路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

【鳥人戦隊ジェットマン】#01「戦士を探せ」

 凄い。何てったって、第一話で五人の戦士が全員揃わない。レッドの天童竜だけが辛うじて『なるべくしてなった戦士』で、他はバードニックウェーブを偶然にも浴びてしまった民間人。しかも、バイラムに襲われて機械が壊れてしまったための事故だから、まず戦士をいちいちレーダーを使って探す。探し切れてないところがなんていうか『掴みはOK』な感じです。


 竜の恋人・リエがバイラム襲撃時に異次元に呑み込まれて生死不明。当時はうっかり気が付きませんでしたが、かなり重要な伏線だったんですね。それにしても、小田切長官強すぎです。女性の身で竜に当て身を食らわせて気絶させたあげく、引きずって脱出。スカイキャンプで気が付いて取り乱す竜を、今度は張り倒す!凛とした強さがたまりません。


 当たり前ですが、戦士に選ばれたとはいっても一介の民間人(しかも今回見つかったのは『お金持ちのお嬢様』と『農業青年』。今まで戦闘に関するようなことに縁があったわけでも無さそうだし)がまともに闘えるわけもなく、チームワークどころか一人一人が動けてません。何かリアルだねえ。普通は動ける訳ないよな。


 今回の大賞は、窓ガラスにラディゲが映って『支配宣言』をしてるにもかかわらず、剛胆にもうたた寝をしているおばあさんに捧げたいわ。マジで。


「頼む、このままでは第二、第三のリエが…!」(竜)「…はあ?」(香)
 第一話から迷台詞続出だけど、一番はこれでしょう。この後いかにも付け足しといわんばかりに「いや、地球は滅ぼされてしまうだろう」って言ってるけど、フォローになってないつーの。地球の存亡よりも恋人が咄嗟に浮かぶ男、天童竜。いや、一般人の感覚としては正しいかもしれんが、あんた一応それまでも『地球の平和』を守ってた一員でしょう、と突っ込みたくなったのは私だけではない…筈。きっと。
(初出:多分2000年くらい)