路地裏散歩

特撮とかアニメとか感想と犬。

#15 超モモタロス、参上!

 さすがに前回よりは話が進んだかなって感じだけども、やっぱりどうも散漫感は拭いきれない感じ。ネタの部分は少なくなって、オチネタ担当ジークです☆ぐらいなもんだったけども、それだって電王を知らない人にはダレそれ?って感じだもんなぁ。まああの位はお遊びの範疇内だからいいんだけども。


■世界観的には?
 OPを見る限り、良太郎は良太郎でリョウタロウじゃなかった。ということはこれは電王の世界はオリジナルの世界ってことになるのかな?うーん、これは一体どうなるんだろう。そもそも9つの世界の定義自体が曖昧といえば曖昧だからね。
 ただ、今までの世界は(多分これから巡るカブト、響鬼の世界も)テレビ本編とは違う世界。そこにぽっとテレビと地続き(つーても、良太郎は子供になってるし、テレビと「俺、誕生」しか見てないとパラレル同様だけども)の世界が入り込んでくる。これは、いずれテレビ本編の世界観とディケイドの世界観が繋がることの布石と思って良いんだろうか。
 ディケイドの世界というのは、9つの世界以外にある。士が過去を失った旅人であることから、10番目の世界は夏海の世界で更に(高次に?)士の世界があって、これがテレビ本編の世界観と地続きの10番目の世界になるんじゃないかって気がしてるんだけども。階層構造というか。
 じゃあ、今士が巡っている階層での電王世界ってのは、今はどうなってるんだろうね。もしかしてもう融合しちゃったのかな。その影響で良太郎は子供になり、夏海は「この世界は(今巡っている階層の中では)終わっちゃってるんですね」になるのかな?
 そうすると、いずれそれぞれの世界が高次の世界と融合したときに、何らかの異変が起こったりしても不思議じゃない。なるほど、ディケイドを踏まえるとそういう方向で各世界観も更に広げられそうな気がする。


■イメージ・イマジン・失った過去
 イマジンの定義自体を結構忘れてるんでアレですが。イマジンは未来から来て、契約(予定)者のイメージした姿を取るんですよね。つまり元々の自分、というものが無いも同然なんですよ。この辺が「ここは自分の世界じゃないということだけが解る」士と被ってる。だから「お前がイメージしろ」というのは、そのまま士に返ってくる。過去も記憶も無いけど、目的だけがある。ならその目的によって己が立っても良いんじゃないか、ってことかな。
 士は555の世界で「人に向き合おう」と考えたんだと思う、ってのは前にも書いた。そこから更に「己自身と向き合おう」としてるのかもしれないね。今の士には、過去の記憶も無い、ゆえに拠って立つ足場も無い。その「無い無い尽くし」の自分をまずはあるがままに肯定しよう、ってことなんじゃないかな。そうして、自分自身でまず居場所を作ってから、仲間や絆を得て進化していけばいい。そういう意味で、ディケイドってのはやっぱり士の成長物語なんだと思う。


 モモタロスが「自分でイメージしてみればいい」と言われて、良太郎が思い描いたあの姿になったというのは、やっぱり良太郎とモモタロスの絆を感じますね。だからこそ、余計にちゃんと良太郎を絡ませれば良かったのにと思わずにはいられないですが。大人の事情?ですよねー。
 ただまあ、ここでモモタロスと良太郎の絆をやっちゃうと、キンウラリュウがほんとに存在意義が薄れるので、そこが難しかったんだろうな〜。いっそね、もっと割り切っちゃって、モモタロスと良太郎だけに絞っても良かったんじゃないかと思うんだけどね。キンウラリュウがほんとに「いるだけ賑やかしマスコット」になってて、なんていうかもう。


 まあそれはともかく、「自分自身が自分を規定する事」ってのがテーマなんだとしたら、士の写真にイマジンたちが写ってなかったのは納得ですよ。存在がその意思でイメージするものってのは、印画紙には載らないだろうから。いくら士の摩訶不思議写真でも、存在しないものは写せないだろうからね。


■バトル
 うーん。正直印象に残るシーンがないなー。
 FFRで電王がモモタロスになったのは、割と予想通りというか。まあ電車にはならないよねーっていう(笑)しかし、この世界でのモモタロスと電王と良太郎の関係は、一体どうなってるんだ?
 あ!一瞬モモタロスが巨大化!?ってのは笑った。


■海東大樹
 そういえば、超今更ですが「海東」=「怪盗」ということに気付いた次第(笑)難しく考えること無かったぜ!


 以下、良くない感想。


 大人の事情はあれど、正直言って電王世界はテレビと地続きです、ってそれはどうなんだ。ってのが本音かなぁ。これを納得行く形でディケイドの世界に取り込んでくれればまだ良いけど。
 ただそれはそれとして、電王自重しろってのが本心。正直。映画をこのノリでやるんだったらそれは良いんですよ。アレは電王の世界にディケイドが入り込んでるんだから。でも今回と前回は違う。ディケイドの世界がメインで、本編。それを置いてイマジンがきゃっきゃと楽しくジャレてて、電王の世界の説明をして、電王の映画来てね☆でいいのかっていうと……なんかなぁ。
 大人の事情は事情として解るんだけどさ。東映も稼がないとなんないし、東映が儲けてくれないと次のライダーや戦隊にも存亡の危機が訪れるかもしれないんだしとも思うんだけど。思うんだけど、そんなこと考えて特撮見たくないよ!(笑)


 あと、言いたかないけどキャラがなんかちょっと変だった。基本的にキャラは変わってくもの、いろんな面を見せるものであって、今までと多少違う部分が出てきたくらいは「人間」の中のブレの内だと思うんだけど、それともなんか違う違和感が。前回の夏海がいきなり泣き出すのもそうだし、士がハナの名前をしつこく間違えてるのもそう。夏海→夏みかんは、短いにしろそれまでの距離感の積み重ねを見せるものだけど、ハナ→マルコは全然違う。訂正されても繰り返すのも含めて、あれじゃただのいやな奴じゃないですか。士ってあんな奴じゃなかったと思うよ。モモタロスがいなかった分、ハナに憎まれ口を叩く役割を士に割り振っただけにも見えるし。それは門矢士という人間を描いてることにはならないんじゃないのかな。


 バトルに関して。ユウスケをクウガに変身させたのは、もしかすると評価しても良いのかもしれない。今まで特に理由が説明されるわけでなくユウスケはクウガに変身してなかったし(アギトの世界においては、ユウスケがG3-Xを着ることそのものに意味があるので除外)、変身できるなら変身しろよってのは、違和感を感じるところでもあるし。
 ただ、扱いがなぁ。何であそこでギャグはさまないとなんないんだろう。電王の映画やら本編やらならあれが味なんだろうけど、さっきも書いたとおり、今回と前回に関してはディケイド世界がメインなんだって。ディケイド世界のバトルじゃないよね、あれ。
 しかもユウスケが、本当に都合の良い道具扱いでしかないじゃないですか。なんで必殺技にクウガのFFR使う必要があるんだ……。
 ユウスケと士は今まできちんと「共闘」してきたわけで、士がユウスケを都合の良い道具扱いしてたわけじゃない。共闘には共闘の意味があった。今回の士とユウスケの間に、共闘に足る何があったっていうのかと。
 電王世界で電王と士の関係がメインだから?そんなこと俺が知るか。ていうかメタ視点になるんだけども、だからこそ今までの世界では基本的にユウスケは変身してなかったんじゃないか。そこにあるのは、その世界のライダーと士の物語だから。キバ編でユウスケが変身してたのは、あれはユウスケとワタルの物語でもあったから。そこは今までずっと押さえられてきたのになぁ。

