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路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#21 歩く完全ライダー図鑑

 いや〜、おもしろかったおもしろかった!前回の後半で聞こえてきていた不協和音が形になるのと、ネガの世界の怖さを本当の夏海の世界との逆転関係でつるっと見せる辺りとか、こう、ピースがかちかちはまってく感じが実に気持ちよかったね!
 まあ一方で新たな謎を振りまかれてみたりとか、お前それどっから出した!的なアイテムもあったりするんだけども、まあその辺は今後の士の世界を待てば解かれるかもしれないしまだちょっと様子見で。


■ネガ世界とポジ世界
 ネガの世界は夏海の世界にそっくりだけど違う世界、というのはもちろんなんだけど、テレビの外の世界における「仮面ライダーの世界」の逆をもやってみたのかなって感じがします。ディケイドの世界観の中だけで考えても、今まで9つだと思っていた世界が実はもっとたくさんの世界が平行して存在していて、まだ旅を続けなくてはならないことが解ったターニングポイントなんですね。
 その意味では割と手堅くまとまってた気がします。むしろはっちゃけるのは今後に期待なのかな?しかし、どこまで世界を広げる気なんだろうね。


□ライダーが支配する世界
 前回の感想で書いたとおり、ネガ世界でのダークライダーは、ショッカーやデストロンの幹部ってことなんでしょうね。ダークキバはなんかもうちょっと上の位置っぽかったけど、大首領という器じゃなさげ。ということは、もし昭和的なライダーの世界になぞらえるなら、まだ上位に誰かがいるってことになりそうなんだけども……鳴滝もその器じゃなさそうなんだよなぁ。それにしても、悪の幹部だと思えば怖さもまた当然というか、視聴者目線で「きっとライダーが何とかしてくれる」って思えるけど、その幹部がライダーの姿をしていると、視聴者的に怖さが5割増ですよ!生き残った夏海が戦う術を持ってないというのも絶望感を煽るしね。
 それにしても、人間が生きていてはいけない世界なら、ライダーも怪人も普段は別に人間の格好をしていなくてもいいんだよね?ということは、ネガ世界の住人が人間の姿をしていたのは、士たちを陥れるためだけだったりするのかね。人間の方がマジョリティだったら人間の姿に擬態するのは意味があるけど、逆だと良くわかんないよなぁ。でもまて、ダークライダーは「変身」してたわけで、実はネガ世界では「変身」することこそがステータスなのかなぁ。だからこそ脆弱で下等な人間の殻をわざわざ被ってるとか……。違うと思うけど、そういう意味合いだったらちょっとおもしろい。


□夏海とTGクラブ
 ポジ世界のTGクラブのオチは膝を打ったよ!単に逃避がしたい馴れ合い集団として描かれたままだったら、それを懐かしむ夏海自身の今を生きる姿にもちょっと影が落ちるというか、なんか引っ掛かりを覚えていたんだろうと思うんだけども、その当時に自分自身の力で「自分達は逃げていただけ」と自覚してるんだよね。そういう気付きを得た活動だったからこそ夏海も懐かしめるし、青い、痛いと言われても必要だったのかな〜という。それにしてもあの先生、かっこよすぎる。ああいう先生だった記憶があれば、夏海もそりゃ慕うわ。
 ただまあ、あの100点効果とかはちょっと笑っちゃったけどな!2回目観たら慣れてたけど(笑) あんまり感動的にしすぎても内容が幼すぎって気もするし、あの位の若干茶化し気味な加減ぐらいがよかったりしたのかなぁ。


 ポジ世界では単なる逃避先だった「秘密基地」がネガ世界では本当に最後の逃げ場所だったり、埋めた「たからもの」がどちらの世界においても負けないための意思だったりとか、組織(学校/ダークライダー)の大事なものを奪えなかったポジ世界と奪いきったネガ世界とか、してネガとポジの対比がいちいち気持ちよかった。
 前の項でも書いたとおり、ライダーと怪人はショッカーの裏返しだと思う。ということは、夏海はネガ世界の仮面ライダーってことかな。9つ以上になっちゃったけど、世界にはそれぞれの「仮面ライダー」がいる。だからこそ士はこの世界でも「"やはり"通りすがりの仮面ライダー」だったんだろうなぁ。
 ネガ夏海の行く道は、士が言った通り「日の当る道」ではあるんだけど、そこには雨が降っているんだよね。夏海の行く末にはやっぱり雨が降るような悲劇しか待っていないのかもしれないけど、それでも歩いていくこと自体がカッコいいんだとおもう。まさに「俺の歩く道だ!」(巧@パラロス)って感じ。


□士とネガ世界
 ネガ音也が士に与えた快楽は、全て怪人たちの仕業ってことで作為的なものだったわけですよね。士もそれは変だと気付いているし、その上で乗ってたりするわけだけど。つーか、旨いもの、富、女、ときたら次は名声か。解りやすいな!(笑) その割りにノリノリで写真とって貰ってる士と、マネージャーやってるユウスケが可愛いったらもう!一緒に写真撮ってもらっちゃうユウスケがもう!もう!!


