読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#16 警告:カブト暴走中

 さて、カブトの世界ですね。しかし、カブトの世界を表現するものって他にも色々あるんじゃないかと思うんだけども、なぜに東京タワー。いや、東京タワーはまだしも、プラス指。いやまあ、確かにカブトってある意味名前の通り天道が総てを司った世界だったしね。それにしてもゼクターすらなしなのか(笑)


■カブトの世界
 基本的には真世界の世界観と変わらないみたいですね。渋谷隕石は落ちていないのかな?一応、劇中でカブトが現れた、とされているのが渋谷だったけど、あれが意味を持つことになるのか、それともただのオマージュでしかないのか。


□違う時間の中のカブト
 カブトの世界と言いつつ、カブト自身は、世界に関わることができないんだよね。いやもちろん、マユを護るという意志の具現によって世界と関わることはできるんだけども、それしかできない、ともいえる。人智の届かないCUの世界から通常の世界に手を伸ばすことは、高次元の人間が低次元の人間に働きかけるのと同様、一方的且つ絶対的。カブト(ソウジ?)が言葉通り「総てを司っている」と言えなくはないかもしれない。そういう意味では確かにカブトの世界はソウジの世界なんだろうけど、絶対的な支配は絶対的な拒絶と同根というのが、おもしろくも物悲しい。しかし、何でCUの世界に取り残されちゃった(?)んだろうね。


 そういう、世界と関わることのできないライダーと、士は関わっていかざるを得ない。CUの世界という意味ではないけど、士も9つの世界とは違う次元から来ている存在っぽいというのは何度も書いてる気がします。同じく世界に拒絶される者同士、高次からものを見ている(?)者同士の関わりは、士に「なすべきこと、その意志」とかそういうものを喚起させてくれそうな気がするんだけども。どうだろ。


■天道家
□おばあちゃん!
今回は、結局これに尽きるんじゃないかな!おばあちゃんだよ!真世界では話にしか出てこなかったおばあちゃんだよ!いやまさか、こういう形でおばあちゃんを出すとは!いい味出してるな、おばあちゃん!


□マユ
 カブト世界で妹で、といえば、やっぱりキーパーソンのひよりってことになるかな。マユという名前は、単純に繭かなと。そうすると、ワーム蛹体に対して更に一枚皮をかぶってるということになるわけだから、自覚すらなくてもおかしくない状態ですかね。その辺は真世界と変えてないところなのかな。
 そうするとカブトの世界は、世界観とかキャラ配置とかはほとんど変えずに、ソウジの世界との関わり方だけをガラッと変えてきてる感じだろうかね。それともダークカブトというか、ダーク天道と天道を統合したようなことになるのかな?


□お兄ちゃんはカブトに殺された
 やっぱり気になるのはこのセリフ。あの様子からすると、マユはカブトが「お兄ちゃん」を殺した場面を目撃してるっぽい。カブトがCUの世界に居たのだったとしたら、状況証拠での類推ならまだしも「目撃」は無理だろうと思う。それなら、カブトがCUの世界に入り込んだ(逃げ込んだ?)のは、ひよりの「お兄ちゃんを殺(傷)」した事件がきっかけってことになりそうなんだけども。
 ついでに、「お兄ちゃん」がやさぐるまさん……もとい、ソウらしいってのも気になるところ。この辺は真世界のキャラ配置を知ってるからだけど、ソウは「(地獄兄弟の)兄貴」ではあっても「(ひよりと樹花の)お兄ちゃんじゃないんですよね(笑) 世界観が大きく変わっていない以上、ソウが兄ってのは考えづらいんだけども。


 で、今回サブタイトルが「カブト暴走中」と。その辺を考え合わせると、マユの「お兄ちゃん」=「カブト」であることはマユは知っていた。そしてマユはカブトが(人類を害する)ワームと戦っていたことも知っていた。だが、ソウが襲われていたときに「カブトに変身したお兄ちゃん」が人間を襲っているところを目撃してしまった。マユは「お兄ちゃんがカブトの力に飲み込まれた」と思った=『お兄ちゃんはカブトに殺された』なのかな〜と考えたりしますが。さて。


 仮にそうだとして、じゃあ何でカブトがソウを襲ったんだって話になるんですが。ソウはもしかして田所さんポジションも入ってるのかな。つまり、ソウがネイティブ。ネイティブとワームの差をカブトが解っていなかったら襲うこともあるかもしれない。多分、映画版の世界観までは混ぜてこないだろうし。


□おでん
 これは、解りやすく家族の象徴なんだろうなーと。具も3つ、家族も3人。余計なものを加えると味が変わる。味が変わることへの忌避感は、家族が崩れることへの忌避感でしょうかね。マユ=繭ならがんもどきがマユかな。モドキ=ニセモノ=ワームという流れで。それでも同じ味であり続けなければならない=家族であり続けなければならない、ってことなのかな〜とか思ったりするんですが、どうでしょうね。


ZECT
 こちらも基本的に真世界と変わらない様相のZECT。やっぱり警察と繋がってたりするんでしょうかね。つーか、あの白いアーマーは見習い用とかじゃなかったっけ?あれ?もしかして、ネイティブな人たちが黒で、人間が白とか色分けされてないかなぁ。