 なんていうか……なんだかなぁ。電王だけトクベツ扱い?ってのに微妙にもやもやしつつも、もっとおもしろくなる素地はあったと思うんだけどな。物語として瑣末なところ(ウラキンリュウの憑依とコスプレやら、デンライナーのなかの馬鹿騒ぎやら)を取って、もっと重要なところをオミットしちゃったって気がする。

#12 史上初超侍合体

 丈瑠の殿としての成長話。こういうのを待っていた!待っていたんだが、どうもこう「無条件に燃える!」感に薄いのは、これがシンケンジャーという作品のカラーなのかなぁ。多くの話、シチュエーションでそうなんだけど「AならばBである」位の因果関係で良いところを「AであるためにはBとCが必要であり、Cを成す条件DをクリアしたがゆえにAである」的な回りくどさがあるというか。だから言ってることは間違ってないんだけど、感情移入に時間が掛かる感じ。
 良い悪いじゃないんだけどね。ただ好みとしては、普段は回りくどい因果関係でも良いところだけど、盛り上がるところは単純に盛り上がって欲しいな〜ってのがありまして。うん、だから武上戦隊好きなんだ(笑)


 丈瑠の殿としての自覚には、今回で一段落つきましたかね。茉子が言ってた「自分が外道衆封印の切り札で死ぬわけには行かないから」ってのは、やや迂遠に感じはしたけども、真実ではありますよね。その為に家臣を見捨てなければならないことも、盾にしなければならないこともある、それを飲み込んで「改めてお前たちの命預かった」ってのはカッコいいと思う。


 ただ、そこで丈瑠が皆の命を預かるだけじゃなく「俺の命、お前たちに預けた」という相互信頼関係的な話をやるなら、ウシロブシの必殺技を破るために2人×2組が盾になるという案は、流ノ介辺りが言い出しても良かったんじゃないかって気がする。命を預けると決めた家臣側から「俺たちが盾になる!」を言って、丈瑠がその覚悟を受け止めてウシロブシに大筒を撃つなら、殿としての自覚を得てまた強くなった丈瑠も、命を預けると決めた家臣たちの覚悟も素直に伝わったんじゃないかなぁ。


 その相互信頼関係を超侍合体でやったってことなんだろうけども。おもしろかったっちゃおもしろかったと言っても良いけど、せっかくの超合体をああいう空気でやられるのはちょっと微妙だった。
 初合体でおでんギャグの時もそうだったんだけど、どうしてこう、シリーズ中一回しかないバトルでああいうのやっちゃうかなぁ。ロボ戦はロボ戦としてカッコよくテンション上げて見たいわけですよ。特に今回、空飛ぶ大ナナシとテンクウシンケンオー(ロボ自体のバランスとか格好は……正直イマイチだったが)の戦いは、すっごい迫力あったし、カッコよかったわけじゃないですか!ものすっごくテンション上がるところじゃないですか、あれ!でもそこに至るまでをああいう空気で流されるとさ〜。う〜ん。命を預けて、預けられて、ものすっごい絆で結ばれた主従が「初めてお前に感心したぞ!」もなんか印象よくないしな…。


 今回は丈瑠が自分の責務を自覚し、家臣四人も丈瑠に命を預けると決める回な訳なんですけども。正直、家臣側がやや唐突に感じたのは否めないところ。そもそも戦隊には仲間感とか絆感、高めあいを求めてるところがあるのは自覚してるんで、そこの範疇からズレちゃうとピンとこないってのはあるかもですが。
 以下は完全に好みの問題ですけども。なんていうか、もっと直接ぶつかり合って、それで互いの覚悟を認め合って欲しかったのかも。家臣というか千明と茉子が顕著なんですが「丈瑠はこういう状況に置かれてる、自分だったらこうするけど丈瑠は逃げられない」というところを慮って、それで自分の覚悟にしてる。これが悪いってんじゃなくて、そこはちゃんと(直接覚悟云々という言葉でやり取りしなくても良いけど)それぞれの思いをぶつけ合って欲しかったな、と。
 相手の気持ちを慮るというのは確かに美徳なんだけど、それを相手不在の状況でやっちゃうと、場合によっては自分の考え方の押し付けになっちゃう可能性もあって、諸刃の剣な気がするんですよね。それなら戦って互いの魂を感じろよ!っていう。


 なにはともあれ、ようやく一丸になったシンケンジャー。これで追加戦士が来ても大丈夫!(笑)


 それにしても、ほんとドウコクの小物臭はどうにかならんのか…。ウシロブシの方がうっかりすると貫禄あったじゃないかよう。うーん、このままだとドウコクは中ボス立ち位置で終わって、更に強い奴がでてきたりしそうだなぁ。ヨゴシマクリタインみたいなさ。
 そうそう。十臓が半分人間ってのがでてきて、これが後から効いてきそうな感じですね。最近は7人戦士ってのが多いし、7人目の戦士になったりするのかなぁ。やや敵側に振れた立ち位置とかで。風に呼ばれて出てくる銀色の狼さんでも良いですが(笑) それなら顔の文字も「十」とかで左右対称にできるよ!「土」と紛らわしいからそれはないか?

#5 ママもカラスもみんな、がんばってる

 べったべたにベタな話なのに、むしろだからこそというか、またも泣きツボ刺激されて困ったよ。まあ、もともと割りと涙腺緩いってのは自覚してるけどさ。それにしてもちょっとくすぐられすぎです。ああもう。


 前回のユウマ話をまだ見ていないのがどう響くのか解りませんが、レスキューファイアーがチームとしてまとまってるのが良く解って良い話だったな、と。その分、目新しいことは特にやってない、現状までの総括的な面もあったかな。意地の悪い見方をしちゃうと、惰性的というかイベントとイベントの間の息抜き回的でもあったというか。
 連ドラ方式と単発話方式では、どっちにも良いところと悪いところがあるんだけども、単発話方式だと各話がパターン化してしまうと全体的にダレがちになるので、その辺がちょっと心配といえば心配。実際、現状でも人情モノが多いなとは感じるわけで、こっからはちょっとバリエーションも模索して欲しいかな〜とか思ったりもします。
 とはいえ、捨て犬が火炎魔人にされてしまったときはタツヤの行動にあっけに取られていたようなリツカが、今回は率先してカラスに雛の声を届けようとしていたり、逆にタツヤが定石どおりに子供のほうを説得しようとしていたりで、相互に影響しあってるなというのが垣間見えて、その辺はチームがチームとしてまとまりつつあるのがさりげなく示されていてよかったな〜と。そして、モニターで見守りながら「頑張れ」と呟く隊長がどうしようもなく萌えっ子なのはいったいどうしたものか。あー可愛い。隊長、超可愛い。


