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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#18 サボる響鬼

 おもしろかった〜!米村さんはやっぱりマジメにやればできる子だと思うよ!ちょっとキャラ付けが濃かったり、おもしろい子がいるとそっちに引きずられがちになるけど!地獄兄弟とかぼったまとか名護さんとか!(笑)
 響鬼世界の一つの肝である「鍛えてます」をまるっと逆転させたうえ、「鬼である」とは(というか、ライダーの力とは、というところも含めて)どういうことか、どう生きるべきなのか、という真世界でがっつりやったことをきちんとメッセージとして再構成してくれてる。且つ、響鬼という物語は、究極的にはヒビキと明日夢の物語だったというところも決して外してない。良い!これは良い!


響鬼の世界
□音撃道の三流派
 真世界では「猛士」という一つの組織だったものが、それぞれの音撃武器をしょって三つの流派に分かれてる、と。「鍛えていた」ヒビキが「サボってる」ことも含めて、「協調」には「対立」を持ってきて、世界を再構築したんですな。秘伝の巻物とかもあるし、過去から連綿と続いている感もちゃんと出てておもしろいな〜。


 で、その秘伝の巻物ですよ。威吹鬼流が「首は之なり」で「道」になる。斬鬼流は「立つ日なり」で「音」になる、と。音撃道を極めんとする集団であることを考えると、響鬼流に伝わってるのは「撃」の字になる一文なんでしょうね。どうやって分解するのかな?「車」「几(つくえ)」「又」「手」か?「車」「殳(ほこ)」「手」でもいけるけど。部首としてはともかく、文章にするのは難しそうなんだけども。
 なんにせよ、三つの巻物を合わせて「音撃道」となり、つまり、三つの流派が手を取り合わないとならない、ということなんだと思います。「仲間との協力」を「流派の対立」と逆転させたものを、さらにひっくり返すとみた。
 ということは、響鬼の「サボり」も、形を変えた「鍛え」ではあるわけだな。


□師弟
 そしてもう一つの軸は「師弟」。これは真世界でもがっちりやったところでもあるし、当然といえば当然か。やはりメインは太鼓師弟かね。師弟の問題を太鼓師弟だけにおっかぶせるわけもないだろうし、弦師弟、笛師弟の動向にも期待中。


■太鼓師弟
 そんな訳で太鼓師弟ですよ!アスムちっちゃ!可愛い!そしてもう鬼姿にはなれるわけですね。ただし、顔だけは鬼になっていない。この辺、ちょっと絡みそうな気がします。そして鬼姿は京介と一緒ですよ!超嬉しい!この世界には「キョウスケ」は出てこないけど、二人合わせてヒビキの弟子、ってことですね!ありがとう、ありがとう!


 ヒビキがサボってる理由は、どうやら鬼の力に飲み込まれないため、なんでしょうね。この辺が実にうまく「鬼(ライダー)の力は、敵と同根である」という、根っこというか基本を押さえてる感じ。鬼の力が暴走すれば、牛鬼(というか魔化魍)になってしまう。故に鬼にならない=サボっていると。
 そのくせ、他人(クウガ)のピンチには、ちゃんと変身して戦う辺りが、ものすごく響鬼さんですよ!カットイン演出として、クウガ登場時には「空我」の文字が出るのがまたいい。これは音への当て字でもあり、アルティメットとしての力に飲み込まれて「我をなくす」という意味での当て字でもあったりして二重三重に意味づけされていて、当時から上手いと思ってたんですが、今回は響鬼にも掛かってるわけだよね。だからこそ、ここはvsクウガなのはにやりとする。ディケイドたる士も自分自身は空っぽなんだけども、士は空虚の中に、各ライダーから得たものを積み重ねていくライダーだしね。


