路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#46 家出ボンパー

 年始は(正確には年明け二回目だけど、例年は年末が総集編なことを考えると、実質年明け一発目って計算でいい気がする)「ちょっといい話」になるのがお約束なんだろうか。あの仲のよさになんだか安心する。


 なんか、「病院で看護婦さんたちが『もう助からないのにね、可哀想』とか話していたのを自分の事だと勘違いして、一人でグレてみたけど結局誤解だったよ、めでたしめでたし」的な話だったと思うわけですが。仲間の大切さや自分自身を見直す、というパターンの話では王道っちゃ王道。それをボンパーに持ってくる辺りがおもしろい。
 そして意外と今までセットになったことのなかった連と早輝がダブル主役ですよ。オカンオカン言われてて、それどころか自覚もあって、あまつさえオカン志望だったりもする連(列挙してみたら、それどうだっていう属性だな、連)ですが、やっぱり男の子だなぁと思う。「俺が絶対直す!」のところとかものすごくカッコよかった。一話を踏襲した「元気出して!」の早輝も可愛かったしね。


 メイン主役は連と早輝だったんだけど、メインテーマを地で行ってたのは走輔だったね。一人勝手に自己完結していたボンパーと、そんなボンパーに腹を立てつつも心配で仕方がない走輔とかもう!お前達可愛すぎだから!
 テーマを表現してたのは走輔、メインに活躍したのは連と早輝ってことで、今回はむしろ初期三人組の話だったのかもね。初めて変身できた時とか、早輝のストラップの由来とか、細かく知りたいところに手が届く感じで、なんかきめ細かくフォローされてるなーって感じだった。次回は軍平と範人がペアになるみたいだし、その次にウィングスの二人の話を持ってきつつ最終決戦に向けて畳み込む気だろうか。つーか、こういう話はもっと初期にやっとくべきだったんじゃないだろうか。


 ちゃんと話さなくちゃ解らない、というテーマはウガッツLRにも掛かってるんだけど、その気付きを与えたボンパーがウガッツにとどめもさしてる辺りが…なんつーか容赦ないな。もちろんゴーオンジャーとしては、ウガッツやガイアークを倒さなくちゃならないのは当然なんだけども。なまじっか状況がシンクロしていた二者だっただけに、ちょっとこう、微妙に後味が良くなかったというか。状況から見て、話し合って傷舐めあってたっぽいのに撃つか!っつー。せめてボンパーが示唆して、連と早輝がトドメを刺す、じゃダメだったんだろうか。
 この酷さ感って、巨大化したはいいけどろくに身動きも取れないダンベルバンキ一蹴って辺りも、ちょっと関係してたんじゃないかなぁ。そりゃまあ、ウガッツLRがいない以上当然なんだけど。なんかこう、さー。まあ、一人の敵を多数でフルボッコというのが戦隊のお約束ではあるわけなんだけど、それとはなんか違う違和感があっちゃったなぁ、と。折角久し振りにセイクウオーの独壇場だったのに!


 全体的に人情話は良かったんだけど、敵への相対が容赦なさ過ぎて振り幅の大きい話になっちゃったかなって感じ。もっと前、G3プリンセスをやる前だったらそんなに気にならなかったんだと思うんですよね。「今回限り」といいつつ、敵とも協力ってのを2回(しかも片方は前回)やっちゃってるもんだから、ゴーオンジャーの容赦なさが引き立ちすぎちゃったっていうか。
 そういや、どうでもいいですが、等身大で全員で決めポーズやったときに、ゴーオンジャーウィングスが別々で並んでるもんだから中心がずれちゃって、まるっきり連が真ん中で主役っぽかったね(笑) ポーズも高いから見栄えするし。オカンと愉快な子供たち!


 さて、聞き覚えのある声とシルエットのあの方がいらしたみたいなんですが!しかしまあ、あれはヨゴ様本人じゃないよねぇ。

・実はヨゴ様も(ヒラメも)キレイズキーもムゲンゴミ箱に欠片が回収されていて、融合☆合体した。
・実はヨゴ様の兄。
・実はヨゴ様の父。
 あたりが考えついたんですけど、はてさて。


 それにしても、ウガッツたちの要求をポケットマネーで聞いてやろうというキタ様が可愛すぎた!やっぱりこう、今更キタ様とケガ様を倒されても困るな、なんとなく。そういう訳にもいかないんだろうけど。



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