 メインの親子に関しては、なんというか妙にリアルでねー。状況設定とか、お母さんの苛立ちとか、子供の訴えとか。せっかくだから母の日の前日に持ってきたら良いのに(笑) ああそうか、母の日の準備期間を与えるためですね。(いやな大人!)
 カラスのエピソードとかのリンクも良かったし、それでいてゴミを漁らせないためには人間の努力も必要という辺りもきちんと入れてあって、結構かゆいところに手が届く内容だったですね。さりげなく「解らないことはきちんと調べよう」ってのも見せてたし、そういうところは真っ向から子供の目線を意識してるのが好きだな、レスキューファイアー。


 バトルでは、さりげなくQスケとタツヤの連携があったのが嬉しい。けど、Qスケって単独でビークル操縦できちゃうんだ!? AIにプログラミングされた自動操縦とかならわかるけど、あれ完全に独自の意思があったよね?それともパーソナリティがあって、擬人化された見た目だからそう感じちゃうだけで、一応あれも自動操縦の一つ?二人(というか一人と一体)がパートナーになっていく様子は確かに見たかったけれども、実際実現すると違和感があったりもするし、難しいのう。しかしまあ、レスキュー魂をチャージできちゃったりする世界観だし、これはもう飲み込んでまるっと楽しむのが勝ちな気がする。


 それにしても、今回は三幹部が可愛すぎた。なんだよ、ヤツらもGWとかあるのかよ!(笑) ドクロベェ様(違)とお仕置きもあるし、ますますタイムボカン臭が。パーしか出せないサカエン可愛すぎですよ!



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#11 三巴大騒動

 前後編は初かな?予告から察するに、丈瑠がどうも覚悟が中途半端で気になる、と言ってた辺りに切り込んで、丈瑠の「殿」としての成長を描くんだろうな〜と思います。で、前編ということもあってか、若干説明に終始しているように感じたけどもその辺は後編を待てってことですかね。


 丈瑠の覚悟を促す要因として、封印の文字を持ってきたってのは、「殿には殿の役割がある」という解りやすい責任を負わせるといういう意味で、なかなかおもしろいものを持ってきたな〜と思います。殿は強いし、戦うという場面での覚悟は色々できてるんだけど、人の上に立つという意味での覚悟はイマイチだったんですよ。もっと言うと全体を見るマクロ的な視点に欠けていたと言ってもいいかも。そこに丈瑠が目をやって、シンケンジャーという組織全体が勝利を収めるためにすべきことを自覚するようになれば、それは丈瑠の成長だと思うんですよ。そんな訳で、次回に期待。


 時に、封印の文字についてはどうもイマイチよく解らないなあ。封印の文字の有効性というか。封印の文字が完璧に効くと、もう復活できなくなるんですよね?じゃあ先代に限らず、今までのシンケンレッドは毎度毎度封印に失敗してたってことになるんでしょうか。それとも、封印するごとに、また外道衆は新たな総大将を選出してそれで連綿と組織が続いていたってことなんでしょうか。ていうか、志葉家にしか伝わってない文字の件で、これから戦いに赴くって言う当事者にも話さないような秘密が、あっさり書物に載ってるんだ…。いや、もしかしたら志葉家独自の歴史書みたいなもので、門外不出のものかもしれないですね。それが襲撃のときに盗まれたんだな、きっと。十臓はいつ読む機会があったんだ、ってのはさておき。


 1話と志葉家が襲われたときの状況が絶妙に違う気がするんですけど、あれは同じ事件のことを言ってるってことで良いんでしょうかね?全滅に近い状態に追い詰められてたんなら、丈瑠が幼い頃からは家臣を呼べなかったってのはまあ仕方のないことなのかな?実は先代シンケンジャーで生き残って子供を育てられたのは、実は流ノ介のお父さんだけだったりとかしてね。それなら千明の親が侍としての教育に余り熱心でなかった(?)理由も解る気がすんだけども。


 それにしても、今週のドウコクはあまりに小物臭がぷんぷんしていて、どうもこう見ていて情けなくなるというかなんというか。ちと間抜けなのはシタリもそうなんだけど、その間抜けさを指摘されて逆切れして暴れる辺りが。なんかなー。確かに単純なところはあるキャラだと思うけど、ここまで間抜けなのもなんかなぁ。


 封印の文字が出てきたことで、丈瑠とドウコクは因縁ができたし、十臓も丈瑠狙い。話の構造上仕方ないのかもしれないけど、個人的には敵との因縁関係やライバル関係が丈瑠に一極集中なのはつまらんなぁ。


 バトルは結構がっつりあっておもしろかった。剣戟はいいですね、剣戟!どうせだったらドウコク、十臓、丈瑠で三つ巴だったら、立場的にも三つ巴感がでたかな〜とは思ったんだけどね。まあちょっと代理戦争的になるのは仕方ないのか…。だからさー。やっぱりドウコクが小物臭振りまいてないでがっつり戦って欲しかったんじゃよー。ぬーん。



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#14 超・電王ビギニング

 最初に言っておく!俺は電キバ以降の電王をみていない!
 そんな訳でネタから始めてみましたが。(笑) ついでに言うと、テレビシリーズも後半は若干ついていけてませんでしたが。映画連動だとか、そのせいかオリジナルと同じ脚本家が書いてるとか、少々(?)トクベツ扱いが過ぎるかな〜と思わなくはないですが、まあその辺は大人の事情って奴だろうし。
 なんで、今回と次回の感想は本編をよく解ってないからだ、と言われたら返す言葉もないのですが。まあとりあえず好き勝手書くよ。


 今回は正直言うと、わくわくしなかった。
 ディケイドで他のライダーの世界がおもしろかったのは、元の世界のエッセンスを抽出して再構成し、それがディケイドとどう絡んでいくのか、が良かったわけですよ。基本的に、テレビシリーズを見ていれば話はわかるだろうし、見ていなくても楽しめる作りになってたと思う。もちろん、テレビシリーズも映画も見てるとニヤリとできる小ネタは随所に仕込まれていたんだけども。
 電王世界はその小ネタ部分の比重が高すぎた気がする。だって、小ネタの部分がわかる自分もダレたもん。憑依設定の解説にしかなってない部分も結構あったぞ。まあ、夏海ちゃんが珍しくいろんな衣装を着てるのは楽しくはあったけども。


 とりあえずこのダレさは、主人公たるリョウタロウが居ないせいなんじゃないかな。やはりなんだかんだ言って「電王」の主役はリョウタロウだと思うし、電王世界の肝って結局リョウタロウとイマジンの絆なんじゃないかと思うんだけど、その部分がまるっと無い。
 この主役や絆の不在感自体が世界の崩壊に繋がってる感もあるので、結論自体は後編見てみないと解んないけどね。ただもちょっとやりようはあっても良かったんじゃね?ってのは正直なところ。


