路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

【花子とアン】第9週「はな、お見合いする」

 えーと、今回なんか、話の進みがどうものんびりというか、大きな動きはあったんだけど、どうもずんとこないような。家族のために個が犠牲になっていいのかどうか、ってところを問おうっていう話だと思うんだけど、それを体現してる大きさ・重さは兄やんとか蓮子様のほうが積み重ねが多い分重くて、はなが軽く見えちゃうんだと思う。あと、はなってドラマでは結構流されるタイプに描かれてる感があって、それも影響してるかなぁ。

 帰ってきた父ちゃんと兄やんの対立が、やっぱり見てるとしんどい。父ちゃんも兄やんも、方向性は違うとはいえ家族のことを考えてたのは間違いないもんな。兄やんは実は父ちゃんの告白を聞いてたんじゃないかなって気がするね。でないと最後の一礼は出てこない気がする。
 そしてお父ちゃんの挫折と帰郷は、ほっとすると同時にちょっと思うところもあるねぇ。草の根だっていずれ大木を動かすって思いたいよね、つう。

 はながお見合いをする話で、同じく家族の苦境を救うために見合い結婚した蓮子様の逆境を描き、「可愛そうな自分が大好きなんです」って言わせちゃう辺りは、きっと今後のカウンターパンチへの布石だと信じたい。そのための足がかりはできてきたしね。「白蓮」としての一歩が成るかどうか、非常に楽しみ。そしてこの辺は「趣味」と断じられたはなの「童話を書く」ことが成るか否かの対比にもなるんじゃないかなと思う。
 そして、「みみずの女王」がたえちゃんに届いて、ホントよかった!これは素直に嬉しい。このことが、今は「趣味」と断じられる(ついでに視聴者的にも、はなの「物語を作りたい」という動機が弱く感じる)辺りを補完してくれたらいいな!
 しかし、望月さんがいい人過ぎて!

 しかしなんだね、嘉納さんとか徳丸パパとかお父ちゃんとか、不器用なおっさんらは、傍から見てる分には可愛くて萌えすなぁ。