 ところがネガ世界で一つだけ、本当に士自身が求められたものがケータッチ、と。ネガ音也も士を手元に擁してケータッチを使わせようとしてたんじゃないかって節もあるし、いずれにせよケータッチを使えるのは士(つーかディケイド)だったっぽい。
 ということは、そもそもネガ世界のものであるケータッチを使える士はやはり、ネガ世界に関係あるんじゃないかって気がするんですが、どうなんでしょうね。それとも、ネガ音也たちもケータッチを何らかの手段で別の世界から手に入れ、自分達の世界のものではないから使えなかった→士に使わせてみよう、だったのかな?この辺がちゃんと説明されるのかっていうと微妙に不安ですが、ユウスケが別の世界を旅できていることとも含めて、世界の在り方を考える上ではキーになりそうな気がします。


■コンプリートフォーム
 多勢に無勢のライダーバトルも、ネガ音也のダークキバ変身がカッコよすぎだろう!とか諸々をなにもかもぶっ飛ばしていったぞ、コンプリートフォーム!いや〜、やっぱりちょっとインパクト強すぎだわ〜。良くも悪くも。でも動いてるの見たら、意外と大丈夫になりました。(笑) さすがです、高岩さん!
 コンプリートフォームは、最強フォーム召還ってことなんですね。召還っていうか、写し身って感じだけども。常にダブルライダー式ってのがますますユウスケクウガの出番を奪いそうな気もするけどな!!


 しかし、これでエンペラーフォームも使えるようになるってことですね?うっかりディエンドと協力して、サガなんか召還された日には夢の共闘が実現したりするんですね!?うわー!やべー、燃えてきた!


■いくつもの世界
 さりげなーくOPのナレーションが変わってる。
 身も蓋もないことを言ってしまえば、世界が増えたのは大人の事情なのかなって気もしもしますが(笑)、次回がディエンドの世界ってことを考えるとドコまでが規定路線だったのかな?って疑問にはなりますね。多分ディエンドの世界を通ることで、ディエンドも単なる二番手ヒーローじゃなく、ちゃんとライダーになる気がするし。もしその意味で、最初からディエンドの世界をやる気でいたんだったら、世界が増えるのは規定路線なんだろうし。おもしろければなんでもいいけどね!


□9つの世界?
 1話で出てきた渡は「9つの世界」と明言してたはず。それが、今回「実は9つじゃなかったぜ!」ってのが判明したんですけども、これは世界の存在としてどうだったんだろうってのが気になりますね。
・実は今までも9つ以上存在していたが、渡も知らなかった。
・本当なら9つ(+1?)しかなかったのに、分裂したかなんかで増え続けた結果。
 とりあえずこの二つくらい理由が考えつくんですけども。個人的には2番目かな〜とか思うんですが、どうでしょうね。士は世界を融合させないために9つの世界を回っていたんだけども、そのことによって各世界のライダーは士と出会わなかったときとは別の道を歩むことになってる、と。ユウスケは顕著ですよね。士が来なければ八代さんを喪うことは規定路線だったとしても、共に旅に出ることはなかったわけだから。そこで本来の時間の流れと、士が関わった後の時間の流れで差異がでちゃって…とか、そんな感じで。画面でのイメージもそんな感じに見えたし。
 実は隠されていただけで、多重世界になってるのかもね、とも思うけど。9つ(10個か11個?ディエンド入れちゃったら12あるかも)の世界が1セットで、それが何セットも階層状に積み重なってるイメージ。これだと、ネガクウガの世界とかいろいろできて、それはそれで妄想が広がりますが!


 この辺、現状では全然説明されてないし、残り時間的に説明してくれるかどうかも怪しいもんだと思ってますが、なんらかのエクスキューズがあると嬉しいなぁ。


 全体的にはおもしろかったんだけども、世界が増えたこともあって、このままでは士が本当に「通りすがり」だけで終わっちゃう危険がちょっと見えてきちゃった気がする…。次のディエンドの世界も楽しみなんだけど、ディエンドだけで終わっちゃうとさて、って感じもするし。さて、どうなるのかなぁ。