 さて、その「世界の崩壊」だけども。これまた実を言うとよく解らない。まあ、そもそも9つの世界がどういう関係にあって、それが士とどう絡んでくるのかとか、その辺がまず自分の中ではっきりしてないのもあって混乱中。
 ビルが消え始めたのは、電王世界では誰かの記憶が消え始めてるってことでいいのかな。モモタロスは突然実体化できなくなったってことを言ってた。ということは、過去で何かがあって契約者自身が消えてしまったとかそういうことなんじゃないかと。それこそがこの時間の「破壊」なんだろうけど、それって士が絡むことなのか?まあ、鳴滝の言葉だから信用ならんか(笑)
 多分、状況的にはウラタロスたち三人も同様に契約者から弾かれたんだよね。多分同じ契約者に弾かれてしまったんだろうと予想はできるんだけども、さて。なんせ、ウラタロスたちがモモタロスのことはまるで知らないような振る舞いっぷりだったからね。タロスたちの絆の要だったリョウタロウがいないことを考えると、契約者(=リョウタロウ)が消えてしまって、四人の間の絆も消えてしまったってことになるのかな〜とか思いつつ。まあ、その辺は多分後編で説明してくれるかな?夏海の「この世界はもう終わってるんですね」ってのもモモタロスたちの契約者が消えてしまった(?)関係なんだろうし。
 あと、ふと思ったのは、モモタロス=リョウタロウなんじゃないかってことかな。仮面ライダーっていうのは、敵の力の一端を敵の殲滅に使うことが多い(それが一種の親殺しだったりする)んだけど、イマジンでありながら、ウラタロスたちの契約者だった。っていう。憑依とか契約者とかその辺の問題をどう解決すればいいのかってのがよく解ってないからなんとなくってだけの話ですが。いや、士って特異点じゃないと思うんですけど、それなのに憑依しただけで電王に変身できてたからさ。もしかしてモモタロス特異点=リョウタロウ?とか思っただけで。


 海東はなんかおもしろい子になってたね(笑)「デンライナーをくれ☆」ってどこのおねだりキャラ(笑)「痛みは一瞬だ!」じゃなかったのか(笑)
 それにしても、夏海はいつの間にあんなにユウスケ大好きになってたんだろう…。嘆くにしてもしゃがみこんで大泣きって感じの子じゃなかったと思ってたんだが。その割には士にはすかさず「笑いのツボ!」だったけどな〜。ああ、これは逆に士には親しくなって遠慮がなくなってるってこと?


 バトルはあちこち盛りだくさんでおもしろかったですな!ソードフォームにサソードってのは剣vs剣で、しかもケンカ殺法と割と正統派ってことで剣戟の差がおもしろかったんですが、そこに更にサガを持ってくるか!てっきり、他の剣使いのライダー呼ぶもんだと思ってたよ!(笑) あ、でも剣を使うサブライダーって意外と居ない?それにしてもサガですよ、サガ!やべー、かっこ良すぎる!まあさすがに必殺技は出さなかったですけど(笑)
 ディケイドアギトvs電王各フォームもおもしろかったしね。っていうか、高岩アギト!高岩アギト!アギトの世界編では余り目立たなかった分を、取り返すかのようにアギト動いてましたね。やっぱりアギトはいい!かっこよすぎる!それにしても、ガンフォームに入ってたのは誰だったんだろう…。凄いダンスとバトルの融合っぷりだった。あれ良かった〜!正直、電王本編では、高岩さんの凄さに驚きつつも、ダンスとバトルの融合って側面からはちょっと物足りないところもあったので、これはなかなかだったと思ったですよ。


 第三勢力(?)として映画のライダーが出てきてましたが、あれらがいるってことは映画と繋がるんですかね?それとも、同じ外見の敵は出てくるけど、超電王とディケイドのテレビシリーズもパラレル世界ってことになったりするのか。それとも超電王以降がテレビ〜さらばまでの電王とはパラレルワールドなんだったりしてね。ああ、それはありそう。だからリョウタロウなんだ。と、映画を見ていないので好き勝手言っておきます(笑) とにかく、映画と繋がるんだとしたら、テレビだけ見てるんでも解るようなつくりにしてくれたらいいなぁ。それにしても、人々が襲われてるのにガン無視でバトル続行はちょっとどうかと思ったよ。いやまあ、士も見知らぬ誰かを助けに走っちゃうキャラではない感じはするけどさ〜。あれはどうかな〜。



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#13 覚醒 魂のトルネード

 凄かった。とりあえず凄かった。
 今までに培った「ディケイドフォーマット」に、アギトから抽出したエッセンスを詰め込んで、士とユウスケでまとめてある感じ。アギト好きとしては楽しめましたが、ディケイドとして見ると、正直少々食い足りない。まあ、前回もそうでしたが。
 アギトってミステリー色が若干強かったり、いきなり主人公が三人だったり、エンディングが無かったり(笑)、いわゆる平成ライダー的なフォーマットを形作った作品ではあるけど、話自体は非常にオーソドックス。正直、テンプレ的と言っても良い。だからこそエッセンスを抽出して詰め込むと、見事にディケイドテンプレにきれいに収まっちゃって、ストーリーとしてはやや小粒にまとまっちゃった感も無きにしもあらずですよ。ただ、全30話というなら、ディケイドもそろそろ折り返し地点。ディケイド世界としての謎や決着もきちんと描くなら、そろそろ「ディケイドフォーマット」だけで回していってる場合じゃないと思うので、それを考えたら転換前のまとめ的には、丁度良かったという側面はあるかもね。


■アギトの世界
「居場所」をキーワードにして、ユウスケの足元を固め、ショウイチがライダーとして覚醒する、と。そして居場所を見出したショウイチ、居場所を再確認したユウスケ、居場所を作り上げようとした淘子という三者三様のありようは、真世界の三人に通じるところがある気がする。その場合、ショウイチ−涼、ユウスケ−氷川、淘子−翔一っぽいね。おおお、ギルスが新世界でようやく報われたよ〜!
 そういえば、ライダーが「自分の生き方を見つめなおし、それを定める」という意味では各世界のライダーは再誕生してるわけだけど、アギトというその世界のライダーがその場で覚醒したのは初めてじゃないかな?
 最近、鳴滝さん出てこないし、出てきても「お前は破壊者だ」とはネチネチやらないので、士が「破壊者」と言われているのを忘れているわけですが。もし今までの新世界ではアギトは誕生していなかった(最終進化前に自滅したかアンノウンに殺されたのかは解りませんが)のだとしたら、アギトを誕生させたことそのものが、あの世界のパワーバランスを崩したという意味で「破壊」ではあるのかな〜とか、ちょっと思いましたよ。しかしそれにしても、ディケイドを悪魔悪魔と言ってたのには、この後エクスキューズがちゃんとあるんだろうか。


