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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#17 おばあちゃん味の道

 濃かった。何はともあれ濃かった。まあ、ある意味カブトの肝を全部やっちゃったといえばやっちゃったしな。
 何もかも解決してめでたしめでたし、って世界ではないんだけどなんだか爽やかなのは、それぞれが自分が納得した上での選択だからなのかなぁ。特にソウジがな!一方で「なぜそうなったのか」という理由の部分はかなりぶっ飛ばし気味。かつ、人類とワームという関係性を見れば現状維持どころか後退してるかもしれない。そういう意味では、好き嫌いが分かれそうな話ではあるかな。


■カブトの世界
 ディケイドの中の一話として見ると、物凄く爽やかに大団円で終わったように見えますが、カブトの世界としては、実は一二を争うくらい絶望的な状況で終わってないかな?今回、ワームだったソウは死んじゃってるし、ZECTにも多くのワームが既に入り込んでいた。当然実働部隊だけに限らず、事務方や下手すると上層部もそうでしょうね。クロックダウンシステムを止めるためとはいえ、拠点もそうとう破壊しつくされてる感じだし、まずは平常業務に戻るだけでも大変そう。ザビーゼクターが新たな資格者を選ぶまでは、ガタック一人で戦わないとならない状況ですよ。もしかすると、CUの世界からカブトが助けてくれるかもしれないけど。それを考えると、この二話では活躍は描かれなかったけど、今後の主役という意味ではアラタはやっぱりダブルライダーと言ってもいいのかも。


 時に、このカブトの世界は、テレビよりもワームの侵食が進んでいる世界のように感じますね。ZECTにも相当数のワームが入り込んでいたのもさることながら、カブトを無条件で敵視してるっぽいのに既に作為を感じますよ。カブトは確かにCUという人間には手を出せない世界にいるわけだけども、だからと言ってそれで人間を襲っているわけではないはず。そのくせやたらと「脅威だ、敵だ」と民意を煽ってる訳だからね。もうその時点でワームの情報操作が入ってるように見える。
 大体、クロックダウンシステムだって、カブトを無力化すると同時に、ZECTのライダーのCUも無効化する訳で、そういう人間側に不利になるようなシステムが開発・実用化されてる時点で、やっぱり人間はもう既に劣勢になってるんじゃないかって気がする。つーことは、下手をするとパラロス並みに人類とワームの多寡が逆転する寸前だったりするのかもしれないね。もしそうなら、あの報道は「人間として社会に溶け込んでいるワーム」に対する警告になるわけで、それほどまでにワームが社会に食い込んでいるなら、残されたガタックの戦いは相当苦しいものになるはずですよね。うーん。


 もっとも、ワームが人間に擬態する以上は被害者も周囲から見ると人間そのものでしかないわけで、カブトはワームだけを倒していたとしても、人間を殺害するものとして認識されているかもしれない。それなら警告自体は真っ当なはずだけども。でも、カブトを通常の人間が認識することは普通できないはずで、それならカブトという存在を明らかにし、それを敵と位置づけるのはやはりワームの意志が反映されているような気がする。
 ワームと人間がどういう関係を結んでいこうとするのかってとこも気になるところではあるけどね。でもまあ、この世界にはネイティブは居ないようだし、完全に敵対するものとしての存在になるってことなのかな?


□弟切ソウ
 うわぁ。絶対士の性格を現してるだけだと思ってた「自分と同じ顔のワームを攻撃」が思いっきり伏線だったよ!そうだよな、ワームの特性を考えたら、入れ替わりトリックっていうのはむしろ自明の理だったか。弟切草花言葉「秘密」ってのはこういうところにも掛かってたんですね。ネイティブかも、とは予想してたんだけど、もっとこう直球だったね。やっぱりさすがにネイティブ絡みまで入れる余裕はなかったか。
 ソウ=フィロキセラワームは、何を思ってソウジに擬態しようとしたんだろうね。ソウがザビーに擬態していたことを考えても、ワームでもライダーシステムを使えるのはわかってたのか。つーことは、カブトの力を手に入れるためだったのか?擬態前の人間がカブトだからといって、擬態したワームもカブトに変身できるとは限らないし、もしかしたら適格者を排除してゼクターを捕獲してしまうのが目的だったのかもね。そうすれば脅威となるライダーが一人減るわけだから。あとはガタックだけをどうにかすればよくなるだろうし、アラタについては部下なんだから、任務中の不幸な事故に見せかけて排除ってのもできたかもしれないし。
 しかし、前にディエンドに呼び出されてたドレイク、サソードはこの世界には居ないのかね?まあ、ZECTとワームという部分に絞って抽出すると、どうしたって出てこられないだろうけども。…後半、ソウが関係なかった!


