路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#01 ライダー大戦

 割とナチュラルに楽しみにしていたつもりが、キバのラストで否が応でもテンションをあげられ、その勢いのままに観たら、余りのことに色々抜けた。魂とか記憶とか。なんというか、凄すぎる…!いい!これはいい!カッコよすぎる……!

■アバン
 いやもう、これ以上のお祭り感&掴みはなかなか無いと思う。メインが女の子で、飛来する爆発物のイメージが重なるせいか、雰囲気はちょっとカブトっぽいかな。
 そして出てくるライダー&モンスター&メカ!一堂に会するとこんな凄いことになるのか。炎から飛び出すクウガ!ミサイル乱射のサイドバッシャー&カイザ!並走するするアギト&G3!ギルスどこー!龍騎はドラゴンつながりなのか、キャッスルドランに乗ってるし、ゼロライナーには牛つながりでマグナギガとゾルダ乗ってるし!巨大リョクオオザルに乗ってる響鬼とか、ブレイドJフォームなみなさんとか、いちいち書ききれないですが、ものすごい迫力。


 で、これだけ大勢いるライダー&モンスター&メカですが、これは敗戦なのですね。そしてそれをやったのがどうやらディケイドらしい、と。後の渡の言葉と合わせると、これこそが創造のための破壊、なんだろうけど。夏海がディケイドの名を知ってるのは、今後理由が明かされるかな。


■門矢士
 主人公。「世界の全てを写真に撮りたい」という大言壮語っぷりですが、あまり「俺様」という風にも感じないね。「ここは俺に撮られる資格のある世界じゃない」と世界を否定に掛かってますが、むしろ士自身が世界に拒否されているのかも知れず。まともに写らない写真、という物的証拠(というと言いすぎか)がある分、孤独感は強いんじゃないかと。どっちかというと、強がりを言ってるように感じるな。


 撮る写真全てが歪んでしまうというのは、恐らく自己が無いことへの裏返しかと。ディケイドのバックルを使って色々なライダーの力を使える、ということは、ディケイド自身はあくまで素体ということ。そこには自己があっちゃいけない、と。それはディケイドというライダーに留まらず、変身する本人にも言えるんだと。こういう資質があるからディケイドの変身者として選ばれたのか、それとも、そもそもバックル(とか他の何か)があの世界で行動する為の身体として生み出された、のか。
 なんにせよ、士が自己を確立していく、もしくは取り戻して行く過程で各ライダーの破壊と創造が起こり、最終的には士はちゃんとした写真が撮れる事になるんじゃないかと。その場合の被写体は夏海だな、多分。
 もしこの予想が当たるなら、いわゆる「平成ライダー」ブランドの破壊、更なる「ライダー」の創造という、かなり直球なところを主人公に託してる気がするんだけども。


 それにしても、他の部分でのやや棒読みなセリフ回しはともかく、「変身!」の掛け声はやたらカッコいいね!うん、あの一言で視聴に不安が無くなった。


■夏海
 この子はまだイマイチ性格とかがつかめないなぁ。今はまだ振り回されてる段階だから、その辺は仕方ないか。士に対する態度を見てると、やや引っ張って行くタイプには見えるけど。士の旅について行くと決めたのは、自分が見ていた夢にもディケイドが出てきたから、ということかな。士の旅が、どうやら自分探しの旅になるっぽい感じだし、夏海にもその側面はありそうですね。
 それにしても「夏みかん」ってのはあだ名?センスがイマイチなんですが。やっぱり士作なのかな。


■9つの世界とメッセンジャー・ワタル
 この9つの世界ってのが、今まで見ていた平成ライダーの世界か、っていうとなんか違う気がする。元の世界における平行世界というか。もちろんキャストが違うってのもその通りなんだけど、キャストが同じである渡も、ついこの間まで見ていた渡とは違う感じがするというか。ぶっちゃけ、どこのキング様が乗り移っていらっしゃるのかと!(笑)
 この9つの新世界を破壊することで、今まで見ていた平成ライダーの真世界へ統合して行く、とかそういうことなのかな〜とかも思ったりするんですが、それはそれで新世界のライダーに失礼な気がするし。さて。