□芦河ショウイチと八代淘子
 見失っていた自分の居場所を見つける前に、自分自身の生き方をまずは見つけたんですね。いや、生き方と居場所を同時に見つけた、というべきか。あれだよ『真魚ちゃんを守る為なら、きっとそこが俺のいるべき場所なんだ!』って奴ですよ!
 ただ、ちょっと違うのは、ヒロインたる八代さん。彼女はもちろん小沢さんポジではあるんだけど、前回もちょっと書いたとおり真魚ちゃんポジでもある。言ってみれば両方の良いとこ取りができるキャラ。真魚ちゃんも決して翔一に護られてだけいたわけじゃないけど、やっぱり戦う術という意味での力は持ってなかった。だけども八代さんは、自分が戦えなくても戦う手段を作り上げることはできる。それは「攻撃は最大の防御」という言葉の通り、戦う人間を護ることに繋がるんだよね。八代さんは、ショウイチを受け入れるという精神的な居場所になるだけでなく、何が何でもショウイチの居場所を作り上げてやる、という気概と行動力がカッコいい。
 八代さんを守るための居場所がある、そしてその居場所そのものも八代さんが作り上げたもの。互いが互いを必要としていて、それががっちり噛み合ったのが凄く嬉しかった。


 個人的にはG3がこそーっと映ったのが嬉しかったよ!確かにボディのシャープさ、アーマーっぽさはG3-Xの方が上で、それはそれでカッコ良いんだけども、G3のちょっとつるんとしたボディも好き。状況から見ると、G3-Xのパワーは、ショウイチにあわせて調整したものじゃなかったんだな。前回の「あの人ならこれくらい……」ってのは、願望というか夢見てた部分もあったのかね。八代さん可愛すぎる。


□アンノウン
 実に石ノ森的な「神」で、これもまた真世界のエッセンスをきれいに引き継いでる。人類進化計画を止めようというか、「いつまでも俺の手のひらの中にいろ」という、駄目父的なポジションなんだけども。キバの世界に引き続き、ここでも「父越え」をやったんですな。もっとも、ウシノウンは倒したけど、アンノウンという種族自体はまだまだいるはずで、この世界のグロンギはまだ滅びていない。アギト世界でのショウイチと八代さんの戦いはまだまだ続く、ってことになるんだけどさ。つーか、グロンギとアンノウン二つ抱えって相当しんどそうですけども。そしたらG5ユニットの出番だっぜ!


■士
 行動原理が予想通りっつーかむしろ妄想通りつーかで、書くことが無いんですが(笑)
 やっぱりユウスケが悲しまないように、ってんで、巡り巡ってショウイチを護ろうとした訳か。更にその先には、ユウスケが護ろうとする平和や人々や笑顔があるんだけども、今回はユウスケ自身がかなり個人的な動機で動いていただけに、より個人対個人が際立った感じ。


 士とユウスケの関係が、ようやく向き合ったのかな、と感じたのは、士が自分の行動の理由をユウスケに面と向かって伝えたことかな。
 今まで士とユウスケって、明らかにお互いに向かって伝えたいことなんだけど、第三者に向かって第三者のことのように話してたんですよね。この辺はやっぱり555の世界で「人に向き合おう」と考えたからなのが影響してる気がします。そしてそれが、海東との決定的な差なんだろうな、と。


■ユウスケ
 姐さんは姐さんだよ、とアギト世界の矢代さんを護ろうとしたユウスケだけども、それじゃ本来の姐さんたるK八代さんが望んだことは実現できないと気付いた次第。居場所を再確認して、それが氷川的だと書いたんだけども、氷川が「ただの……人間だ!」に対して、ユウスケ的には「だって、俺クウガだもん」というか。自分自身の立ち位置に戻った、そしてその基本の自分にしかできないことをやる、という意味で、氷川とユウスケが対になってた気がしたな。「人間だ!」というセリフはショウイチが使っていて、それは彼にとっても(姿形が変わったとしても、心は)「人間だ!」という意味で真理だし、生きていく道を表す言葉として凄く有効に効いてるんだけどね。ああ、そういえばアギトは結局、人間賛歌の世界だったもんな。


 だからこそ「ただいま」と戻ってきたユウスケを士も夏海も受け止めたわけだし、自分自身の足元を固めたからこそユウスケも「次の世界に行こうぜ」っていえるんだよね。
 しかしまあ、あのハイタッチの時の士の嬉しそうな顔といったらまあ!ユウスケがアギト世界の八代さんを笑顔にする生き方を選ぼうとするなら、士はそれはそれでユウスケの選んだ道だから後押しするんだよね。っていうか、してたんだよね。それはどういう生き方を選ぼうと(間違ってなければ?)その生き方を尊重するってことで、互いが互いの生き方を認めているという意味で、物凄く強い絆だと思う。
 士がユウスケとは違う世界の住人で(下手すると、パラレルワールドよりも更に高次の世界かも)、最終的には別れちゃうのが見え見えなんだけど、だからこそ、本来なら関わっていなかった人間同士が強く結ばれているのはイイと思う。


■海東
 海東にとっては、形のある何かがお宝だというのは、前から出ている通り。逆に言うと、海東は感情や思い、生き方という、形の無いものを理解することができないのかもしれない。一応、自分でも腹を立てたりナマコナマコ言って士に嫌がらせはしているわけだから、存在自体を否定しているわけじゃないんだろうけど、そこに価値を見出していないんだね。だからG4チップより大切なもの、というのが解らない訳だし。
 この情動不備っぽいところが、今後どうつながるだろうねぇ。思いや感情というものがわからないからこそ、海東が呼び出すライダー達には自らの意思が無いのかもしれないね。


 鳴滝は逆にディケイド憎しが行動原理で、凄く感情的だよね。同じ世界や過去を共有してそうな二人が、ここまで対照的だと、その過去にはなんかあったんじゃないかと勘ぐってみたくなるわけだけども、果たして。


■バトル
 バトルが楽しいと、特撮は魅力が5割増ですよ!
 なんとなく、アギトといえば乱戦、ってイメージがあったんで、そこをばっちり押さえられてツボった。ギルス対G3とかもね!
 そしてFFRですよ!スライダーモード!当時、突然の変形に目玉飛ぶかと思ったからね!(笑) そしてディケイドとG3-X、ショウイチの共同作業でのウシノウン撃破とかかっこよすぎだから!やっぱり真世界でのアギトとG3-Xの共闘になぞらえたんだろうな〜。さっきも書いたとおり、ユウスケと氷川は対だと思う。だからこの世界でユウスケがG3-Xに変身するのはある意味当然。ただ、そのマスクが割れたのは、この世界のG3-Xはユウスケではないから、なのかとか思った。

■次回
 このテンションで電王編ですよ!
 ……と言いたいところなんだけども、正直、電王にはアンチ寄りです。一応、電王世界は電王世界で、新たなリ・イマジネーションの世界としてフラットに見たいなとは思ってるんだけども、事前情報からするとどうもそうもいかないようで…。さて、どうなることやら。



