路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

第1話『天の道をゆき 総てを司る』

新番組、始まりましたね。個人的には555が始まる時と同じくらいのテンションで観始めてます。響鬼ほど事前に入れ上げすぎてもいないし、アギトの時ほど悪い方の色眼鏡で見ていない、一番ニュートラルなポジションでしょうか。いや、普通のことなんですけど、新番組前にこのテンションに持ってくるのが、意外と難しくて。これが。


サブタイトル消えました。そうなるだろうとは思ってましたが、案の定でしたか。サブタイ無いと、各話の識別がつきづらいんだけど、まあいいや。そんな訳で、記事のタイトルは勝手に劇中セリフから拾ってみました。


総括すると、おもしろかったです!
テレビの情報だけを見て、劇中の時代状況と登場人物の大まかなキャラと立ち位置なんかがすっと解るんですよね。比較的早い段階で主登場人物も絡み合いそうだし、アギトや555の時みたいなじれったさは感じなくて済みそうです。アレはアレで、じれったさっぷりが好きだったけど。謎は謎で当然あって、この辺がどう絡んでいくのか、これから楽しみですね。
何はともあれ、掴みはOK!


…書いてみたら長すぎました…。そんな訳で隠します。

仮面ライダー35周年作品」のテロップに、アギトを見た時の事をじわりと思い出したりなんかしつつ、アバンタイトル。「ボク」という一人称で男性らしからぬ声なので、小さい男の子とかかと思ってたら、本編に出てきたのは女の子でした。
隕石が落ちて、それが世界を変貌させる要因だったと。土ぼこりで覆われた太陽が、天に穿たれた穴のように見え、これが語り部の心の穴ともシンクロするという、実に秀逸な演出。ここに限らず、今回は異なるシーンでの画面の相似性の使い方なんかが上手いと思います。好き好き。


で、OP。田崎さんだ〜!やっぱカッコいいよ、田崎さんの映像。コマ送りにしても『今はスピード感のあるシーンなんですよ』というのが解るのがいい。あと、象徴的なシーンを入れるのが上手いよね。画面に出てくるものとしては嘘なんだけど、心象的なものとしてはなぞらえてるとか。今回もそれらしきシーンがちらほらあるので、今後どうなるかな〜。
あと、カブトの角が起き上がるシーンが結構ゾクゾクした。もっと野暮ったくなるかと思ってたんだけど、そんなことはなさそうですね。
あ、劇中イラストに唐橋さん。本人登場するかなぁ?


本編ですが、さて、どこから書けば良いやら。
まずは敵のワーム。襲った人間に擬態して人間の中に紛れ込んでるようです。そいで、脱皮するといろんなパターンの怪人になるみたいですね。ワームと呼ばれる形態の時は、いわばさなぎらしいですが、頭部から胸部にかけて、顔を手で覆っているような意匠があるのが、この擬態を思わせます。本当の顔は誰も知らないと。今回は脱皮した姿はクモ怪人。じゃあ次はコウモリかな。
で、こいつが言ってみれば幼生ということになるのに、強い強い。ゼクトルーパーが束で掛かっていっても、複数戦になった途端にやられてしまいます。具体的に死傷人数を出されると、うわ〜って感じになりますね。とはいえ、ここはやられ役を出しておかないとライダーの強さが引き立たないんだよなぁ。引き立つというか、視聴者に伝わらないのね。特撮っつーのは虚構の世界なんで、強さの程度が想像できる事例を先に画面に出しておかないと、強いとは思えないんですよ。


