路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#04 第二楽章・キバの王子

※どうでもいい主張ですが、5話視聴前に書いてます。


 キバだー!キバの世界だー!ついこの間までどっぷり浸かっていたせいか、「懐かしい〜!」というのとはまた違った感慨がありますね。うわー、どうしよう、言葉にならない!これが恋?恋なの?(やめれ/笑)


■キバの世界
 またも移動した光写真館。つーか、なんとなく空気が花鶏に似てる気がするなぁ、あそこ。まあ、それはともかく。
 クウガの世界がキャラや思想などの差こそあれ真世界準拠というか、空気の変わらない世界観だったのに対して、キバは完全に真世界の世界とファンガイアや渡の立ち位置を裏返してきましたね。ファンガイアが人間と共に暮らし、ハーフであるワタルはファンガイア側に擁されている、と。それでもキバの世界としてきちんと成立しているのが凄い。そして初っ端から正反対とも言える方法論で、二つの世界を再構築して見せてくれたってのは凄いですね。これは他の世界も楽しみすぎる!


 あと、クウガは真世界と余り変えない設定にすることで世界観の説明を省き、その分ディケイドの説明に費やせたってのは大きいような気がします。ディケイドの立ち位置とかそう言うものをクウガの世界の時に見せておいたからこそ、キバの世界では世界観の方を描く方に集中できるので。


□糸矢
いやー、きちんとキバの世界が成立したのは、糸矢の存在が大きいかもしれない。あの変な動き(褒めてます)といい、本編よりはおとなしかったとはいえ、あの素っ頓狂なキャラといい(褒めてるってば)、どう見ても糸矢は糸矢です。玄関のシーンでさりげなーく左手にネズミはめてるのが可愛い。あれ、どこから出して、どこに消したんだろうね(笑)
 しかし、お見合い写真のつもりで撮ろうとしてるのに、背景に合わせてファンガイア体になっちゃうあたり、ファンガイアがお見合いする時の写真はファンガイア体なんですかね。それとも人間体バージョンと2枚用意するんだろうか。
 事情を知らない士と夏海に追い立てられてしまったのは可哀想だけども、幼稚園児に泣きつくってどうなんだろう。可愛いからいいけど(笑)


□ファンガイアと人間
 前述の通り、真世界とはファンガイアやらワタルの立ち位置を裏返してるんですね。人間と共存し、人間のライフエナジーを喰わないことがファンガイアの掟になってる。言ってみれば太牙が目指した共存への道なんだけど、どうも違和感があるなぁ。
 ディケイドというより、真世界のその後妄想みたいになっちゃいますが。完全に人間とファンガイアが融和するまでは、力で押さえつけなければならない面もあるだろうとは思ってたし、その為に人間を喰おうとするファンガイアを処刑することもあるんだろうし、その中でネオファンガイアが生まれたりもしたんだろうとは思ってるんですが、そこともなんか違う気がする。それは多分、互いをリスペクトしての共存、というよりは「人間がファンガイアとの共存を許してやる」というどこか支配者的な目線が透けて見えるからじゃないかと思う。
 紅邸(いや、紅邸じゃないけど、あそこ。便宜上)に現れた謎の男が自嘲気味に言っていた通り「猛獣扱い」なんじゃないかと。これは「人間が優位に立つというか人間がファンガイアをコントロールしようという意味において『支配』であって『共生』ではない」世界なのかな。
しかし、太牙のやろうとしてたことだってこういう結果を生むであろうことは想像に難くないし、うーん。ってこれはディケイドじゃなくキバの考察向きだな、閑話休題


 ガルル達は完全にワタルの臣下だったり、親衛隊があったり、王族としてのワタルの立ち位置は確立されてるっぽいですね。それにしても、キャッスルドランが隠れてもいないのはなんつーか凄すぎる。てーかちょっと怖い(笑)


□ワタルと謎の男
 ワタルと謎の男はやっぱり親子なんでしょうかね。つーか、音也と真夜に当たる二人の立ち位置も裏返しなんだ。つーことは、謎の男は現在行方不明中の先代キングかな。
 気になるのが、ワタルを擁したファンガイア派は人間との融和政策を推し進めているようなのに、父(?)母は人間からもファンガイアからもはじき出されたらしいこと。あの屋敷の荒廃っぷりを見るにお母さんの方は追放されてるか、最悪亡くなってるかしてそうで、ワタルが王位を継ぎたくないってのはその辺も絡んでるんでしょうね。ハーフであるってことは融和の旗印にされそうなんだけど、その実、両親の婚姻、子供の誕生は忌避されたってことだから。


 ビートルファンガイアはあの謎の男ってことなのかな。予告を見るに玉座に納まってたし、キバの鎧を身につけられるようだからきっとそうなんだろうと。(とはいえ、クウガの世界と同じく、ベルトを鳴滝が授けたんだとしたら、キバのよろいを身につけられること=キバの血族ってことにはならんだろうが) しかし融和政策を推し進めている臣下が人間を殺しまくっていたビートルファンガイアをそのまま素直に迎え入れるかってーとちょっと違和感あるし、ガルル達も実は融和政策は反対派だったりするのかね。今のところ人間に従っているスタンスを取って共存の姿勢を見せておき、実はファンガイアによる転覆を狙っているというか。その為には、面と向かって人間を手に掛けちゃうファンガイアは邪魔だろうし、掟を作ってでも排除するんじゃないかな。
 その為には傀儡でもいいからキングという旗印が必要なんだろうし、なんとかワタルを即位させようとしてるとか。でも本当は純ファンガイアのキングがいいから、先代に戻ってきてほしがってるとか。うーん。穿ちすぎだろうか。
 でもそうすると、先代が人間の女性に惚れて子供まで為したってのを、ガルル達はどう捉えてるんだろうねぇ。あと先代の考えも見えづらいし。先代は本当に人間と融和したかったのに、両方から弾かれたことで「人間なんかやはり家畜と同じだ」になっちゃったのか、それとも逆に真の融和の為に玉座に返り咲こうとしてるのか。うーん。