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#12 再会 プロジェクト・アギト

 あーもう!ああもう!!アギトが大好きです!!(突然) むしろ再確認した。

■アギトの世界
 真世界でも一応繋がりを示唆された、「未確認が出続ける世界に人間の力だけで対抗したら」というのをがっちりやってみました、って感じ。G3-Xの処遇を考えるとそうするのが一番しっくり来るから、余り極端な世界観の変更はできなかった、って処かな。
 それもユウスケがいたクウガの世界とは違う世界なわけだから、結局はパラレルワールドなんですけどね。ということはこのアギトの世界には「未確認生命体第4号」は居なかった可能性もあるのかな。まあ、それならそれで最初からアンノウンだけがいた世界でも良い訳だけど、そこはそれこそ真世界(というよりも、テレビの外から見て)できなかったことをやってみた、って感じかな。確かにこういうのはこういうのでアリだったかも。
 八代さんの様子から見ると、もうこの時点で自衛隊にも協力要請は入ってるみたいですね。それにしても、やっぱりG3-Xの装着員を広く一般から募集ってのはなかなか難しいんじゃないと思うんだが。採用された場合は、公務員扱いになるんですかね。ってどうでもいいな。
 それにしても、武野さんが出ててめちゃめちゃびっくりした。久し振りに顔見たよ!そいや!


□八代淘子
 見事に小沢さんテイストでびっくりしたよ!こちらの八代さんも才女なわけですね。あー、それにしてもSAULの制服懐かしい!ああいう生身での訓練風景は、真世界ではOPにちょっとあったくらいだったし、新世界を構築していく上で真世界では示唆されていたところを実際に見せてもらえるってのは嬉しいなぁ。ああ。マヌーバだ!G3-マヌーバだ!もう姿勢制御ユニットは組み込まれてるってことで良いんですか!やべぇ、ムダにテンション上がる。


 ユウスケが見抜いたとおり、八代さんには過去に忘れられない人がいる模様。やっぱりそれはショウイチってことになるのかな。その人はG3-Xの装着員をしていたようだし、もしかすると開発段階から長々と関わってたんじゃないかって気がする。じゃあ初期はG3で、改良開発を重ねて共にG3-Xまでバージョンアップさせたりしたのかも。
 あの様子だとただの同士って以上に親密だったことが考えられるから、八代さんにとってはG3-Xは子供みたいなものだとか、そういうこともあるのかなぁ。そうすると八代さんはヒロイン枠という意味で真魚ちゃんポジもちょっと入ってるのか。


□芦河ショウイチ
「葦」原、氷「川」、津上「翔一」と三位合体の名前なんですね。アギトはあの三人の誰もが主人公という面が大きかったから、誰もオミットできなかったんでしょうね。外見はちょっと水城さん入ってる感じだけど。つーか、そうすると木野薫成分はどこですかー!(笑)と思うアナザーアギト好き。
 誰かに呼ばれてるってのは、やはり先達のアギトから、ってことなのかな。やっぱり姉ですか!それとも弟ですか!弟なら木野薫成分も入りそうだけど、なんか別の世界に呼ばれちゃいそうですな。いやいや。まじめな話、アナザーアギトはなんとなく鳴滝辺りに召還されそうなので、そのうち出てくるんじゃないかな〜とは思いますけど。
 新世界のギルスは「アギトになれなかったもの」と言明されてるし、不完全体ってことなのかな。真世界ではギルスは「珍しいもの」だったけど、もしかすると新世界ではアギトまで進化できるほうが稀なんだったりしてね。
 リンゴが捻れていたり、部屋の中がメチャメチャになっていて超能力は発現済みのようですね。それによってアンノウンに察知され狙われたっぽい。ショウイチが元G3-Xだとするなら、超能力の発現とアンノウンの出現によって(周囲を巻き込まないために?)姿をくらまし、その彼に八代さんが手紙を出してそれが届かなかった、ってことになりそう。それにしてもアンノウンはやっぱり人類進化計画を止めようとしているのかな。


 ショウイチの変身の変遷は、予想と憶測込みで、G3→G3-X→ギルス→エクシードギルス→アギト(→バーニング・シャイニング)かなって気がする。そうすると、徐々に進化して言っているとも取れるわけで、むしろアギト世界のテーマが「進化」でもアリだったかなーって気もする。
 とはいえ、ユウスケが「ここが俺の居場所だったんだよ」と言っている通り、アギト世界のテーマは恐らく「居場所」。ショウイチの居場所は、やはり八代さんの元、ってことになるのかな。
 士に対して、自分のことを化け物と呼んでいたショウイチは、居場所どころか自分がどう生きていくべきなのかを見つけられていないように見える。それでも絶望して死に向かおうとはしていないあたりが、ショウイチの人としての強さじゃないかな。多少自棄にはなってるようだけど、アリノウンを撃破した士に対してその後も狙われることを心配してるし、きほん的に正義感があって他人のために生きてる人なんだな。そういうところがまた翔一っぽいよ。うまく自分の「居場所」を見つけて、帰っていけるといいんだけど。


■士
 今回の士は郵便屋さん。それこそSAULに入るのかと思ったけど、手紙がキーアイテムだったアギト世界のことを考えると、メッセンジャーという意味でも郵便屋さんってのは妥当な線かと。それにしてもぶかぶかだね、あの衣装。
 気になるのが「光の輪は…アンノウンか」っていうセリフ。それぞれの世界に対して知識があるのであれば「アギトの世界だから、そこにいる怪人はアンノウンだ」という言い方になるんじゃないかと。ということは少なくとも敵の怪人に関する知識だけは士は元々持ってるってことだろうか。それもかなりデータベース的に。そういう辺りが、士の高次元の存在っぽさ、ひいてはディケイド世界の箱庭っぽさを高めてる気がするんだけども。 アリノウンに対してグロンギ語を喋ってたので、各世界で手に入れた(?)能力は、ライダーの力と同様その後も使えるってことですかね。


 士は、夏海が言うように「ユウスケとずっと一緒に旅をしていける」とは思ってなかったんじゃないかとは思うんですが、それにしてもこうまで突然に別れが来るとは思ってなかったんじゃないかな。単に悲しい、寂しい、というより、そういう感情を抱いてしまう自分への戸惑いみたいにも見えたし、改めてユウスケの存在の大きさを突きつけられたんじゃないかと。
 思えば何も解らないまま9つの世界を巡る旅に放り込まれて、一番最初に出会ったのがユウスケ。そしてユウスケを護るという行為を通して世界を護ろうとした、いわば士自身がライダーになるきっかけがユウスケだったともいえる。それを考えるとユウスケってのは、やっぱり士にとって相当大きな立ち位置を占めてるわけだよね。それが突然サヨナラで、ショックを受けてない訳がない。それを隠そうとするから無理が出てる感じがする。
 夏海がユウスケを見送りに出たとき、わざわざ外に出てきて手紙を読んでたのは、その辺の微妙な内心の表れだったんじゃないかな。手紙を読みたいだけなら部屋の中で読めばいいじゃなーい!わざわざそれにかこつけて外に出てきたんだろ(笑)


