路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

【花子とアン】第1週「花子と呼んでくりょう!」

 第1話アバンで示された「戦時中だと言うのに外国文学を翻訳している女性」つうシチュエーションにまずは度肝。あれ、本を裸で持ち歩いてたけど、防空壕に逃げたとしても外国文学の本なんか持ってたらまずくないか。その彼女の幼少時が、山梨の地方村で学校にすらろくに行かず家の手伝いをする少女ってのがもう、つかみはOKな感じ。
 実を言うと「赤毛のアン」自体はどうも相性が合わずに一度も通読できたことがない作品でして。それが逆説的にフックになった感は否めずですな。

 そんな私でも知ってる石版ぶったたき事件やら、名前をこう呼んでくれ騒動とか、いろいろアンに引っ掛けてあるのね。じゃあ朝市がギルバートかよっていう。あ、でも苗字が村岡じゃないからそれは無いのか。

 花が本を好きで、好きな道に進ませてやりたい親心がしんみり。それに対して、家の事情を察して自分から奉公にでようとしたり、本に興味の無い振りをする花も健気で、この辺は素直にうるっとなる。エアおにぎりとかもう。もうっ。だけどしかし、やっぱりちょっと親が花ばかりむきすぎてるきらいもあるなーって。妹たちはそうでもないけど、お兄ちゃんがなー。どうもこの辺の父子の確執は後から浮上しそうな気配。
 不安要素的なのといえば、この時代に労働運動にちょっと(たぶん軽率に)足をつっこみそうなお父さんの今後が怖い。

 花の詠んだ辞世の句が女学校入学にどのくらいの貢献をしたのかがイマイチ伝わらんのがちょっと不満ですが、とりあえず次週から東京の学校に転入ですよ。勉強方面も大丈夫か不安になるけど、生まれも育ちも正に毛色が違う按配の花が、女の集団の中に入ってどうにかやっていけるものなのかどうなのか、それが心配ではらはらする!

 あとなんていうか、美輪様のナレーションパワーすげぇ。