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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#04 第二楽章・キバの王子【追記】

 4話の感想がただでさえだらだら長くなったんですが、更にまとめきれなかった辺りをだらだらと。つーか、5話を見終わった人的には今更感まんまんな内容です。5話では決着ついてる辺りだから。


■ワタル
 ワタルの心情的には、人間とファンガイア、どっちなんだろうか。ハーフってことはどっちの種族にも触れ合ってるはずで、どっちも取りしてほしいなぁ、というのは人間である視聴者の目線だね。「人間が僕に触るな」という物言いだということは、ファンガイア寄りなのかな?そうだとすると、掟を破った(本能に従った)ファンガイアが処刑されたシーンを直視できなかったのも解る。あの女の子がファンガイア本来の姿であり、本当なら我が物顔で闊歩できるはずなんだから。
 ガルルの言葉を信じるなら、ワタルが王として立てば掟を守らないファンガイアもでなくなる(まあ、そんな都合よく行く訳ゃないが)=処刑されるファンガイアも居なくなるって事になりそうなんですが、それはそれでファンガイアの本能を歪めることになるから嫌だ、っていう流れなのかな。
 ワタル自身は「またメシ喰ってない」と言われてたんだけども、あれは配給されたライフエナジーに手をつけてないってことだろうね。方針がどうあれ(面従腹背なのか、本当に融和しようとしてるのか)、現状ワタルの立場で人を喰っちゃまずい訳だろうし。しかしその「人から与えられたライフエナジーを食べていない」というのは、真世界の太牙を彷彿とさせます。つまり、口に合わない、と。


 この口に合わないってのがなぜか、ってのがこの後関わってきそうなんですけどね。
 感想でも書いたけど、キバの世界での人間とファンガイアの共存は、どうも「人間がファンガイアを飼い慣らしている」感がする。ファンガイアのキング的に「人間ごときから受ける施しは気に食わない」ということなら、ワタルは本当にファンガイア寄りで、ファンガイアの食性を歪める現状を憂えているってことなんだろう。
 でも、そうは思い切れないのが、紅邸(仮)でバイオリンを弾いてみていたこと。恐らく父であろうと思われる謎の男も同じ事をしていたけど、彼もまともにバイオリンを弾ける様子ではなかったし、バイオリンを叩きつけて壊してしまっている。これは彼はバイオリニストではないって事だと思う。じゃああそこでバイオリンを弾いてたのは誰かっていうと、男の妻で恐らくワタルの母(?)である人間の女性かと。彼女の存在を切って捨てられない様子だったところから見るに、ワタルが「人間ごとき」と思っているとは思えないんだな。


 もう一つ考えられるのはライフエナジー自体に食べることをためらう何かがある、という方向。もしくはライフエナジーを食べること自体が何らかの意味合いを持つとか。
 ものすっごい飛躍的なのは解ってますが、例えば、新世界での人間を喰う行為ってのは、人間を愛したがゆえの行動だったりしてね、とかいう。いや、ライフエナジーを吸うってのが、いわゆるヴァンパイアの吸血行為と同じという路線で考えてみただけなんですけど。ぶっちゃけ吸血ってのはセックスのメタファーだっていうか、あの辺。そうすると、人間を喰ってはならないというのは、すなわち「人間を愛してはならない」というのと同義なわけで、一見表出は違うけど実は真世界のファンガイアの掟と表裏一体なだけ、って事になるんですが。なんていうか、新世界のキバの世界ってのは真世界の「逆」じゃなくて「裏」って感じがしてて、もしこういうことなら肌感覚にはぴったり来るんだがなー。
 そうすると、ワタルが人間である母(?)への想いを断ち切れてないっぽい事を含めて、「人間が僕に触るな」ってのは、人間を愛したい→愛してしまうと(ファンガイアを捨てきれない身として)人間を食べてしまうことになる→だからそもそも人間が近付かないで、という真世界の先代キングもかくやというツンデレーションということになりそうな。つまり、ワタルは渡の立ち位置と、太牙のジレンマと、先代のツンデレを抽出してまとめ上げたキャラってことに。さあどうだ。


 後半の妄想から更に積み上げると、先代は、人間を喰わずに人間を愛するという事をやったんじゃないかなぁ。そして両陣営からの爪弾き感に耐え切れなかったか、本能には抗えなかったかで、本来のファンガイアの愛通りに妻を喰ったとか。それはファンガイアである先代的には最大級の愛の表現なんだけど、子供を為すような愛を貫けなかった悔恨もあったりして、板ばさみになって姿をくらましていた、とか。



 なんかワタルの事だけで語りすぎたような気がする。よし、すっきりしたから5話見ようっと。