 ショウイチを護る、と突然言い出したのはかなり唐突に感じたんですが、良く考えたらあの手紙を読んだのがきっかけですよね。
 士は以前にも「みんなの笑顔を護ると言うユウスケの、その笑顔を護る」と言明していた。それを踏まえるなら、ショウイチ個人を護ることそのものが目的なのではなく、ショウイチを護ることで別の誰かを護ろうとしてるんじゃないだろうか。八代さんとショウイチの関係が予想通りなら、ショウイチを護ることで八代さんの笑顔を護れる。そして八代さんの笑顔を護ることでユウスケの笑顔を護ろうとしてるんじゃないかな。それで結果的にはアギト世界の住人を護れることになるんだろうしね。
 この辺が、回りくどくはあるけど、前回でスイッチングしたのが効いてる感じがする。より「みんなのヒーロー」的になっているというか。


■ユウスケ
 前回も書いたとおり、士はより積極的に世界に関わっていこうとし始めている。ユウスケは最初に旅に出る理由は「グロンギがいなくなった」「好きだったK八代さんを護れなかった」の二点から、恐らくあのクウガ世界に居場所を感じられなくなってしまって放浪し始めたんだよね。キバ世界でワタルを助けたことで幾許かの救いにはなったんだろうけれども、それでも根本的な救いにはなってなかったということか。
 ただ、顔は同じだし、名字も同じだけどこの八代さんとK八代さんは別人。その人を自己満足で護ったからといって、本当にユウスケは救われるのか?そういう自己欺瞞で自分の居場所を定めていいのか?というのから、ユウスケの足元固めをするんだろうな〜と思います。


 クウガとアギトの世界は、もともと地続きになる予定だったし、新世界でもその辺りを引っ張ってきて世界を構築してる。だからクウガの世界の住人であるユウスケの決着がアギト世界でつくというのはかなり自然な感じですね。そういえば、真世界でも五代は旅に出ていた訳で、今考えるとユウスケが旅に出たのもそういうことか。真世界の五代は自分の笑顔を引き換えにしてしまった。その分新世界のユウスケが居場所を取り戻してくれれば、真世界の五代も報われるような気がする。なんとなく。


 ところで、テレビに八代さんを見つけたときのユウスケに犬耳と尻尾が見えました!見えたよね?(笑)


■海東
 相変わらずお宝集めしてますね。ただG3-Xへのあの扱いを見ると、目的はそっちじゃないっぽい。ギルスにもそう食指を動かされてなかったところを見ると、やっぱりこの世界のギルスは数が多いんじゃないかって気がするなぁ。予告を見るに、G4がアギト世界でのレアお宝っぽいですが。オーガのベルトで喜んでたこともあるし、レアお宝は映画ライダー絡みなんでしょうか。それを考えると、G4を手に入れるための手段としてG3-X装着員に志願したのも頷けるし。
 しかし、やってることは解るけど、目的がイマイチ解らないのは相変わらず。うーん、その辺が明らかになるのはいつかなぁ。


 つーかさ!確かに弱いからアレなんだけどさ!レアっぷりならV1システムだって負けてないと思うの!どっすか!そういえば新世界には北條ポジションがいねぇなぁ。海東がそうなる?えー。


■バトル
 ギルスー!ギルスのかかとおとしー!そこか!そこだよ!ケモノにはケモノか、ってのは、前回の「バケモノにはバケモノ」っていう海東のセリフ(があったと思ったんだが)に対してのアンチテーゼかな、って気がする。アンチテーゼっていうか、士と海東のスタンスの差?語感は似てるのに、全然対象に対する愛が違う。
 それにしてもキバに変身するんだ?確かにケモノにはケモノにならなくなっちゃうけど、前回手に入れたライダーの力を使って変身しなかったのって初めてか…?あれ、キバ世界ではユウスケがクウガに変身したから士はクウガにはならなかったんだったか?うーん、軽く忘れてるな。
 アリノウンに必殺技決めるかと思ったら、そこはやっぱりキックじゃなくてちょっと安心した。やー、さすがに相手雑魚キャラ(っていうのはアレだが)だしねえ。それにしてもウシノウンかっこいいよ、ウシノウン!やっぱりアンノウンのとっと神秘的で、かつケモノくさいデザインはカッコいいと思うんだー!アンノウン画集見直したくなってきた。


 ディエンドは今回デルタとドレイク呼んでましたね。銃使いばっか!つーか、士ー!士ー!!!


■予告
 アギト出現してましたね。逆にギルスの姿は見えなかったと思ったけど、やっぱりショウイチがギルスから進化したのがアギトなのかな?アギトのFFRはやっぱりマシントルネイダーか。スライダーモードってあんなに前の部分大きかったかなあ。スライダーモードに乗ってるのはディケイドとG3-X。あれ?つーことはこのG3-Xはユウスケが変身したのか。確かアギト本編でもスライダーモードにアギトとG3-Xが乗ってアンノウンを撃破したことがあったなあ。あれ、誰が相手の時だったっけ?



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#10 大天空合体

 千明の成長話ですね。まだまだ単独メインを張ってない茉子ちゃんなんかがいる中、成長話2話目なのは、千明好きとしちゃ嬉しいけどもバランスがどうなんだろうと思わなくもない。ていうか千明が優遇されてるってよりは、茉子ちゃんが不遇なんだと思うけども。今回も見せ場微妙だったしなぁ……って主旨がずれた。


 ものすごくざっくり纏めちゃうと「みんな違って、みんな良い」と、そういうことでしょうか。確かに間近に父親の死を見て、長じてからも一人で外道衆と戦っていた丈瑠と、おそらくはそれほど「侍」としての教育をされてきていない千明を同列に比べるのはナンセンスといえばナンセンス。千明の両親が何を思って千明を「侍」として鍛え上げなかったのか、とかその辺は考えるとおもしろそうだけども(つうか突っ込んでみたいけども)、とりあえず置いといて。
 千明には千明の力の生かし方がある、それを見つけろ、っていうのは確かに正しい。そして千明はなんだかんだ言って、ジイの言葉の真意を見つけモヂカラを成長させたわけだし。修行嫌いだった千明が、きっちり自主錬をするようにもなってたしね。


 丈瑠は今回ずいぶん大人しいなぁ。「人を護れなければ意味がない」と言い切っている丈瑠からすれば、今回の千明の行動は許せるものではないはず。それこそ3話くらいに叱りつけても良いくらいじゃないかと思うんだけども。先にジイが怒髪天になっちゃって、口出しできなかったとかですかね。
 個人的には、3話と同じように進みつつ、丈瑠自身も千明の持つ潜在能力や魅力に気付くって方向にしてくれたら、丈瑠の「殿として未熟」な部分にも切り込んでいったりとか、千明が気にしてる「本音を見せてくれない」ってとこでも関係性がこなれてきたんじゃないかと思うけども。今回はジイフィーチャリングだったから無理だったのかな?(笑)


 あと、茉子の見せ場が微妙な話。(結局主旨がここへ戻った/笑)
 浮いてる敵相手なんだし、それこそ茉子がヘブンファン使って「モヂカラのコントロールに長けてる」ってところを見せてほしかったかなぁ。それでもノーマルディスクでは、射程距離の問題とかで一歩及ばず、やっぱりカブトディスクでないと、って感じだったら、カブトディスクの凄さも出たんじゃないかなぁ。結局この話では、茉子はモヂカラのコントロールに優れてるとは言われてるけど、それがどういう風に発現するものなのか良くわかんないんだよね。文字の力を発動させるだけなら、基本的に全員できてるんだし。この辺は、前回の「言葉だけで『稽古の上では流ノ介が強いかも』って言われても」ってのと通じるかも。
 あと、茉子のアレはいただけない。苦しんでる被害者に「ぎゅってしてあげたいv」って、アレはない。あの人たち、別にダメンズじゃないから!違うから!