 ワタルは9つの世界の境界が崩れた、とは言ったけども、(士の世界である)10番目の世界が融合を始めた、とは言ってない気がした。これから考えても、実は士が在ると思っている10番目の世界は存在しないんじゃないかな。存在しない世界だからこそ写真には写せない、ってことなのかな〜とか。


■世界の崩壊
 各ライダー後半にあった、雑魚敵大増殖なんて目じゃないくらいのカタストロフ。魔化魍とか敵同士が食いあいしてたりするのもえぐいですな。そして、これだけの敵に襲われたら、絶対助からないって気がする。俺、そういう顔してるだろ?
 しかし、アミキリとかオオアリとか、ウブメとか、本編ではあまり使われてなかった(オロチでは出てきてたと思ったけど)魔化魍が一杯出てきてちょっと嬉しかった。ちゃんと鼓管弦それぞれの得意な敵が出てきてるのも、今後の展開を期待させますな。


■KAMEN-RIDE
 ちょこちょこ聞いてた話からすると、過去ライダーを使役するってなことかと思ってたんですが、コピーというか、ライダーの力を借りて(取り込んで)自分自身が戦うってことか。うん、これはなかなか良いシステムな気がする。自分を取り戻して行く過程で、それぞれのライダーから何かを伝えられていき、それによってライダーの力そのものも得るんじゃないかな〜と。そして自らが満たされた時に、ディケイドも完成すると良い。
 ディケイドのモチーフ自体はバーコードだと思うんですが、やっぱり昭和10人目のZXも意識してると思うのね。緑色の目とか。で、この「姿を写し取る」能力も、変装っぽい感じで忍者イメージっぽいし、やっぱりZX意識だと思うんだけど、どうだろう。


 カードの力を使えばオートバジンとか、そのほかの特殊能力も使えるってことで、これはカードゲーム的な意味でも期待中。


■音
 音ってのは記憶に染み込んでるもんなんですね。ミラーモンスター登場時の音とか、リョクオオザルの泣き声とか、聴覚からかなり色々刺激される。そういう意味では、響鬼への変身が「KAMEN-RIDE HIBIKI!」なのは、ちょっと悲しい。のめり込み的な意味で。でも久し振りの動く響鬼にはときめいた。キュンキュンした。キバも音楽が印象的だっただけに、このシステムでは若干割りを喰うかもね。


クウガの世界
 一条さんが女の人!いや、一条さんじゃないんだけど、一条さん的立ち位置の人っていうか。藍さんか。やっぱり植物の名前ではあるんだ(笑)
 ユウスケは、なんだかんだ言って五代とちょっとイメージの通じる役者さん使ってきましたね。そっくりさんというほどでもない、でもイメージが真逆というほどでもない、上手い加減の頃合かと。もっとも世界ががらっと違うわけだから、このユウスケと五代雄介の戦う動機も違うだろうし。


 この世界でもグロンギはゲゲルを行っている模様。ユウスケの立ち位置も、初期の五代と似た辺りですね。ああ、それにしても、変身CGがきれいになったな!走りながら変身できてるしな!ああ、やっぱりクウガもカッコいいよクウガ
 うーん、今回はまず世界観を見せよう、なつくりだったからか、新クウガの世界としてはイマイチ入り込めないで、真クウガの世界との比較になっちゃうなぁ。この辺は今後に期待、か。


■桜井さん?
 金田一ちっくな彷徨う男といえば桜井さん。電王本編では顔出しも無かった存在だけども、そのエクスキューズを今回やったりするかな?


■ライダー
 どうやら、自分で思ってるよりもライダーが大好きだったみたいです。今更って言われました。リア友に。


東映公式
 やっぱり白倉Pだと文章量多いよね。そして今のサイト構成は見やすいので、これで内容が充実してるなら最高です!つか、メインPが相変わらず一生懸命こういうテキスト書いてるんだなぁ。身体こわさんでくれよー。



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