□アラタ
 前編で説明係に徹してて後編を期待してたんですが、残念ながら後編でもイマイチ見せ場なし…。うーん。残念。しかしながら、前の方の項で書いたとおり、今後のカブトの世界の平和を護る責務が一身に掛かってくるのだとしたら、描写はなくても影の主役には違いないだろうと思います。CUの世界に戻ってしまったカブトも協力してくれるかもしれないしな。


■天道家
 この二話は、カブトの世界の物語というよりも、天道家の物語だったんだなぁ。ぶっちゃけ、やや小さくまとまったかなという感もなきにしもあらずですが、でもカブトってそういう物語ではあるような気がする。


□おばあちゃん
 マユがワームなことは、あっさり知ってましたね。でも、それで納得がいっちゃうキャラクターなのが、さすが「天道家のおばあちゃん」って感じ。すげー度量大きい!
 そうすると、もしかするとソウジが帰ってこられない理由も知ってたりするかもね。だからこそ頑なにおでんの味を護り続けてるんだろうし。


□マユ
 名前の示すとおりワームだったということで、やはりひよりポジだったね。でもソウジに愛されてる記憶を持つという意味では樹花ポジションでもあるわけで、そうして愛された記憶を持つからこそ「家族」の元にも返ってこられたんだな。あああ、良かった!良かったよ!!
 マユがワームでありながら自覚が無かった件については、気にするなってことでいいんでしょうか。もしくは本編参照ってことかな。この辺はちょっと本編を見てない人には不親切なつくりだったかもね。しかし、メインに持って来たいところをすっきりさせるためには、ワームと人間が混在する『家族』というところは事実として見せれば用は足りるんで、はしょられたのは致し方ないところかも。
 前述の通り、このカブトの世界ではワームの侵食がかなり進んでそうなんですよね。それを考えると、ワーム同士の(人間に擬態したままでの)婚姻、出産とかもそれなりにあったりするのかもしれないですね。場合によっては、人間とワームが恋に落ちたりということもあるかもしれない。そんなことを考えると、キバの世界の今後なんかも想起されたりします。


 マユはお兄ちゃんが大好きだったんですね。世界の誰に拒絶されても、ソウジに妹だと認めてもらえたらそれで生きていけるし、生きて行きたいと思える。それはやっぱり、愛されていたからこそ素直にそう思えたんじゃないかな。ひよりはその辺ちょっと難しかったんだけども。
 そして、せっかく逢えたにも関わらず、また離れざるを得ない兄、そして一人だけ違う流れの時間の中で生きていかなければならないソウジの分まで自分がちゃんと生きないと、と思ったんじゃないかな。


□おでんの味は家族の道
 なんというか、サブタイトルが実に直球にテーマを表してましたな。帰属するものとして、家族は変わっちゃいけない、変えちゃいけない、と。ひいては、そういう風に思える家族っていいよね、というメッセージが優しい。
 味がしみこむ=家族として馴染んでいくという意味でマユを、いつまでも帰りを待ち続けるよという意味でソウジに対してのメッセージなんだね。マユが受け入れてもらえたように、ソウジも帰ることができればいいけど…まあ無理だよね。


■士
 うーむ、なんていうか、ソウジとマユのドラマにかなりの勢いで食われてた感が(笑) まあ仕方ないかね。
 今までのライダーとの関わりで士が得られたものというのは、努力さえすれば今からでも士が手に入れることができるものではあるんだよね。ただ、家族となると話は違う。それは士が過去を取り戻さなければ絶対に手に入らない。よしんば過去を取り戻したとしたって、家族がいるかどうかってのは別の問題。妹が居たみたいだ、ってのが実は真実だったらおもしろいんだけどね。
 士の様子からは、家族が居なくて寂しいとか悲しいとかいう感情は伝わってこなかったけど、そういう場所を欲してるんだろうかね…。
 そして登場が異様にカッコいい…!惚れた、惚れたよ士!


■バトル
 イクサー!イクサが召還されたー!喋ってるけど、あれ?ディエンド召還ってことは、自らの自由意志は無いはずだよね…?サイガも喋ってたし、召還システムに何らかの変更があったのか、カードの力がなんか関わってるのか。(笑)
 いやまあ、そういうことは置いておいて喋るイクサに大笑いしたけどね!しかしあれ、本人の声じゃないらしいですね。ぅえっれーそっくりでびっくりした!それにしても、サイガかっけー!飛べるライダーは軽く反則だと思います!(スカイにケンカ売ってる!)


 それにしても、前回に引き続いてバトルがかっけーな!間断置かない攻撃でカブトを追い詰めるサイガ&イクサ、攻撃を見切ってイリュージョンで対抗するディケイド!見せ方も全然違うけど、CU使わずCUに対抗するライダー戦が、もう!もう!!かっこよすぎる!


■その他の人々(笑)
 今回、ホントに他のドラマ部分が濃すぎて、全然言及できないんですが(笑)
 ユウスケがまた軽く空気状態に…。しかしまあ9つの世界を巡り終わった後に、士とのツートップでいろいろドラマを引っ張ってくれそうなので、それまでは仕方ないのかな。でも変身しても前々回みたいなのはちょっと勘弁だしな。


 鳴滝は相変わらず口だけは達者で(笑) もういい加減、大言壮語はやめたほうがいいと思うよ!つーか、キバーラ、二倍分身どころか、三倍分身してませんか?(笑)


そして怪盗海東……。やっべ、こいつ可愛いよ!胡椒に騙されてるよ!薀蓄もべつに間違っちゃいないけど!…しまった、どんどん憎めなくなってきた、こいつ…。


響鬼の世界
 きたー!響鬼の世界だー!つか、サブタイトル、頑張りすぎ、頑張りすぎ!わーい、もっとやってください!