 アスムと一緒に襲われたときは、変身しようとしてためらってた。この辺が敵の力の見極めが出来てる感がまんまんで、ものすごく実力者に見えるんですが、それはそれとして。
 一つにはヒビキの感情として、師匠…というか「鬼」の成れの果てをアスムに見せたくなかったのかな…と思ったりもします。「鬼の力に飲み込まれた自分を晒したくない」という部分もあったと思う。個人的にはそういうリスクも含めて弟子に突きつけ、「それでも鬼になりたいのか」と突きつけるのが筋かな、とも思うんだけどもね。
 そしてもう一つ、アスムがすでに鬼の姿になる術を身につけていることも関係していると思う。アスムの鬼姿は、顔だけは人間のままだった。つまり、まだ「意思は飲み込まれていない」ことの象徴かと。今のうちならば、アスム自身の中にも牛鬼になってしまうような因子が萌芽していることを気付かせずに、人の世界に帰してやることができる。ましてや、アスムは「何もできなかった自分が、ヒビキに鬼になる才能を見出された」訳で、責任も感じているだろうし。
 ただ、どちらにしろ、鬼としての生き様の末路、アスム自身の中にもあるかもしれない暴走の因子に目を向けさせないままで原因から遠ざけようとするのは、親心かもしれないけど、ある意味では真にアスムと向き合ってないとも言える。その意味では、弟子を取ることから逃げていた真世界のヒビキとも、どこか相通じるものがありますね。ということはつまり、アスムの師匠越えと同時に、ヒビキの人間的な成長も後半でやっちゃうんじゃないかと期待したいところだけども。


□同属殺し・親殺し
 師弟を軸にした物語、という時点でアスムはこの後響鬼を越えなければならないことを道付けられてると思うんだけども。
 現状、アスムは「響鬼の弟子である」>「鬼になること」というスタンスですよね。でもこれではいつまでも響鬼を越えることはできない。つまりアスムは「鬼になる」>「響鬼の弟子である」に遷移しなければならないわけで、何を持って鬼になることを優先するかって言うと……響鬼を清めること、になるのかな…と。
「鬼に成る」というのはどういうことか、ということを突き詰めたとき、真世界を踏襲するならそこにあるのは「常に己に克つ生き方」「人を守る生き方」ということになるんだと思うけど、もしその為に師を手にかけないとならないんだとするなら、それは確かにつらいなぁ。キバ世界のワタルが通った道でもあるわけだけども。


 ライダーというのは、そもそもが「同属殺し」「親殺し」の物語を内包しているわけですよ。その意味で、魔化魍に変じるかもしれない鬼が魔化魍を殺すことで「同属殺し」にものすごく直接的に切り込んできてる。残るは「親殺し」な訳ですが、真世界からずっと「父越え」を「師匠越え」として描いてきた響鬼世界だからこそ、「親殺し」を直接的に「師匠殺し(清め)」として描くんじゃないかと思うんですよね。予告の「僕が響鬼になる」ってのもそういうことじゃないのかな〜…とか。


■弦師弟、笛師弟
 ええと、ちょっと太鼓師弟だけで語りすぎたので駆け足で。


 太鼓師弟のことを考えると、弦弟子、笛弟子も師を越えなければならないはず。弟子は流派を名乗るだけあってたくさんいるけど、ここはやっぱり、トドとアキラが代表ってことになるでしょうね〜。弟子たちの中でも筆頭っぽかったし。
 師匠たちが各流派を背負って戦っていたこと、巻物は三つで一つ、ってのを考えると、師の代ではいがみ合っていた流派が、弟子の代で融和することで師を越えるのかとか思ったりします。だからこそ、トドロキ→アキラの片思いなんだろうし。しかし、トドアキが成立した場合、その子供は弦管ハイブリッド?いやいや。


 アスムが鬼になるであろうことを考えると、他の流派の弟子も鬼になるんだと思われますね。そうするとトドロキが轟鬼になって、アキラもまた鬼になるってことかなー。
 ……まじで!?アキラってば、念願かなって鬼になるってことか!?どうなるんだろう…。そして鬼の名前はどうするんだろう。暁鬼(あかつき)とかかなー。(妄想ロードを突っ走る!)