□弟切ソウ
 まあザビーに変身するし、アーマースーツのラインがゴールド二本だったりで、間違いなく矢車さんポジなんですが、矢車草からまた、なんつー花に(笑)
 矢車草の花言葉は「繊細、優雅」だそうで、確かにある意味純真だったといえなくもない矢車さんにはぴったりの花だったと思うんですが。対して弟切草花言葉は「迷信、秘密、盲信、信心、恨み、敵意」とか。少なくともカブトへの恨みを持ってそうな辺りでは既にぴったりって感じですね。
 マユの項で書いた、「弟切ソウ=ネイティブ」説があるなら、「秘密」ってのも結構当てはまる気がしますが。


 そういや、もう一個可能性があるか。「マユのお兄ちゃんは、弟切ソウと同じ顔をしていた」って可能性。マユが見たのは本当のお兄ちゃんが殺される場面で、その姿に擬態していたワームが、今は弟切ソウとしてZECTにいるっていう。
 いやそれは、ソウが主役になっちゃうから、ないかな。


□アラタ
 残念ながら、現状では真世界でのダブルトップの貫禄はなし。やっぱ、初期状態っぽくなっちゃってるというか。出番自体も説明役に徹してる感じだったし。ただ、そう思って油断してると次回でバケたりするので油断がならない、ディケイドという番組(笑)。
 しかし、アラタは士と士ワームが並んだときに、二人を見分ける方法は無いと言ってた。じゃあ、冒頭で追い詰めてた人間に擬態していたワームはどうやって見分けたんだろうね。ZECTスコープ?(笑)


■士
 この世界での士が「為すべきことを為す、その意思」を喚起されるなら、士が人間としてまた大事なものを手に入れることになるんじゃないかと思う。残る世界は響鬼の世界で、響鬼の象徴といえば「鍛える=努力する」なので、人間と向かい合い、生きていく場所を定めて自分自身を想定し、為すべきことを見つけて、努力するって流れがきれいに収まるんじゃないかって気がするんだけどもね。
 ただ今回は、ZECTのアーマーを着て登場した割には、ZECTとして関わったのはワームを目撃して世界の情報を手に入れただけ。後はおでん屋手伝い(邪魔)だけだったしね。いろんな世界に飛ばされた時、その世界の中で物語りに関わっていくための立ち位置が用意されていた訳だけども、今回はちょっとやってることと巻き込まれた形に誤差というかズレがあるような。でもこれは、次回を見てみないと解らないところでもあるかな〜。


 それにしても、士ワームがおもしろかった!ワームの行動原理としては、擬態した人間に成り代わって人間社会に紛れ込もうとするってことだと思ったんだけど、本人と対面してちゃ意味無いよ!っていう(笑)
 ただ、士に擬態してしまったのがあのワームの不運かもね、とは思う。なんせ、士はカブトの世界に居場所の無い人だから、士の姿で社会に溶け込もうと思ったら、光写真館一択なんだよね。
 そして、自分と同じ顔に容赦なく攻撃するディケイド、マジ外道。外道衆もびっくりだ!


■鳴滝とか海東とか
 なんつーか、このおじさんはもう……。おまい今度こそ今度こそつーて何回言ったよ(笑) 単に演出上の問題かとは思うけども、鏡の中=異世界からの言葉っぽく聞こえるのが意味深。
 海東は……おや、一応この世界=テレビシリーズの世界観のものにも興味もつんだね。あ、でも別にレアとは言ってなかったか。


■バトル
 バトルは盛り上がりすぎで凄かった。よかった〜!


 クウガを使うならこうじゃないと!いや、前回のはちゃんとユウスケが変身したクウガなんだけどさ。
 ペガサスフォームをこう使うのはびっくりしたよ!VSアクセルはスピードvsスピードってんで「これやんなきゃ嘘だろ」っていう組み合わせを持ってきた感じですが、ペガサスの超感覚でハイスピードの敵を捕らえるってのは、意外かつ効果的な使い方だったね!ボウガンの素体になる銃は無かった気がするけど!それを凌駕する見せ方してもらったので問題なし!(笑)
 うん、こういうバトルこそカードバトルの醍醐味って気がする。やべー、おもしろすぎる!


 それにしても、虫には虫って(笑) 士はこういう物言いが容赦なくて好きだ(笑) そして電王ライダーへの物言いもな!うん、少なくともあのカードは役に立たない(笑) ああ、言われてみれば電王ライダーって必殺技はあったけど、そこに至るまでの戦い方は余りバリエーション無かったかもね。確かにカードにはしづらいかも。


 マスクドフォームからライダーフォームへのキャストオフもきっちり見せてもらったし、CUの表現もおもしろかった。そして士はちゃんと物語の中へ入り込んでいるんだけど(為すべきことの誤差はともかく)、ディケイドはそんなに目立ってなかった感じがしたのは、CUについていけてなかったからかな。


 正直、見てるときには妙にあっさりに感じたけど、かなり濃い密度の話をさらっとやってたんですね、カブト編前編。世界観の処理とかが、リ・イマジネーションと言うには、若干無難過ぎるようにも感じたけど、押さえるべきところはきっちり押さえてきてくれてる感じかな。古怒田さんは結構好きなライターさんの一人なんで、今後の話も楽しみです!