待できそうな気がする。あの世とこの世を隔てる三途の川に棲む、とか隙間から出てくる、とか、そういうシチュエーションがウチとソトの狭間を無くそうっていう感じっぽくて、完全に「白黒つけようぜ!」な感じなので、今回は敵に情けを掛けるとかそういうのはなさそうな感じですね。
 顔出し幹部が居ないのは珍しいし、途中からサンダールとかビルゲニア(戦隊つながりで狼鬼くらいにしとけ!)系のクール剣士っぽいのが入ってきてくれると嬉しいかな〜。それにしても、ナナシのデザインモチーフはなんだろう…。カニ?


 今回は和風モチーフってことで、色んなギミックものがかなり楽しい感じ。なんだろう、細かい細工物風なところとかが、妙に和物の雰囲気出してるよね。ショドウフォンのギミックおもしれー!これはおもちゃ買っちゃうと思うよ!
 折神も、式神っぽくてこれまたいい雰囲気。これは造形的にディスクアニマルを思い出してにやっとする。合体する前に本人が融合☆合体なところは、マジレンジャーを思い出させる感じ。ということは、余り換装を繰り返す作戦とかは無い感じでしょうかね。二号ロボとかどうやるんだろう。そして、逃げる時は動物形態をやめて転がってたりするところが可愛い。
 モヂカラっつーのがまたおもしろい。馬って横棒から書き始めてたけど、縦棒からだったんだ!いやいや。とにかく、漢字が表意文字であるのをうまく使ってますね。「滅」とか「死」とか書いて、敵にぶつけるような技があったりしたらおもしろかったのに!(笑)それは最強すぎるか。ザラキ


 変身後は、やっぱり動くとカッコよく見えることが判明。ブルーがおっしーなんだ。事前情報で見たら今井さんっぽかったんだが。グリーンが竹内さんなのね。
 変身後のアクションは、全員が刀持ってんですね。侍っぽい!しかもそれが秘伝ディスクを使うと、各個人武器に変形する、と。個人武器の名前が統一されてねぇなぁ、というのは違和感がありますね。赤だけ漢字なのは、主君だからなのかなぁ?まああの武器に英語の名前がついてても違和感あると思うけど、他が結構和風に頑張ってる感じだったからもうちょっと…とは思わんでもない。きっと、おもちゃの販促の都合だと思うけど。(←嫌な大人!) しかし刀アクションがあるなら、追加戦士はぜひとも日下さんでお願いしたい!デカマスター
 五人の司る漢字と、折神のモチーフの違和感は、3回くらい見たら割とどうでも良くなってきました。ここは逆に表意文字である漢字が足かせになっちゃった部分かな、とか。「天」だったらやっぱり空と直結しそうなモチーフの動物を使ってほしいし、「土」と「猿」はやっぱりイマイチ違和感が出る。それは「天」や「土」に(無意識に)意味を求めてしまっているからかな。その辺まで突っ込むんだったら、変身後の名前は色じゃなくてモチーフ由来にしそうだしな。モチーフ由来系のネーミングも好きなんだけどな。最近だとゲキチョッパー、マジシャインデカブレイクアバレキラーとか、あの辺。む、白が多いな(笑)閑話休題


 キャラ関係は…うーん。キャラ配置はなんとなく小林さんだな〜って感じで、今後の関係性が見えるまではちょっと保留ですかね。赤の子、演技初めてだっていうけど、上手いね。キャラが強烈なのはあると思うけど、なんか不安が無い。バトルのアフレコも上手いし。青の子がそつなく上手い(さすが)ので、ちょっと緑の子が割り食ってる感じかな。あの不安定さがこの時期の醍醐味だけども(笑) 今回からドラマ部分は同録らしいんで、その辺も関係してるのかもね。


 正直言うとはまりきれないのは、丈瑠のキャラが現時点では好きになれないのが大きいかな。まだ見ぬ家臣たちを戦いに巻き込みたくない、というのは解らなくもないんだけど、その割にじいや黒子に対しては「殿」として振舞うし、戦いに駆り出す事も厭わない。ナナシより強いアヤカシクラスが動き出している、このままではヤバいと進言されているのに「俺が頑張ればいい」というのは、正直「殿」の器じゃないし。しかもそれを貫き通すのではなく、結局ショドウフォンを家臣たちに与えてるわけで、そこに苦渋の選択はあるんだろうけど、どうもそれを感じられなくて共感がしづらいなぁ。
 本当に「忠義や使命でなく、覚悟で戦ってほしい」のなら、あそこでああやって選択させても無駄だと思う。その覚悟という言葉すらも忠義から発生してる可能性があるわけだから。この辺は「いざ鎌倉」なシチュエーションをこれでもか、と見せられたせいもあるかもしれない。
 ただ逆に言うと、その辺に丈瑠が自覚的になり、流之介以下4人が本当に覚悟の上で戦うことを決意するエピソードが今後入る可能性はあるので、そうなったらまた感覚が変わるかな〜とは思います。「主君も家臣も関係ありません、私はあなたと戦いたいのです!」ってやつね。まあ入らない訳は無いと思うんで、さていつ来るかな〜。
 しかし「殿」として見るとイマイチなんだけど、「個」として見た時には「自分を殿としてじゃなくて、丈瑠として見てよ」って面もちょっとありそうなので、そっちはそっちで楽しみかも。


 家臣4人は、今のところ流之介・ことはが「殿についていきます☆」の完全服従(?)派、千明と茉子がやや距離を置いてる風ですかね。距離感はある程度変わっても、大体この位のスタンスでいてほしいな〜とはちょっと思う。皆が盲目的に「殿♪」になっちゃったらつまらんしな。いやまあ、チーフみたいな信頼感で引っ張るようになって「みんな殿が大好き☆」になったら、それはそれで構わないような気もするけども。まあ、今から心配とかしてても仕方ないかー。


 あと、志葉家と、家臣の家と、外道衆の周辺事情が良く解らん。丈瑠の両親が殺されたのがせいぜい十数年前。主君の家に外道衆が押し入って当主を殺しちゃうような事件があったのに、今の今まで家臣たちに集合が掛けられてないのはなんでだろう。
 血祭ドウコクが封印されたのは丈瑠のお父さんが殺された時なのか、それとももっと古い時代なのか。300年の昔からとか言ってたけど、ドウコクはその頃から封印されてたとか、そういう話かなぁ。まあ、この辺もおいおい説明が出るだろう。


 なんだかんだ書きましたが、とりあえずまだ一話だし、普通に楽しく見られそうな気配ですよ。ハリケンの時に感覚が近いんで、追加戦士でガツンとやられる気もする(笑)
 次はロボ戦だ!予告を見るにロボ戦はちょっと楽しみだ!



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