 オカクラゲの能力が全然話に絡んでこないのもちょっと気になったけどな。まあ、ああいう能力だと「悪口王」と同じような話になっちゃうかもしれないけどさー。それにしたって、ここまで特殊能力が無意味な怪人は、むしろ可哀相になるな。
 それこそモヂカラってかなり「なんでもあり」なんだし、茉子辺りが「癒」とか書いて被害者を助けてあげたりすれば、「ぎゅってしてあげたいv」よりは印象いいし、モヂカラのコントロールがってとこにも繋がったんじゃないかな、とか。今回茉子ねーさん、ホント見せ場ないなー。


 鳥形ロボっていうと、ジェットイカロスを思い出すジェットマン好きです(笑)
 ダイテンクウはなかなかカッコよかった!シンケンオーも、合体さえしてれば、女の子二人でも操縦できるんですね。武士と鳥ってところが、ちょっと鷹匠を思わせたりもします。
 どうせだったら、ダイテンクウ侍巨人モードとかあって、二号ロボになったりしないかな。でもそうすると、ダイテンクウの方が大人数が乗ってるし、メイン戦力っぽいよね(笑) いやまあ、合体さえしてしまえば、こっちも千明と流ノ介とで操縦できるとかあったりするかな。そして丈瑠は三号ロボを単独操縦。どうだろう(笑)


 十臓は、次回から本格的に絡んでくるかな?そろそろ新戦士の声が聞こえてきてもおかしくない頃合だし、そっちも楽しみですよ。



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#3 ミス・パーフェクト リツカの秘密

 レスキューファイアーは、どうも私の泣きツボをくすぐるのが上手いようです。前回に引き続き、うっかりマジ泣きしちゃったよ!ダメなんだよ、父子ものに弱いんだよ〜!


 リツカが「パーフェクト」な背景を描きつつ、クールで孤高な彼女の優しい面を見せ、更にタツヤともレスキューをする思いシンクロさせて、クールさを崩さずに一人浮くのは回避すると。人情話としてはものすごく良くできてると思う。その分、レスキューものとしてはちょっと違和感のあるシーンもあるんだけど、まあしょうがないというか、妥協できる範囲内というか。
 この辺の感覚はこのラインだからOK、こっからはNGってのが自分でもなかなか線引きできなくて難しいね。全体的に良くできた話だと勢いでOKになるときもあるし、他が良かったからこそ目に付いてNGって時もあるし。その辺もう少し客観的に見られるようになればいいんだけどね。って閑話休題


 今回の幹部はチュウカエン。おお、結局3話かけて三幹部の紹介全部やっちゃったよ。チュウカエンは食べ物・植物を火炎魔人に変えると。ちょっとおいしそうとか思いました、すいません。無機物、動物、植物/食べ物ときましたが、動物だけは本体が分離できるのは、一応人間と意思が通じるからってことでいいのかな。それにしてもチュウカエンは、どうもこうねちっこい性格というか、メンタル的な攻撃も得意そうですね。ウカエンだけなんかまだキャラ立ってない感じだなぁ。


 アイちゃんとお父さんのエピソード、リツカとお父さんのエピソードとで、それぞれが補完しあってたのが良かった。親子ものって、親から子への愛情が軸になることが多い気がするんだけど、子供の側から「お父さん大好き」っていうのを、視聴者と同年代のアイちゃんだけでなく、リツカでもやるところが憎いなぁ。そしてお父さんが亡くなったときにできなかった「要救助者を助けて、自分も生還する」というのをリツカが成し遂げたのも良かった。
 リツカはお父さんと同じ道を歩いていることで、今ならお父さんと語り合いたいこと、同じステージで話せることがたくさんあるだろうに、それがもう叶わないんだなと思うと、やっぱり切ないよね。それがアイちゃん(や他の子供たちが)が代わりに(というのもちょっと違うけど)成し遂げてくれるだろう、っていう未来が見える感じなのも良かったですよ。


 パイロット版過ぎたとはいえ、相変わらずバトルは頑張ってるな!この後息切れしてこなきゃいいんだけど。それにしても、キノコエンのカサを凍らせて逆に攻撃って!酷い!酷いよレスキューファイアー!(笑) この辺は超火災を収めるためなら何でもやるぜ、感がでてたかな。画面的にもおもしろかったし。
 リツカとタツヤが息を合わせるところは燃えた。リツカはあそこでタツヤを認めたんだと思うよ。技術的にはともかく、少なくともレスキューにかける心意気だけは。タツヤがファイアー1である必然性まで認めたかどうかはちょっとはっきりしなかったけど、少なくともこれでチームとして一歩前進したのは確かかな。後はユウマの立ち位置を次回でやって、これでようやくチーム一丸ってとこに持ってくんだろうか。そういえば、こういう「チームがまとまっていく過程」が大好きな自分を思い出したよ!


 まあただ、あの「なんでレスキューを」っていうタツヤの問いかけは、別に今やんなくても!ってのは微妙にあったかな。でもあそこで問いかけないと、あの燃える展開にはつながらないし、悩ましいところだ。パスケースを現場で渡すのはあそこじゃなくても良かったよね〜、とかもちょっと思った。つーか、どこに持ってたんだ、それ!
 あと、レスキューメガホンの使い方がどうもパターン化しちゃってる感じなのはちょっと気になる。でも、メガホンってそもそも声を大きく響かせるという目的に特化した道具だし、レスキューコマンダーみたいな汎用ツールじゃないから仕方ないところもあるのかな〜。話がワンパターンにならなければそれでいいか。


 リツカが若干打ち解けた(?)ところで、次回はユウマ話。つーかユウマ、ケガしてる!何があった!
 それにしても、ユウマとタツヤの妄想タイムはおもしろかった。リツカ、なんという脚線美。ユウマにタツヤGJ。もっとやれ!(笑)



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グリーンスター?

 なんかグリーンスターとかいうものが届いたけど、これっていったい何するものなのかが良くわからない……。

 けっこう長々お世話になってるけど、はてなさんにはまだまだ不思議が一杯だ。