路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#13 爆鎮完了を教えてくれ 約束の一撃

 前回のチャラけっぷりが嘘のように、今度は一転ドシリアス展開ですよ。相変わらず振り幅の大きい番組!それにしても、シリアス話というと輝よりも響助に割り振られるのは何でだ。いいじゃないか、輝がシリアスやっても。それとも後半への溜めですか?でもあんまり扱いの差があると、輝がメイン主役のはずなのに、響助の引き立て役っぽくなっちゃって微妙なんだっぜ。


 ここにきてようやくドロンジョ様たちネオテイラーが名乗りを上げましたよ。「特撮ヒーロー番組」としてはやや物足りない面もあった「敵の不在感」はこれで若干解消されるかと思います。ここまでタメたってのは、やっぱりレスキューフォース基本的に「救助活動を行うヒーロー」だというのを視聴者に印象付ける為でしょうね。その意味では、ここまで引っ張ったのは良い判断だったんじゃないかな〜と。ただ、それならそれで、もうちょっとプロらしく描いてほしかったな、ってのはあるんだけども。ちょっとの演出の差とかで大分印象が違うと思うんだけどな!
 あ、あと、ド新人だった輝が、曲がりなりにもツールもビークルも使いこなせるようになってからの本格的な敵参戦なのは、バトル的な意味で安心できますね。今までだってレスキュー本番では失敗してないけどさ。ドロンジョ様たちの強さを見せつけられたらさ!


 そんなわけで、マール様以下三幹部がようやく名乗りと共に真の実力発揮!ええええ、ごめん!正直三人をナメていた!ボケかましながらクライシスメーカーの近くでお茶してるだけの人たちじゃなかったんだね!えっらい強いじゃないか!なんでこう、この真の実力をさっさと解放しなかったのかと!って、なんでかってーとそれはクライシスメーカーのデータを集める為だった訳で、この辺の細かいフォローが心憎いですよ。
 それにしてもこの三人ホント強いなぁ。ちょっと卑怯なくらいだ。卑怯といえばレスキューフォース側の戦闘も相当卑怯だったりするけどな!つーか、サーンを岩で動けなくしておいて爆弾持たせるって、むしろ悪役っぽいよ!(笑) マジな話、レスキューフォースは再三出ている通り「人を救うチーム」であり、逆に言えば「人を救う為なら障害はどんな手を使っても排するチーム」なので、今その時点であれしか打つ手が無ければそうするしかないんですよね。相手がアンドロイドってのはあるけど、安易な「正義」路線に走らなかったのは良かったと思う。


 そして今回メインの響助ですよ!そうかそうか、ビークル欲しかったのか!実際問題、輝だけしかビークルを使えないということだと、今回のように輝が出場できない事態の時に困ったことになるので、スキルを分散しておくのは正しい方策なんですよね。でも、そこよりも何よりも「ビークル欲しい!!」っていう様子が、実に男の子っぽくて可愛い。そうだよな、男の子は運転手に憧れるもんだよな!(笑) 爆鎮完了の練習は笑っちゃったけど、あれがラスト近くの「爆鎮完了を教えてくれ」につながるんだから、二回目見るとしみじみします。
 クライシスメーカーを何が何でも破壊する、という響助の覚悟と戦いっぷりは、本当にカッコよかった!枷になってしまったスーツを脱ぎ捨ててマールに向かって行くところ、コマンダーを目印にファイナルレスキューを撃てと命じるところ。どこをとっても「その時できる最善を行う」という意味で、響助はホントにプロだと思う。自分ごと撃て、というのも勝算の無い話ではなかったわけで、7話での「生き残らなければレスキューじゃない」というのをきちんと実践してるしね!うぁー、カッコいい!


 そして、輝に撃て、というのは、輝なら外さないだろう、ということでもあるし、輝なら撃ってくれるだろうという信頼でもあるんだよね。まさに文字通り命を預ける訳だし、もうものすごい信頼が無いとこれは言えない。しかもこれを隊長を通さないのがまた憎い。隊長の立場だと、当然承認を受け入れる訳にはいかないんですよ。でも実際それしか手は残っていない、という二者択一の状況で、輝なら隊長の制止を無視しても撃ってくれる=クライシスメーカーを止める為に全力を尽くしてくれる、という絶対的な信頼。もう、すっごい絆ですよ!
 その一方で、下手をすると「自らの手で仲間の命を絶ってしまった」という重荷を背負わせることにもなりかねないわけで、そうなったとしても尚、人々を守りたい、という響助の思いにぐっと来る。さらにそれは、輝なら響助の思いを受け止めて、万が一の時の重荷も背負ってくれるだろう、とここにも信頼がある、と。ああ、いいなぁ。油断してるとこういうガツンとした話をやってくれるから、レスキューフォースは侮れない。


 敵の強さが明らかになったところで、次は首領というかボス登場なんですね!もしやあれが噂のダーエン様。次も楽しみだ!



////////
にほんブログ村 テレビブログ 特撮ヒーローへ