 予告で「ワタルは信じるものの為に戦える」とか士が言ってたので、どちらから弾かれた結果のワタルが、それでも人間とファンガイアの融和目指して戦う、ってオチになりそうな気がするんですけども。そこから逆算しても、やっぱり父(仮)は、人類家畜化計画の頂点に立ちそうな気がするな。


□士
 キバの世界での役割は、さすらいのバイオリニスト、と。あー、要は音也ポジションなのね。今回は狂言回し的役割がユウスケと二分されたのもあって、若干目立たない感じでしたが。それにしてもあのディケイド柄のバイオリンケースはちょっと凄すぎる。
 自分でも言ってましたが、一見調和が取れて士がするべきことがなさそうな世界の中で何を為すかってのが、キバの世界での鍵か。やはり予告を鑑みても「信じること」ってのがクウガの世界での「笑顔」に当たるのかな。だからこそ、今回士はあまり写真を撮ってないのかも。


■ユウスケとキバーラと鳴滝
 ユウスケもキバの世界に来たー!つーか、ユウスケをキバの世界につれてきたことで、士がキバの世界に来たってことになる?映像の中での順番は多少前後してるけど、キバーラの言葉を信じるならそういうことになりそう。これはユウスケと士の間に、何らかの繋がりができたってことでいいのかな?これはやっぱりディケイドがクウガの力を手に入れたのと関係があるのかな〜という気がします。各ライダーの力を手に入れた士は、その相手に呼び寄せられるようになるとか。今回はユウスケ→士のラインだったけど、もしかしたら逆もあるのかもね。すると、今は何らかの要因でわけもわからずあちこちの世界を回ってるけど、その内あちこちの世界へうろうろできることになるんじゃないんだろうか。するってーと、ユウスケがいなくなってしまったクウガの世界には行けないってことになるんだけども。

 キバーラは鳴滝にとっての光写真館=世界間の移動装置ってことでいいのかな?カイザとのバトルを見ると、士にも働きかけられるようだけど。キバーラが鳴滝の指を噛んでいたのは、何かを注入したっていうより、ホントに吸ってる感じだったし、鳴滝の為したいことを手助けする代わりにライフエナジー的なものを貰ってるってことでいいんだろうか。
 するってーと、ユウスケをキバの世界に連れてきたのも、キバーラの力というよりは鳴滝の力を吸って、キバーラが代行したってことになるのかな。キバーラは今後もちょくちょく出てきそうですね。これをやる為にキバの世界を早めに持ってきたんだろうか。


 今回も鳴滝に関しては謎だらけ。とにかくディケイドを倒したくて、ひたすらライダーのいる世界を回って、その世界と、他の世界から呼び寄せたライダーをディケイドにぶつけてるだけ。世界観をもうちょっと考えてみないと鳴滝の真意はわからんなぁ。
 そうそう、前回オーロラの向こうに見えたのは、タイガとデルタでしたね。予告にカイザがいたからうっかり。


■ユウスケと士
 なんか、ユウスケの方から距離が縮まってきた!ていうか、ワタルを助けようとするユウスケは、士に助けられたと思ってるわけで、それはやっぱり「こいつの笑顔を守る」といってもらったのが大きな転機だったと思うわけですよ。ここで、士にしてもらったことを士に返すんじゃなくて、ワタルを助けるという形で昇華しようとしてるのが良いと思う。それはきっと、八代さんの遺志を継ぐことでもあるしね。巡り巡って世界中の全てが笑顔になって、その笑顔を守ったユウスケの笑顔は士が守るといいよ。スマイル・スパイラルだよ!ハッピース!(笑)


■バトル
 カーイーザ!カーイーザ!声もカイザ村上!やべぇ、それだけでテンション上がる!でもちょっと声が高い感じかな。前回の地獄兄弟も含めて、ちょっとこう、傀儡っぽい感じがするよね。やっぱり対ディケイドの刺客でしかないのかなぁ。


 延々とフォームチェンジvsフォームチェンジで繰り広げられるDクウガ(士が変身したクウガを差別化してみた)とキバの戦いは、ライダー同士でしか見られないって意味でわくわく感が凄い。強力のドッガフォームに、同じくパワータイプのタイタンとか、相性のいいフォームを模索してチェンジして行くのがいいよね!
 キバは永徳さんかな。腰の捻りとかお尻の感じが。やっぱり変身するワタルが若いせいか、動きも若々しい感じになってますね。Dクウガもユウスケが変身したクウガとはちょっと印象が違ったなぁ。あれは高岩さんなんだよね?


 対してディケイドとして戦うカイザ戦は、手持ちの武器と体術を駆使してる感じ。こっちのカイザは渡辺さんかしらね。腰周りが薄いので(笑) どうもアクターさんをチェックする時は腰と尻と腿を気にしちゃうなぁ。ディケイドに投げられた後、着地の直前に両足ぴたっと合わせて瞬間的に女の子座りみたいになってるところがあって、ちょっとカイザが可愛くてドキドキした(笑)


■記号
 16分音符?多分内容とは絡まず、キバの世界を示唆する為の飾りなんだろうけど。


■予告
 キバットがー!キバットが弓にー!てーか、あれもキバットっていうよりは、キバのFINALFORM-RIDEだろうね。ディケイドあんた、どこ狙ってんの!やっぱり先代は倒されちゃうんですかー!



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