そしてワームに対抗するのは「ゼクト」。設立理念とか、動機とかスポンサーとかはその内出てくるのかな?とりあえず警察とは上部で繋がってるらしいです。警察の現場は知らないみたいですが。まあ、組織が入り乱れて闘ってるとしっちゃかめっちゃかになるしなぁ。そういや、ワームの存在は一般に知られてるもの?その辺見落としたかな。でも警察が(直接関われないとはいえ)捜査してるってことは、知られてる?
で、主人公の一人加賀美はゼクトのメンバーと。命の危険がある前線にあんな軽装備で行かされたり、ものすっごく訳のわからない任務を理由も説明されないままにやらされていたり、と下っ端なのが見え見えです。とはいえ、親の七光りとか言われてるってことは、縁故就職(?)だよなぁ。どんな立ち位置よ。とりあえず、ストレス溜まってそう。いろいろ。
…と思ってたら、公式見てみたらゼクトは見習隊員なんですね。しかも表の顔があるんだ!そうか、あんな一分一秒を争うような現場に遅れてくるなんて、と思ったんだけど、バイトが長引いたのね。
ただ、スリを取り押さえたり、ひより…つか、一般人が危ないとなると居ても立っても居られずマスクドライダーシステムを使わせてくれと暴れたり、単なるお坊ちゃんのヘタレくんとは違う感じですね。身体もそこそこ鍛えてるんじゃないかな?
あと、田所は加賀美に甘すぎです。ごねられたら言うこと聞いちゃってんじゃん!


そんでそのマスクドライダーシステムと同じベルトを持つのが、主人公天道。『天の道をゆき 総てを司る』なんてとんでもねー自己紹介をかましてくれるんで、あっという間に漢字まで脳内インプリ。でもおばあちゃん子で、妹には甘い。妹へ向ける笑顔の可愛さにときめきましたよ。うわ〜。
身体を鍛えまくりつつ、料理にはこだわりがあるらしい。出汁はちゃんと鰹節とか煮干から取ってるんだろうな。きっとあの妹、舌肥えちゃってるよ。
天道がなんでライダーベルトを持ってるのか、とか、カブトゼクターがどうして天道を選んだのか、とか、その辺はこれからですね。天道絡みのシーンでは東京タワーが印象的に使われてるので、その辺絡んでるのかなぁ。あと、妹が完全に全幅の信頼を置いてるんで、成長環境が気になるところ。ついでに、兄が働いていない上に妹が学生という家庭環境で、生活費の出所も気になるところ。
あと、白倉ライダーって家族環境というと『母不在』ってのが多いんですが、今回は両親不在で、親の立ち位置にいるのはお婆ちゃんで母性よりですよね。この辺、なんか関係有るのかなぁ。


アバンタイトルでナレーションをしていたのは、ひより、と。一人称がボクなのは、3次元で見るとちょっと違和感あるなぁ。とりあえず加賀美とは顔なじみ以上の関係のようです。人とは上手く付き合えないけど、機械の心はわかるとか。いいなぁ。ちょっと便利だなぁ。


二本あるライダーベルトの内、カブトゼクターは天道を選択。久し振りに聞く「変身!」はやっぱりイイ!カブトゼクターの発声も「変身!」なんだねぇ。
今回はマスクドフォームってことで、モコモコしてます。そして高岩さんのチンピラバトル再び!アギトみたいな神秘的な感じもまた見たいんだけど、チンピラバトルもこれはこれで好きだ。つか、マジが終わるまではスーパー高岩タイムだな、この1時間。
敵の動きを捉えるのに、煙幕(鏡の破片入り)作っちゃったり、戦い馴れしてる感じも不思議です、天道総司。マスクドライダーシステムの使い方を知ってる辺りも。加賀美はゼクトメンバーだから一応知っててもいいはずだけど。


ワームとはいえ、敵をがつっと倒してすっきりしたところで次回へ続く!キャラクターと情報の出し具合とバトルのバランスが上手く取れた1話じゃないかな〜。次回も楽しみです。
『妹と同居』とか『一人称がボクの美少女』とかオタクっぽい記号もちらほらあるのは、アキバ系を取り入れたとかそういう話?さすがにそれは短絡的過ぎか。しかし記号の割にはギャルゲーっぽくは見えないけどな。