□弦師弟
 ザンキさん!ザンキさん楽しい!ちょっと、トウキさん入ってませんか!(笑)おおおー、また闘う斬鬼の姿を見られるとかもう!もう〜!!でも雷電斬震の音違う、違う!!(笑) ああそうか、この音がトドロキに受け継がれて、トドロキの音になっちゃうんですねわかります。
 斬鬼流、暑苦しすぎる。つーか、免許皆伝したら轟鬼じゃなくて斬鬼になるんだろうか。それともやっぱり「斬鬼さんは斬鬼さんのままでいてください」なのか。


□笛師弟
「IBUKI Lesson Studio」!だめだ、気になりすぎる!なんだその、ヨガとかエアロビっぽい名前!女の子大好きなんだなぁ、イブキ!(笑) こっちはこっちで、映画のイブキさん入ってる感じですね。
 アキラは真世界で鬼の道を断念したのとは別のアプローチというか、念願かなってというか。アスムを通して「鬼になる覚悟」というのを身につけてくれるだろうし、憎しみの力に拠らず鬼となることを選んだ彼女の行く末に超期待。


■海東、鳴滝
 海東が師匠っぽい!なんか凄くまともなこと言ってるよ!単に自分の信条を述べてるだけだけど!(笑) なので、あの海東とアスムの会話は、会話が成立しているようで実は全然成立していないんだな。アスムとヒビキの会話も、ヒビキがはぐらかしていることによって、意味合い的にはすれ違ったままだし、そう言うところもディケイドの響鬼世界っぽい。


 夏海と鳴滝で言ってることが真逆。逆もまた真なり、であるならば、破壊であり再生であるってことかな。真逆のことを口にする二人は、存在自体が真逆でかつ、対である何者か、だったりして。ものすごく概念的にもの言ってますが。


■バトル
 盛りだくさんすぎる…!!ディケイド、クウガ、カブト、斬鬼威吹鬼ダブル音撃、ヒビキ単独音撃、ディエンド、龍騎。すげー!ダブル音撃の処理は、やっぱり試行錯誤重ねてる感じだねー。上手くセッションになればカッコいいのに。その辺は、後編に期待、だったりするのかな。
 それにしても、カブトはやっぱり強すぎる!CUシステムは、他の世界のライダーと絡むには、ちょっと卑怯なくらい強すぎ!
 この響鬼は伊藤ちゃんなのか…?いや、なんか腰周りが違う気がするなぁ。ウエスト辺りが妙に細くてするっとしてるような気が…するんだけど…。太もも辺りが目立ってたから、むしろ渡邊さんなんじゃないかと思うんだけど。


■士・ユウスケ
 メインなのに最後に来てしまう悲しさよ。正直、今回は士が全然目立ってなかったからさ。士というか、ディケイドは目立ってんだけども。多分、生き方や鍛えることということに絡んで、次回はもっと出張って欲しいね。やっぱり主役だし。
 それにしても、士はなんつーか乗せられやすいなー。大師匠ってのは、ヒビキさんのその場でのでっち上げだと思うよ(笑) なんで乗せられてんの(笑) それとも、乗せられた振りで鬼さんたちの中に入り込もうとしたとかですかね。えー。どうかなー。
 つーか、いい加減にカブトの世界から頭もどってこーい。(笑)


 そしてユウスケ、別に変身してもいーんじゃなーい!今回は士が居ないところだから変身したのかな?
 そういえば、今までの世界でユウスケが変身したのは、キバ、電王、響鬼。電王世界は置いといて、結局は士の居ないところで誰かがピンチに陥っていたら変身してるような気がしてきた。それはつまり、この旅が士のものであるってのを解っていたから、単純に手を貸せないという考えの元での行動だったんじゃないかな、と思ってみる。
 確かに、ディケイド+クウガで闘えば、たいていの敵は敵じゃないだろうけど、単純に「敵を殲滅する旅」じゃないからね。その世界の人と関わって、士自身が何かを得なければならない旅。だからこそ自分自身の物語に関わっていたキバの世界、アギトの世界(これはG3-Xとして)でしか変身しなかったんじゃないかな。ユウスケがどの程度まで士の事情をわかってたかにも拠ると思うけど。


■次回予告
 王蛇!王蛇!!